2024年2月1日、Appleが2024年会計年度第1四半期(10〜12月)の決算を発表しました。同期におけるAppleの売上高は1195億8000万ドル(約17兆5000億円)で、前年同期の売上高をわずかに上回っていますが、中国での売上高は前年同期比で13%も減少したと報告しています。

Apple reports first quarter results - Apple

https://www.apple.com/newsroom/2024/02/apple-reports-first-quarter-results/



Apple posts Q1 2024 earnings results

https://9to5mac.com/2024/02/01/apple-earnings-q1-2024/

Apple (AAPL) earnings report Q1 2024

https://www.cnbc.com/2024/02/01/apple-aapl-earnings-report-q1-2024.html

Appleの2024年度第1四半期の決算報告によると、同期の総売上高は前年同期比で1.6%増の1195億8000万ドル、純利益は前年同期比で13%増の339億2000万ドル(約4兆9600億円)を記録しています。

Appleの売上は5つのカテゴリに分けられており、それぞの内訳は以下の通り。その他のカテゴリにはApple WatchやAirPods、HomePodなどの製品やアクセサリーの売上が含まれています。

iPhone:697億ドル(約10兆2000億円):前年同期比6%増

iPad:70億2000万ドル(約1兆300億円):前年同期比25%減

Mac:77億8000万ドル(約1兆1400億円):前年同期比0.5%増

その他製品:119億5000万ドル(約1兆7500億円):前年同期比11%減

サービス:231億2000万ドル(約3兆3800億円):前年同期比11%増

Appleのティム・クックCEOはCNBCに対して、「昨年の第1四半期は14週間だったのに対して、今年の第1四半期は13週しかありませんでした」と述べ、2024年度第1四半期は前年同期よりも1週間短いことを強調しています。

iPhoneの売上高は前年同期比で6%増加しており、これは2023年9月に発売されたiPhone 15シリーズにとって明るい兆候です。

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サービス部門の売上も前年同期比で11%増を記録しており、好調を維持しています。なお、投資家はApple Musicなどのサブスクリプションサービス、Apple Careなどの保証サービス、検索エンジン関連のライセンス収入、Apple Payや広告関連サービスから収入の成長に注目しているそうです。

Appleは同社製品のアクティブデバイスが22億台に到達したと主張しており、これについてアナリストは「Appleサービスの成長をどのように予測するかを示す指標である」と述べています。なお、2023年度第1四半期時点でのAppleのアクティブデバイス数は20億台だったため、1年で2億台増加したということになります。

クックCEOはサービス部門の売上の成長は広告・クラウドサービス・決済サービス・App Storeなどによるものだと語っています。クックCEOによると、Appleは10億件以上の有料サブスクリプションを抱えており、これにはApp Storeを通じたサブスクリプションも含まれているそうです。

Appleは、中華圏(中国、香港、台湾)を除くすべての地域で売上高が増加しているものの、中華圏でのみ売上高が前年同期比で13%近く減少していると報告しています。なお、Appleは中華圏においてHuaweiなどの中国メーカーとの激しい競争に直面しています。

前年同期比で25%減という売上を記録したiPadについて、クックCEOは「私たちにとってこの数字は驚きではありません。思い起こせば、iPad Proと第10世代iPadを発売したのは2022年のことで、iPadが非常に困難な状況に直面するのは当然のことでした」とコメントしています。

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