水痘(みずぼうそう)にかからないようにするには? 漫画でチェック【おしえて!トリートマン】

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子どもがかかりやすい病気について、知っておくといざというとき安心! トリートマンといっしょに楽しく学びましょう。


水痘ってどんな病気?

水痘(すいとう)とは、いわゆる「みずぼうそう」のことで、ウイルスによっておこる病気です。潜伏期間は10日間〜2週間くらいで、発疹がぽつぽつと出るのが特徴。発疹は盛り上がり、真ん中が少しくぼんだ水ぶくれのようになります。顔や胸から始まり、腕や脚などに広がるのが一般的。発疹は1週間ほどでかさぶたになります。

とくに初期は人にうつりやすいので、症状が出たら登園や登校は控え、自宅で休ませましょう。発疹がすべてかさぶたになったらふつうの生活に戻れます。

予防はワクチン接種が効果的

小児がかかりやすい病気ですが、2014年にワクチン定期予防接種の対象になってから、かかる子どもがかなり減りました。

水痘ワクチンは12ヶ月から36ヶ月の間に2回、公費で接種することができます。
一般的には、1歳になったときに水痘ワクチン1回目(MR・おたふくと同時接種)、おおむね1歳半で2回目を四種混合ワクチン(追加接種)と一緒に接種することが多いです。打ち忘れても3歳になる前日までは公費で受けられるので、受けておくと安心。
※3歳を超えても、水痘ワクチンの接種は、自費になりますがいつでも可能です。

水痘ワクチンの1回の接種により重症の水痘をほぼ100%予防でき、2回の接種により軽症の水痘も含めてその発症を予防できる※と考えられています。
(※厚生労働省のウェブサイトより https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/varicella/index.html)

ひっかくのはダメ!

かゆみを伴うのでついかいてしまいがちですが、ひっかいたときの傷から手指の細菌が入るとあとが残りやすくなるので、手の爪を切り、できるだけかかないように気をつけましょう。

自然に治ることが大半の病気ですが、アトピーの人や免疫系の弱い人が重症化することもあります。上記のワクチン接種が効果的な予防法となります。

監修/工藤紀子
小児科医・医学博士。 順天堂大学医学部卒業、同大学大学院 小児科思春期科博士課程修了。栄養と子どもの発達に関連する研究で博士号を取得。 現在2児の母。アメリカにて子育てを経験。「育児は楽に楽しく安全に」をモットーに、年間のべ1万人の子どもを診察しながら、子育て中の家族に向けて育児のアドバイスを行っている。 https://noriko-kudo.com/


作/(キモト)
准看護師免許を持つ漫画家。「子どもたちに健康と元気を届けたい」という思いで、子どもがかかりやすい病気や、体のことについてユーモラスなキャラクターで紹介している。「親子で一緒に学んで、病気に負けない強い体づくりを日頃から心がけてほしい」。 
公式サイト:「なおせ!トリートマン」
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