エチオピアの首都アディスアベバのコマーシャル・バンク・オブ・エチオピア(CBE)本店(2023年8月31日撮影、資料写真)。(c)Amanuel Sileshi / AFP

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【AFP=時事】エチオピアの最大手銀行、国営コマーシャル・バンク・オブ・エチオピア(CBE)は27日、ATMから現金を無制限に引き出せる不具合が生じていた問題をめぐり、不正に現金を取得した顧客5166人に対し、最終期限までに返金するよう要請した。

 CBEによると、不具合は15日から16日にかけての深夜に5時間にわたって発生。システムを更新していたところ、ATMやオンラインサービスと口座が連動しなくなり、約1950万ドル(約30億円)が引き出された。不正引き出し額は1億ドル(約150億円)に上るとする報道もある。

 返還期限は当初23日に設定され、それまでに9000人超が返金に応じ、約80%が回収された。

 CBEは未返還の顧客を対象に30日を最終期限に設定した上で、「それでも返金しない場合は法的措置を講じる」と表明。氏名や写真をメディアで公開するとも警告した。

【翻訳編集】AFPBB News

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