ウクライナ和平案は無意味とロ外相、占領地からの撤退要求一蹴

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[29日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は29日公表されたインタビューで、ウクライナが提案した和平案は制圧地域からのロシア撤退など受け入れがたい概念を土台にしており無意味だと述べた。

ロシア紙イズベスチヤに対し、和平サミットはロシアの参加を認めるなど基本部分が修正されるまで成功しないと語った。

「われわれは話し合う用意があるが、ゼレンスキー(ウクライナ大統領)の『平和の公式』に基づく協議はしない」と強調。

2014年に併合したクリミアを含めロシアが占領地域から撤退し、1991年のソ連崩壊後のウクライナ国境を回復することを求める条項は受け入れ難いと一蹴した。和平案はロシアに22年2月の軍事侵攻の責任を取らせる方法も求めている。

ゼレンスキー氏は自身の和平案に基づかない交渉を拒否している。

ラブロフ氏は和平サミット開催に同意しているスイスの当局者と会談したとし、サミットにはロシアも参加し、現実的な条件で行われるとの確約を得たと述べた。

同氏によると、スイス当局者はロシア抜きでは何も解決しないと理解を示した。和平計画が「集団的産物」になった段階でロシアが招待されるという。