最愛の恋人を殺した男を殺して翌朝目覚めると、周囲の様子が昨日のままで、殺した男もなぜか生きており、復讐を繰り返すことになる……という、ループする復讐の1日を舞台にした映画「ペナルティループ」が本日・2024年3月22日(金)から公開されています。本作は50歳で「人数の町」を撮り映画監督デビューを果たした荒木伸二さんの2本目の作品。本作をどのように生み出したのか、監督経験を踏まえて2作目で変わったところはどういったところかなど、いろいろな話を荒木監督に伺ってみました。

映画『ペナルティループ』予告|3月22日(金)全国公開 - YouTube

GIGAZINE(以下、G):

「OCEANS」に掲載された、「50歳の新人映画監督・荒木伸二が話題作『人数の町』を撮るまで」というインタビューの中で、シナリオスクールに通う中で意識の変化があって、休校してひたすら脚本を書くようになったという話が出ていました。この中で「だいたい2カ月に1本、多いときで月に1本のペース。最初の2年はまるで選考に引っかからなかったけれど、ある年、TBSの脚本コンクールの一次選考に残った。そのあたりを境に、おもしろいように結果が出るようになった。」とありブレイクスルーがあったように思うのですが、このとき荒木さんに何か変化があったのですか?それとも、何かを変えたのですか?

荒木伸二監督(以下、荒木):

たぶん、宇宙人にハックされて何かをいじられたんじゃないかな、と(笑)

G:

(笑)

荒木:

最初は本当に全然引っかからないから、本当に宇宙人でも来ないかなあって思うような日々でした。賞に引っかかり始めると、ぶっちゃけ、賞金も貰えたし楽しかったです。いや、お金より何より、シナリオとか小説とか自分で書いてみたことがある人は分かると思うけど、書いたものを真剣に読んでもらえるのって本当に稀有なことなんですよね。そこが公募の賞ってすごくありがたくて、公募の締切日を、依頼を受けた原稿の締切だと暗示をかけてとにかく書いていました(笑)

G:

暗示ですか(笑)

荒木:

最初は書いたものを身内だって友達だって読んでくれますよ。でも読むのってすごく大変なんで、だんだん「もういいよ……」ってなってきます(笑) ちょうどその頃、入賞ラッシュが始まりました(笑) たまに脚本や小説の公募をしている人に相談を受けますが、「とにかくたくさん書き続けて応募し続けるしかない」って言います。本当にそう思ってます。1本や2本「渾身のものを書いたんです」という話ほどつまらないものはなくて、たぶんその次、さらにその次に答えはあるんじゃないかなと。

G:

1カ月に1本から2カ月に1本のペースで応募していた時期があるということなのですが、脚本はどれぐらいの速度で書いていたんですか?

荒木:

アウトラインを先に作って、起承転結とか箱書きとかをやってから、実際の執筆時間は60分ものなら1日か2日。そのくらいで書けないと逆にダメだと思ってました。ただ、そうやってアウトラインを全部決めて書いているはずなんですが、書いていると突然、決めたことじゃないことが出てくるんです。たとえば「リンゴを食べる」って決めてたのに突然「リンゴを投げる」って脳が暴走するんです。これは突然起きるんですが、これが本当に気持ちがよくて(笑)

G:

(笑)

荒木:

ランナーの方でもあると思うんです、「ここを走ろう」と毎日のコースを決めているのに、突然何かスイッチが入ってしまって、コースじゃないところに行ってしまうということ。この「スイッチが入る」が気持ちよくて、ここで出たものが脚本として面白いかどうかはまた別としてですね、1日中機嫌がよくなるぐらいに気持ちいいんです。……なんだか、これも質問に対する答えからも外れてしまってますかね?

G:

いえいえ、大丈夫です。前作『人数の町』では、プロデューサーなどといっしょに脚本に肉付けする「開発」を、1度集まると3時間ぐらい、8カ月ほど続けて、脚本は18稿になったということでしたが、本作の開発はどうでしたか?

『人数の町』60秒予告編 - YouTube

荒木:

こういうのって、1回やってみたらうまくなると思うじゃないですか?

G:

はい、そんな気がします。

荒木:

今回、準備稿の開発で28稿ぐらい、決定稿も22稿ぐらいかかりました。決定稿の際には助監督とプロデューサーにみっちり入ってもらって毎回4時間ぐらいやったと記憶していたんですが、手帳を見直したら7時間から8時間やってました(笑)

G:

(笑)

荒木:

『人数の町』のときは、脚本ができたけれど実際に精査してみたらその通りには撮れないというところが出てきて、最終的に削ったところが出てきたんです。それはしょうがないじゃないですか、時間と予算には都合がありますから。でも、本作では最終稿の開発段階でその部分はチェックしながらできるようにしたんで、脚本として書いたものはほぼそのまま撮れました。脚本って全体のことを考えて書いていますから一部分でもガッツリ削られてしまうと計算が大きくズレてしまうんです。今回のスタイルだとそれは起きないので、長時間といえども、とても有意義で効率的な時間の使い方でした。

G:

スタッフを含めたキャスティングについて、過去のインタビューで、「いざ撮影に入ったら、コントロールの効かないことばかりなんだなって。今回思い知ったのは、撮影に入る前に撮影監督や役者とどれだけ話せたか、どれだけ有効なメモを渡せたかっていうのが、いかに大事か」と言及があるんですが、本作の場合も、今お話のあった開発以外に、わりと積極的に時間を取った感じですか?

荒木:

そうですね、スタッフからも話を聞こうと思って、脚本のあと打ち合わせをしたり、美術打ち合わせも結構やりました。今回、映画の中で美術は結構なキーになるので、頭からお尻まで、どういった美術が出てくるかをみんなで話し合うんです。「こうじゃなくて、この方がいいのでは?」とか話をしていると、それをそのまま受けた意見やアイデアだけじゃなくて、「また別の新しいあイデアですが、こういうのはどうですか?」って、彼らの頭の中をぶつけてくれるんです。そうするとこちらも「まったく思いつかなかったけれど、それはいいな」とか、「自分が思っていたとおりだけれど、それはイマイチのものだったんだな」とか、まあとにかく、ぶつけ合いです。

G:

おお、いいですね。

荒木:

衣装も同じような感じでした。お互いのクリエイティブをぶつけ合う感じが僕はすごく好きで、共同作業にしか映画の面白さはないと思っていて。責任者として監督がいるわけですけれど、何でもかんでも取り入れるというわけではなくて、むしろ、そうやって意見を出してもらうと自分の領域の狭さに愕然とします(笑) 「すっごくいい提案をしてもらっているけれど、それは自分では撮れないな……」とか、「自分では撮れないけれど客観的にはいいものだと思う、他の監督にやってもらうといいよ」とか(笑)

G:

(笑)

荒木:

でも、そうやっていろんなことをぶつけてくれるのはすごく面白くて、やっぱり、ものを作るとき、映像作品の場合は特に1人でやることはほとんどないわけですから、こうやって他の人と意見をぶつけ合って作品を作っていけるというのが面白いところだなと感じています。

G:

本作『ペナルティループ』では、ポスターにも描かれているように、水耕栽培工場が出てきます。なぜ、舞台を水耕栽培工場にしたんですか?



荒木:

今回、お話としては、最愛の恋人を殺された岩森が、仇である溝口を殺し、翌朝起きたら溝口が生き返っているのでまた殺すというループなわけですが、「毎日毎日人を殺す」というだけであれば、たとえば白い部屋1つだけ用意するのでもいいんです。毎朝、起きたら隣に溝口がいるので殺す、と。でも、そこに生活のリアリティリアリティがないと、復讐にはならないのではないかと思いました。そこで生活の中心として労働を設置しました。その「労働の現場に来る仇を殺す」と考えました。で、労働の現場として工場がわかりやすいなと思ったんです。



G:

ああー、なるほど。

荒木:

最初は、もっとオーセンティックでクラシックな、たとえば化粧品でも何でもいいんですけれど、流れ作業をしているような感じをイメージしていたんです。ところが調べてみると、そういった工場は実際には日本では意外と少なくなっているんです。「もしかして俺が考えている工場は古くさいものなのかな」と思っていると、美術の杉本亮さんから「水耕栽培が面白かったよ」という情報をもらって、実際に見てみたらとても面白くて。人間が野菜の生死を完全に管理する場所で、コンビニのサンドイッチで使われるレタスとかを作っているんですが、虫が一匹もいないから、異物混入のクレームも起きえない環境で、非常に現代的な風景だなと……あと、デザイン的にも、作中の仕掛けを取り入れてデザインすることができそうだなと思いました。

G:

ふむふむ。

荒木:

緑はテーマカラーにもなっているので、調子に乗って、ポスターまで水耕栽培工場にして(笑)

G:

それでポスターに(笑)

荒木:

そこまでキーな場所かというと、そうでもないんですけれど。

G:

ちなみにあの水耕栽培工場は本物なんですか?セットにしてはめちゃくちゃリアリティがあるなと思って見ていました。

荒木:

作るぐらいだったら借りた方が安いということで、スタッフみんなで防塵服みたいなものを来て撮影しました。本当に、福島県にある水耕栽培工場で、オートメーションなので工場内に人はほとんどいなくて、チェック用の人がちょっといるぐらい。なんか、未来っぽいんです。

G:

実在するんですね……すごい。

荒木:

水耕栽培工場だからといって、めちゃくちゃ安く作れるわけではないんですけれど、世界の状況を考えると、今後は伸びてくるんじゃないかと僕は感じています。

G:

こうして監督の作品を2作品連続で鑑賞して、ともに「契約書に署名」するシーンが出てきて、こうした契約について思うところがあるのかなと思ったのですが、いかがですか?ただの、偶然の一致でしょうか。

荒木:

最初の脚本の時には入っていなかったんですが、やっぱり……毎日、何かに「同意」しているなと。中身を読んだこともないようなものもありますよね。本作では、契約を結んだ岩森が「いまさら引き返せない」となった時に、そのことがわかりやすい表現はなんだろうかと考えて、契約書にしました。でも、この間、中国の方に見てもらったときに「すごく面白かったけれど、紙の契約書はもう見たことないよ」と言われてしまって(笑)

G:

(笑)

荒木:

いやあ、紙の契約書じゃなきゃ、重みを感じないけどなあ、と思いつつ。でも本当に、日々、繰り返し、例えばアプリを入れるときでもなにかすぐ同意していますよね。本当に同意したことはないし、あの覚え書きみたいなやつ、誰も読んでないのにあの同意が契約の一部としてまかり通っていることに大きな疑問を持って生きています。

G:

ネット上に荒木さんのインタビューはいろいろとあるのですが、その中でも、旧友だという批評家の宇野維正さんによるインタビューの内容がとても濃かったです。話の中で荒木さんは「コマーシャルやミュージックビデオの監督をしてると、『映画の監督をしませんか?』みたいなことってわりとあるらしい。自分は監督ではないからないけど。で、そこにもいろいろな道があるわけだけど、やっぱり自分の脚本を映画にするってなると、自腹1000万みたいな感じになっていくことが多いみたいで」というエピソードを出しているのですが、なぜ脚本家が自腹でお金を出すような話があるのですか……?

荒木:

例えば学生だとしたら自然ですよね。友達に声かけて撮るってなったら監督、脚本の人がお金を出す。もしかしたら主演する人もちょっと出すかもしれない。いいと思います。別に成人でも趣味でやっているとしたら全然いいと思います。ちょっとやっぱり気になってしまうのが、そういう自主的な資金の持ち出しや、もっというとタダで働いてもらうこととかが、劇場でかかる映画にまで広がってしまっていることです。

G:

線引きがないと。

荒木:

日本では年間600本ぐらい映画が撮られています。とても多いと思います。誰がそれを見るんだという数です。恐らくその中で、ものすごく限られた作品しかビジネスとしては成立していないと思います。だからそういう持ち出しや無償労働が起きるのは自然といえば自然です。自分が自主的にお金を出したり、タダで働いた映画が劇場でかかることは、当事者からしたらむしろ嬉しいことでしょう。

G:

なるほど、そういう。

荒木:

資金を出す場合はそれを投資だと思っているなら全然いいと思います。アメリカの俳優、バート・ランカスターは早くにそれに気づいて、自分が出演する映画に積極的に出資して権利を所有したらしいです。

僕はすごいチャンスをいただいていて、キノフィルムズさんのお金で2本も映画を作らせてもらっています。もしこのチャンスを得られなかったら、やはり自分の資金をなんとか用意して映画を作っていたかもしれません。

たとえば北欧だと厳しい選考を経て撮影する映画には国がガッツリお金を出すという仕組みがあります。日本とは逆ですね。これはでも土壌の問題なんで、一概にどっちがいいという話ではないと思います。

G:

同じインタビューの中で、「例えば一人で一生懸命お金を集めて1000万で映画を撮ると言っても、それは1000万で映画を撮るだけじゃない?でも、キノフィルムズが5000万を出してくれるというのは、彼らの知見やコネクションをフィーで換算したら、とてもじゃないけどその予算じゃできないことまでできるわけ」との発言がありましたが、そういった「知見やコネクション」は、どういう時に感じましたか?

荒木:

ずーっと感じています。開発を一緒にしてくれたプロデューサーたちが培った経験はすごい知見です。スタッフたちを集めることができるコネクションもすごいです。今、こうしてインタビューを受けていますが、それも知見とコネクションによるものです。お金だけ持っていても映画公開に向けて何をしていけばいいのか分かりません。その話に出ている、キノフィルムズさんが出す5000万円というのは1本目の制作費のことなんですが、到底その金額では収まり切らない投資してもらっていることは自覚しています。こうして考えると、映画監督は、経験がなくても才能があればできる職業なのかもしれないですが、プロデューサーは絶対的な経験が必要だと感じます。「荒木さんの映画、あそこはあの方がいいよ」とか「こうやっていると、全体が壊れちゃうよ」とかアドバイスしてくれて、ものすごい嗅覚だなと思いました。僕はキノフィルムズさんとしか組んでいないので、他社の場合にどうなるかはわからないですが、少なくとも、自分で同じお金をかけて映画を作ったら、きっとひどいことになりますよ(笑)

G:

さらに同じインタビューで、「『どうして撮れたか』って質問に真面目に答えるなら、自分のこれまで知っているやり方で一切やろうとしなかったってことかな」という話も出ていました。「とにかく周りのスタッフに質問しまくって」、「現場ではすっかり『この人は聞きまくる人だ』って認識」になったと。2作目で、この学んだ作法というのは役に立ちましたか?

荒木:

本当に困ったもので。宇野がそうやって記事を書くものだから、「こいつは知らんぷりをして、わからんと言って自分たちに頼ってきたんだな」というのがバレバレになるわけです。本当に、「よく書いてくれたものだな……」という感じなんですが(笑)

G:

(笑)

荒木:

自分の性格として、いい意味で野心的で……悪く言えば飽きっぽいので(笑)、同じことをやろうとまったく思わないんです。成功したことをもう1回やるのに時間を費やすのは本当にばかばかしいから、やったことのないことをやらなきゃいけないと思っていて。

G:

なるほどなるほど。挑戦的ですね。

荒木:

前作では車のシーンがあったんですが、すごく時間がかかるんです。会議室でしゃべるシーンだと、カメラマンがちゃちゃっとセッティングしてくれて演技をどんどん進めて「こんなもんかな」ってなりますけど、車だと、撮影機材を取り付けるところからで、あれやこれやといろいろあるので、セッティングだけでくたくたになってしまいます。いっそ車のシーンはやめようかとも思ったんですが、車ってよくよく考えると面白いアイテムで、移動と時間経過が一体化しているので、それだけでめちゃめちゃ映画的なわけですよ。だから、逆ギレのように、2人とも車に乗せて、めちゃくちゃ車のシーンを増やしました。



G:

すごい(笑)

荒木:

自分はそういう風に自分に罠をかけるのは大好きで、これまでの人生で柔道も剣道もやっていなくて、人を殴ったりもしていないけれど、今回はアクションばっかりの作品にしてみました。どうやって撮るんだろうかと思いアクション監督に相談するんですが、アクション監督はアクション監督なので素晴らしいアクションを提案してくれるのですが、それを役者さんに落とし込み、それでいいのかどうか、もっとどうしたいのか、判断するのは結局自分です。絶対こうしたい、と言い切る覚悟が必要です。

G:

かっこいい覚悟ですね。

荒木:

かっこいいですが、難しいです。でも、絶対こうしたい、と言い切るのが映画監督という職業のほとんどなんじゃないかと思います。さっきの話の続きをすると、もしそれで、アクションはこうしたい、って決められたら、今度はそれをどんなアングルで撮るのかとか、車の中だからこうはできないとか、次々と課題が出てきます。そうすると結局、カメラマンに、助監督に、アクション監督に、聞きまくるしかない。どんどんどんどん、聞きまくって、学んでいくしかない。

結局、2本目だからといってこなれた感じというのはあんまりなくて、スタッフもキャストも、ほとんど初めましての人ばかり。スタッフでいえば、美術の杉本さん以外はみなさん初めて、キャストも続投しているのは川村紗也さんと松浦祐也さんだけです。もちろん、スケジュールの都合などもありますけれど、途中からは「そういうのもいいな」と思ってやっていました。「初めまして」の中で、自分がどれぐらいできるか。「2作目だから楽勝です」なんていうことは、まったくないです。1作目の中村倫也さんと、本作の若葉竜也さんはどちらも素晴らしい役者さんですが、もちろん全く違います。やってくれることも全く違います。「いい、悪い」ではなくて、そもそも違う人なので、違うんです。当たり前ですよね。脚本が「開発」なら、制作は「開拓」みたいな感じですね。



荒木:

でも、これが楽しくて。いろんな意見が出たり、いろんな状況にもまれたりしつつ、自分が撮りたいものを撮れているか確認していく作業で、それはもう、至福です。

G:

今回、『ペナルティループ』を見てから前作『人数の町』を見たのですが、前作もすごいけれど、本作は監督2作目というのに驚かされる圧倒的な作品でした。何もかもが飛躍的にレベルが上がっているというか……。

荒木:

ありがとうございます。試写では、会社の後輩とか、学生時代の後輩とか、なぜか後輩に限って「よくなったね」って言ってくれました。「荒木さん、うまくなったね」って、なぜか後輩が上から言う(笑)

G:

(笑) 荒木さんとしては、こういったところが改善できたと感じている部分はありますか?

荒木:1

細かいところの積み重ねはもちろんあります。1作目で失敗したところ、先にこういう質問をしていなかったからこうなったとか、時間管理とか。でも、最大は、やっぱり1回7時間かけた脚本の「開発」が大きかったかな。設計図をちゃんと書けたというのは相当に大きいです。本作では「必要だったけど撮れなかった」シーンは全くありません。

G:

おお。

荒木:

脚本が上手か下手かとは別に、制作まで見据えた脚本を作れるかどうかというのはクオリティに直結するんじゃないかと思います。前作でも脚本は一生懸命書きましたが、実制作のことは今作ほどは想像できていなかったと思います。

G:

なるほど。いろいろと詳しくお話をありがとうございました。

荒木:

ありがとうございました。

映画「ペナルティループ」は2024年3月22日(金)から、新宿武蔵野館、池袋シネマ・ロサほかで全国公開中です。

映画『ペナルティループ』特別映像|3月22日(金)全国公開 - YouTube

◆映画「ペナルティループ」作品情報

若葉竜也

伊勢谷友介 山下リオ ジン・デヨン

松浦祐也 うらじぬの 澁谷麻美 川村紗也 夙川アトム

脚本・監督:荒木伸二

製作総指揮:木下直哉

プロデューサー:武部由実子

アソシエイトプロデューサー:椎井友紀子

音楽:渡邊崇

音楽プロデューサー:緑川徹

撮影:渡邉寿岳

照明:水瀬貴寛

音響:黄永昌

美術:杉本亮

装飾:山川邦彦

スタイリスト:伊賀大介

ヘアメイク:大宅理絵

編集:早野亮

助監督:甲斐聖太郎

製作担当:松田憲一良

アシスタントプロデューサー:座喜味香苗

製作:木下グループ

制作・配給:キノフィルムズ

上映時間:99分

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