Googleが「Gemini Nano」モデルをChromeデスクトップクライアントに直接組み込むことを明らかにしました。これにより、製品レビューやSNS投稿といった短い文章を作成できる「Help me write」などの機能が強化されます。実装はChrome 126から始まります。

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Google is building its Gemini Nano AI model into Chrome on the desktop | TechCrunch

https://techcrunch.com/2024/05/14/google-is-building-its-gemini-nano-ai-model-into-chrome-on-the-desktop/

現地時間2024年5月14日に開催された「Google I/O 2024」において、Googleが同社のAIモデルの中で最小の「Gemini Nano」をChrome 126からChromeデスクトップクライアントに直接組み込むと発表しました。

これによりユーザーはGoogleのサーバーに接続することなく生成AIに素早くアクセスできるようになります。Gemini Nanoを使用することで、記事作成時点でプレビュープログラムとして配布されている「Help me write」といった機能が強化される模様。

Help me writeは、ウェブサイト上のテキストフィールドで右クリックしてHelp me writeを呼び出し、プロンプトを打ち込むと、AIに短文を生成してもらうことができるという機能。記事作成時点では、アメリカ向けの英語専用機能として利用できます。

このほか、翻訳と字幕付け、文字起こしなどの機能もブラウザ上で利用可能になる予定です。



GoogleのChrome製品管理担当ディレクターであるジョン・ダールケ氏は「他のブラウザでもGoogleのAI機能を使えるようにするため、ベンダーと協議を進めている」と述べました。

Gemini Nanoを組み込むChrome 126の安定版は2024年6月5日以降に配布される予定です。

また、Gemini Nanoにはまもなくマルチモーダル機能が追加され、テキストや音、画像など複数の情報を同時に処理できるようになります。