男子ゴルフのメジャー第2戦、第106回全米プロゴルフ選手権3日目。3番のティーショットを打つスコッティ・シェフラー(2024年5月18日撮影)。(c)Michael Reaves/Getty Images/AFP

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【AFP=時事】米ケンタッキー州の検察は29日、男子ゴルフの今季メジャー第2戦、第106回全米プロゴルフ選手権(2024 PGA Championship)の会場近くで起きた交通事故に関連し、警官の指示を無視するなどしたとして一時身柄を拘束されたスコッティ・シェフラー(Scottie Scheffler、米国)に対する訴追を取り下げた。

 この日、同州ジェファーソン(Jefforson)群の検事は、シェフラーに対するすべての訴追を却下するよう裁判所に申し立て、裁判官はこれに合意した。検事は、シェフラーに対する証拠が相当な理由の基準を満たしていないと裁判所に伝えたという。

 17日早朝に発生した事件でシェフラーは逮捕・連行されると、オレンジのジャンプスーツを着て「マグショット(逮捕時などの顔写真)」を撮影した後、バルハラGC(Valhalla Golf Club)に戻り大会2日目に臨んだ。

 シェフラーは、大会の従業員として働いていた地元男性が死亡した別の交通事故で警察が規制する中、コース入り口近くの縁石に乗り上げた。警察の報告書によると、シェフラーは停止命令に従わずに加速し、警察官のブライアン・ギリスさんを地面に引きずったという。ギリスさんは打撲などを負い、病院で治療を受けた。

 シェフラーはインスタグラムで安どした様子を見せ、「私はギリス警官に対する恨みなどない。この出来事を過去のものとして進みたいと願っているし、彼も同じようにしてくれることを望む。警察官は難しい仕事をしていて、私は深い尊敬の念を抱いている。今回のことは、混とんとした状況下での、大きな行き違いだった」と記した。

 シェフラーは警官への重暴行や器物損壊、無謀運転、交通整理の警官からの指示を無視したとして、訴追されていた。

 今週に入り、シェフラーを逮捕した警官が拘束時にボディーカメラの電源を入れていなかったとして処分を受けたと、地元警察の署長が明らかにしていた。

【翻訳編集】AFPBB News

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