「息子が保育園で描いた絵をよく持って帰ってくるんだけど、今日の絵を見て驚愕...もうほとんどドガ。
クレヨンでここまで表現できるなんて...
印象派〜!」

そんなつぶやきと共に投稿された"絵"がX上で注目されている。

こちらは2024年3月6日、Xユーザーのホッペマル(@hoppe3230)さんが投稿した画像。

立派なひげをたくわえた男性を中心に、複数のバレリーナらしき女性たちが描かれている。

えっ、これを保育園で、息子が......? クレヨンで......?

あまりの表現力に、震えあがってしまう。

というかこれ、「もうほとんどドガ」どころか、もう完全にエドガー・ドガの「ルペレティエ通りのオペラ座のホワイエ」では......?

頭の中がハテナでいっぱいになってしまうこの投稿につなげる形で、ホッペマルさんはこうもつぶやいている。

「裏」があった

「紙をひっくり返したら、別の絵が描いてあった!
つまり...どちらかが息子の絵!!!」

裏返した側に描かれていたのが、こちらの絵だ。

うーん、こちらも非常に豊かな色づかい。バレリーナの絵と同様、赤が印象的で目を惹く。

果たしてどちらがホッペマルさんの息子の絵なのだろう。Jタウンネット記者としては、裏側の方かな? と思うが、どちらかは分からない。

そこでJタウンネット記者は4月8日、投稿者のホッペマルさんに話を聞いた。

作者である息子さんは、現在4歳。

彼が描いてきた絵を初めて見たときの感想をホッペマルさんは、次のように語った。

「私は絵画が好きでして、中でも特にドガの大ファンなのですが、まるでドガの絵を初めて見た時のような衝撃を受けました。
室内に差し込む柔らかな光の温度、躍動感のある一瞬を切り取ったかのような観察眼...。
(この子はドガの再来に違いない)
そう確信しました。同時に、この才能のために私が出来ることはなんなのか...。重すぎる使命が課せられた瞬間でもありました。
そうして、震える手で紙を裏返すと、そこにはいかにも幼児によって描かれた無邪気で可愛らしい絵があったのです。私はここで一つの疑念を抱きました。或いはこのドガと見紛う美しい絵画はカレンダーなどの印刷であり、その裏に息子が絵を描いたのでは...?
そうと仮定した場合、こちらの紙は正式な保育園の授業で使われた紙ではなく、息子のようなフルタイムで働く親の子供が居残りする場合に使われる雑紙のようなものだと推察致します。
それを踏まえて私は思ったのです。
『息子はやはり天才である』と...」(ホッペマルさん)

芸術の才を持つ息子と、どう接すればいいのか......親としてのホッペマルさんの苦悩が伝わってくる。ホッペマルさんも、どちらが息子の描いた絵なのかは、結論付けていないようだ。

息子さんの"作品"は、X上でも多くのユーザーを驚かせた。彼らからは、こんな声が寄せられている。

「ドガの生まれ変わり!?と思ったら...w」
「子供がこんな絵を描けるわけないやろ!って思ったら驚愕の事実が」
「どちらも素敵な絵で良き」
「裏があるだろ?と思ったらあったwww」
「びっくりしたー!!!」