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 火曜日にはドイツ杯準々決勝が控えるVfBシュツットガルトのセバスチャン・へーネス監督は、思わぬ形で伊藤洋輝を戦列に加えることが可能となった。カタールにて開催されたアジア杯準々決勝イラン代表戦にて、日本代表は1−2での逆転負けを喫する意外な敗退となっており、さらにアフリカ杯でサイラスのコンゴ代表戦で敗れたギニア代表、セール・ギラシも帰還。ただこちらについては筋肉系の負傷を抱えていた経緯もあり、ひとまずはメディカルチェック次第ということになる。

 「それに彼のチームメイトでも多くに見られていたように、彼もまた胃腸に少し問題を抱えていたんだ。リスクが高すぎるなら無理はさせない。いかにこの試合が重要であろうとも、選手の健康が第一だよ。たとえ選手自身が出場を希望したとしてもね。彼とは良好な関係を築けているんだ」確かに今回のドイツ杯では過去8年間で優勝したクラブが全て姿を消すなど、大番狂せの連続で8強入りを果たしたブンデスのクラブは3クラブのみ。しかも首位レバークーゼン戦との今回の一戦次第では、優勝に大きく前進することは明らかだ。

 「確かにこの状況はあまりに魅力的なものではあるよ。レバークーゼンは優勝候補筆頭だろうし。ただカップ戦では今回の試合もまた、あくまで1試合の意味しかもたない。このワンマッチスタイルが魅力的なのだ。とにかく可能性はある。大きくはないだろうがね。そのために効率性と好プレーが求められるよ。この試合の重要性は確かに大きい。状況も魅力的だ。レバークーゼンというハードルがいかに高くとも。現状で最高位だろうね。前回の対戦でのドローは互いに不本意なところもあったし、今回の試合で勝利できれば、一気に決勝戦も見えてくる」

 その一方で週末のフライブルク戦にて打撲を受けていたクリス・フューリヒ、そしてマキシミリアン・ミッテルシュテートについては、再び選択肢となることだろう。また鼻骨を骨折したアントニー・ルオーに関しても出場の可能性があり、「今は保護マスクを装着してプレーしているが違和感はないようだね」と指揮官。あとはギラシと同様に医療スタッフからのゴーサインを待つばかりだ。「ただとにかく、今のところはまだ何ともいえないよ」

 【レバークーゼンの先発予想】Kovar - Tapsoba, Tah, Hincapie - Frimpong, G. Xhaka, Andrich, Grimaldo - Hofmann, Schick, Wirtz

【シュツットガルトの先発予想】Nübel - Vagnoman, Anton, Rouault (Ito), Mittelstädt - Karazor, Stiller - Leweling, Millot, Führich - Undav