米モダンリテール辞典2023年版:1番流行った業界 バズワード の本当の意味
この記事は、小売業界の最前線を伝えるメディア「モダンリテール[日本版]」の記事です。
小売業界はいつも業界用語が行きかっている。米モダンリテールがこの記事でその意味を解説しよう。
毎年恒例、業界でいちばん流行った(だけど何の意味もない)業界用語を振り返る記事も今年で5年目(昨年の記事はこちら)。エグゼクティブたちがなぜこういう用語を使いたがるのか、今年も編集部が気合を入れて調査した。
シーイン(Shein)やティームー(Temu)があらゆるブランドの悩みの原因になっているのはなぜか? 生成AI(ジェネレーティブAI)がどのプレスリリースでも大きく取り上げられているのはなぜか? 米モダンリテールがすべて取り上げた! 以下、昨年流行ったバズワードを読み解いていく。今後数カ月のうちに、これらのバズワードが少しでも減っていることを願ってやまない……。
Affiliate marketing[アフィリエイトマーケティング]:「うちの商品について投稿するよう、パブリッシャーにしつこく要求しています」
AI:「チャットボットはじめました」
Authenticity[オーセンティシティ]:「当社の広告コピーには大文字を使っていません」
Barbie collab[バービーコラボ]:「この夏はピンク色の商品を発売しました」
Brand collaborations[ブランドコラボレーション]:商品にほかのブランドのロゴを貼り付けること
Community[コミュニティ]:インスタグラムのコメントのこと
Community-led[コミュニティ主導]:インスタグラム調査のこと
Composable commerce[コンポーザブルコマース]:「ヘッドレスと何が違うのか、5人のCTOしか本当に理解していないが、とにかくいろいろと話すようにマーケティングチームに指示しました」
Creator-led[クリエイター主導]:インフルエンサーに少し普通株を分けること
Decarbonize[脱炭素化]:「海上輸送を使うようになりました」
First-party data[ファーストパーティーデータ]:ウェブサイトにクイズを設けること
Full-funnel[フルファネル]:「TV広告に付けたQRコードから商品を買ってもらえると思います」
Funflation[ファンフレーション]:「人々はものを買うことに疲れてきました」(*「ファンフレーション」関連記事)
Gen Alpha[アルファ世代]:Z世代をもっと気味悪くした世代
Generative AI:[生成AI]:「当社のプレスリリースはChatGPTで作成されました」
Innovation[イノベーション]:誰かがこれまでに思いついたことのあるアイデアのこと
Investing in content[コンテンツへの投資]:TikTok動画の投稿を増やすこと
iOS14:「今でも、トラブルはすべてこいつのせいです」
Loyalty program[ロイヤルティプログラム]:顧客データをもっと集める方法
Meet the customers where they are[顧客のいる場所で対応する]:なぜD2C専業でなくなったのかと聞かれた企業の定型の回答
Mobile-first[モバイルファースト]:「顧客に最低5通のテキストを毎日送りつけます。拒否するわかりやすい方法はありません」
Multi-channel[マルチチャネル]:「はいはい、Amazonで販売をはじめました」
Optimized for mobile[モバイルに最適化]:「私たちのウェブページを決してデスクトップで読み込もうとしないでください」
Personalization[パーソナライゼーション]:メールで顧客をファーストネームで呼ぶこと
Premiumization[プレミアム指向]:「インフレをラグジュアリー商品と呼びかえましょう」
Profitability[収益性]:「先月の財務状況については聞かないでください」
Rebrand[リブランド]:「若い人たちが思うように買い物してくれません」
Reels[リール]:TikTokコンテンツを保存しておく場所
Renaissance[ルネッサンス]:クリエイティブディレクターが新しいアイデアを思いつかないときのいいわけ
Rizz[リズ/2023年SNSを中心に流行]:「マーケティングチームからこの用語をすべてのTikTok投稿に使うようにいわれました」
Shein[シーイン]:今年の売上が期待を下回った理由を投資家に説明するときの方便
Sustainability[サステナビリティ]:「ウェブサイトの下に公式っぽいバッジがあります」
Temu[ティームー]:「シーインの項を参照してください」
Test and learn[テストと学習]:「失敗したわけじゃないです、遊んでただけです!」
Third-party cookies[サードパーティーCookie]:マーケターにとっての化石燃料。使うべきじゃないのに、禁止されるまで使い続けること
Thought leader[ソートリーダー]:「我々の創設者はLinkedInに投稿するのが好きです」
User-generated content[ユーザー生成コンテンツ]:「ほかの人に代わりに作業をしてもらいます」
Web3:すっかり忘れられた何か
X:もしここに広告を出ているのを見たなら、何かがおかしくなっているということ
Zero waste[ゼロウェイスト]:「当社の商品パッケージは堆肥にできる(かもしれません)」
[原文:The Modern Retail Dictionary, 2023 edition: The real meanings behind the most popular industry buzzwords]
Modern Retail Staff(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:戸田美子)
Illustration by Ivy Liu
小売業界はいつも業界用語が行きかっている。米モダンリテールがこの記事でその意味を解説しよう。
毎年恒例、業界でいちばん流行った(だけど何の意味もない)業界用語を振り返る記事も今年で5年目(昨年の記事はこちら)。エグゼクティブたちがなぜこういう用語を使いたがるのか、今年も編集部が気合を入れて調査した。
シーイン(Shein)やティームー(Temu)があらゆるブランドの悩みの原因になっているのはなぜか? 生成AI(ジェネレーティブAI)がどのプレスリリースでも大きく取り上げられているのはなぜか? 米モダンリテールがすべて取り上げた! 以下、昨年流行ったバズワードを読み解いていく。今後数カ月のうちに、これらのバズワードが少しでも減っていることを願ってやまない……。
AI:「チャットボットはじめました」
Authenticity[オーセンティシティ]:「当社の広告コピーには大文字を使っていません」
Barbie collab[バービーコラボ]:「この夏はピンク色の商品を発売しました」
Brand collaborations[ブランドコラボレーション]:商品にほかのブランドのロゴを貼り付けること
Community[コミュニティ]:インスタグラムのコメントのこと
Community-led[コミュニティ主導]:インスタグラム調査のこと
Composable commerce[コンポーザブルコマース]:「ヘッドレスと何が違うのか、5人のCTOしか本当に理解していないが、とにかくいろいろと話すようにマーケティングチームに指示しました」
Creator-led[クリエイター主導]:インフルエンサーに少し普通株を分けること
Decarbonize[脱炭素化]:「海上輸送を使うようになりました」
First-party data[ファーストパーティーデータ]:ウェブサイトにクイズを設けること
Full-funnel[フルファネル]:「TV広告に付けたQRコードから商品を買ってもらえると思います」
Funflation[ファンフレーション]:「人々はものを買うことに疲れてきました」(*「ファンフレーション」関連記事)
Gen Alpha[アルファ世代]:Z世代をもっと気味悪くした世代
Generative AI:[生成AI]:「当社のプレスリリースはChatGPTで作成されました」
Innovation[イノベーション]:誰かがこれまでに思いついたことのあるアイデアのこと
Investing in content[コンテンツへの投資]:TikTok動画の投稿を増やすこと
iOS14:「今でも、トラブルはすべてこいつのせいです」
Loyalty program[ロイヤルティプログラム]:顧客データをもっと集める方法
Meet the customers where they are[顧客のいる場所で対応する]:なぜD2C専業でなくなったのかと聞かれた企業の定型の回答
Mobile-first[モバイルファースト]:「顧客に最低5通のテキストを毎日送りつけます。拒否するわかりやすい方法はありません」
Multi-channel[マルチチャネル]:「はいはい、Amazonで販売をはじめました」
Optimized for mobile[モバイルに最適化]:「私たちのウェブページを決してデスクトップで読み込もうとしないでください」
Personalization[パーソナライゼーション]:メールで顧客をファーストネームで呼ぶこと
Premiumization[プレミアム指向]:「インフレをラグジュアリー商品と呼びかえましょう」
Profitability[収益性]:「先月の財務状況については聞かないでください」
Rebrand[リブランド]:「若い人たちが思うように買い物してくれません」
Reels[リール]:TikTokコンテンツを保存しておく場所
Renaissance[ルネッサンス]:クリエイティブディレクターが新しいアイデアを思いつかないときのいいわけ
Rizz[リズ/2023年SNSを中心に流行]:「マーケティングチームからこの用語をすべてのTikTok投稿に使うようにいわれました」
Shein[シーイン]:今年の売上が期待を下回った理由を投資家に説明するときの方便
Sustainability[サステナビリティ]:「ウェブサイトの下に公式っぽいバッジがあります」
Temu[ティームー]:「シーインの項を参照してください」
Test and learn[テストと学習]:「失敗したわけじゃないです、遊んでただけです!」
Third-party cookies[サードパーティーCookie]:マーケターにとっての化石燃料。使うべきじゃないのに、禁止されるまで使い続けること
Thought leader[ソートリーダー]:「我々の創設者はLinkedInに投稿するのが好きです」
User-generated content[ユーザー生成コンテンツ]:「ほかの人に代わりに作業をしてもらいます」
Web3:すっかり忘れられた何か
X:もしここに広告を出ているのを見たなら、何かがおかしくなっているということ
Zero waste[ゼロウェイスト]:「当社の商品パッケージは堆肥にできる(かもしれません)」
[原文:The Modern Retail Dictionary, 2023 edition: The real meanings behind the most popular industry buzzwords]
Modern Retail Staff(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:戸田美子)
Illustration by Ivy Liu