Appleが2023年6月に開催されたWWDC23の中で発表した同社初のARヘッドセット「Vision Pro」が、2024年2月2日についにアメリカで販売されることが発表されました。ストレージは256GBで、販売価格は3499ドル(約50万円)です。

Apple Vision Pro available in the U.S. on February 2 - Apple

https://www.apple.com/newsroom/2024/01/apple-vision-pro-available-in-the-us-on-february-2/

現地時間の2024年1月8日、Appleが2月2日(金)からVision Proをアメリカの実店舗およびオンラインストアのApple Storeで販売すると発表しました。Vision Proに搭載されるvisionOSでは、iOSやiPadOSで配信されている100万を超えるアプリが利用可能になるとのことです。なお、現地時間の2024年1月19日(金)5時から予約開始で、販売価格は3499ドルとなっています。

Appleのティム・クックCEOも自身のX(旧Twitter)アカウントでVision Proの発売日をアナウンスしており、「空間コンピューティングの時代がやってきました!AppleのVision Proはこれまでに作られた中で最も先進的な家庭用電子機器です。その革新的で魔法のようなユーザーインターフェイスは、私たちがつながり、創造し、探索する方法を再定義するでしょう」とも語っています。





Vision Proで利用可能なアプリにはFantastical、Freeform、JigSpace、Microsoft 365、Slackなど有名アプリが多数存在します。また、Vision ProはMagic KeyboardとMagic Trackpadもサポートしているため、ユーザーは仮想空間に完璧なワークスペースを構築することも可能です。また、Mac Virtual Displayを使用することで、ユーザーは自分のMacの強力な機能をVision Proに持ち込むこともできます。

Vision Proは片目当たりのピクセル数が4K解像度を超えているため、 Apple TV+やDisney+といった映像ストリーミングサービスを利用するのにも適しています。もちろんHDRコンテンツもサポート。さらに、Apple TVアプリでは奥行きを持った150以上の3Dタイトルも配信されるそうです。

Vision Proはモジュール式システムとして設計されているため、ユーザーは着用時のフィット感をカスタマイズすることが可能。表面には3次元的に形成された合わせガラスの1枚がユーザーの顔の周りで緩やかにカーブし、カスタム製のアルミニウム合金フレームに流れ込んでいます。ライトシールは柔らかな繊維で作られており、さまざまな形状とサイズのものが用意されており、ユーザーの顔のサイズに合ったものが提供されます。



ストラップによりオーディオがユーザーの耳の近くに留まるようになっており、付属のソロニットバンドとデュアルループバンドにより、ユーザーは自分に最適なフィット感を見つけることも可能。



側面から見るとこんな感じ。



Vision Proは片目当たり2300万ピクセルの超高解像度ディスプレイ、高度なオーディオ体験、高性能視線追跡システムなどを、独自のデュアルチップ設計のシリコンで処理します。2つ搭載されているチップのひとつがMacにも搭載されているM2チップで、もうひとつがリアルタイムセンサー処理用のR1チップ。R1チップはVision Proに搭載されている12台のカメラ、5台のセンサー、6台のマイクからの入力情報をリアルタイムで処理します。

なお、メガネ着用者のためにZEISSと協力して開発された専用の矯正レンズも用意されており、レンズをVision Proに取り付けるためのリーダーが99ドル(約1万4000円)、専用レンズが149ドル(約2万1000円)で入手可能です。