AndroidデバイスでLinuxをアプリとして実行するプロジェクト「Lindroid」を、エンジニアのエルファン・アブディ氏が開発しています





アブディ氏が開発を進める「Lindroid」は、Android上でフルハードウェアアクセラレーションのLinuxをアプリとして実行するというプロジェクトです。また、アブディ氏は「Android上のLinuxはコンテナ内で実行され、本物のネイティブハードウェアにアクセスすることができます」と述べています。





実際にLindroidを立ち上げた例が以下。スマートフォンの小さな画面の中で、まるでPCのようなウィンドウやアプリランチャーである「Kickoff」が立ちあがっているのが特徴的です。



Lindroidのデフォルトおよび推奨ウィンドウマネージャはKWinですが、そのほかのX Window System(X11)準拠のウィンドウマネージャーを実験的にサポートしているそうです。





Lindroidを使ってUbuntu touchやDroidian、Plasma MobileといったLinuxベースのOSを立ち上げることも可能。





また、Linux搭載のコンピューターと接続することでマルチディスプレイとマルチ入力に対応するほか、Androidのデスクトップモードも実行することができます。





なお、記事作成時点でLindroidはAndroidベースの「LibreMobileOS」のみをサポートしています。





アブディ氏は「私の個人的な目標は、Linuxを誰にとっても便利で使いやすくすることです。将来的に、Linuxモバイルコミュニティがさらに発展することを願っています」と述べています。





アブディ氏はLindroidをオープンソースで開発しており、ソースコードは以下のリンクから確認できます。

Linux-on-droid · GitHub

https://github.com/linux-on-droid/