新社長・棚橋弘至、就任後からいきなり大一番!1.4東京ドームで“絶対王者”に挑戦
2024年1月4日(木)、新日本プロレス『WRESTLE KINGDOM 18 in 東京ドーム』がついに開催。
第2試合のNJPW WORLD認定TV選手権では、いまや“絶対王者”と化したザック・セイバーJr.のベルトに、新日本プロレスの社長に就任したばかりの“逸材”棚橋弘至が初挑戦。
前回2023年の1.4東京ドーム大会で成田蓮を下し、新設されたNJPW WORLD認定TV王座の初代王者となったザック・セイバーJr.。
その後、新日本マットのみならず、ROHやAEWで積極的にタイトルマッチを行い、現在“V16”という驚異の防衛記録をキープしている。
11月のラスベガス大会では、いまや世界的な売れっ子となったマイク・ベイリーを相手に白熱の好勝負の末、ギブアップ勝利で防衛に成功した。
その試合後、ザックは「プロレス界の他のTV王者は、時間制限の引き分けに持ち込み、簡単な道を選択する。だが俺はそうはしない。俺はお前から隠れたりしないぞ、ヒロシ。次のWORLD認定TV王座戦を望むだろう? ヒロシ、ドーゾ、オネガイシマス」と次期挑戦者に棚橋弘至を指名した。
過去、ブリティッシュヘビー級王座をかけて、何度も対戦してきたザックと棚橋。2023年は、7月の「G1 CLIMAX 33」Dブロック公式戦で対戦している。
試合は両者がハイレベルなテクニック合戦を展開。ザックの膝攻めに、棚橋は腕攻めで徹底抗戦。終盤、腕ひしぎ逆十字を巡る攻防で、ザックはスキをついて棚橋を押さえ込み、技アリのピンフォール勝利を収めた。
直近では、11月に行われた大阪のNEVER無差別級6人タッグ王座戦、オカダ・カズチカ&棚橋&石井智宏組が、ザック&マイキー・ニコルス&シェイン・ヘイスト組を迎撃。
試合終盤、孤立した棚橋にザックがセイバードライバーを狙うも、棚橋は電光石火の首固めで3カウントを奪取、逆転勝利で4度目の防衛に成功している。
このときの因縁も含めて、今回は王者のザック側から棚橋を指名した格好。初代王者・ザックとしては、1年間ベルトを守り抜き、再び東京ドームの舞台で“エース”棚橋を下せば、これ以上ない総決算となる。
一方の棚橋は、2023年はAEW世界王者のMJF、IMPACT!世界王者のアレックス・シェリーなど、アメリカマットで世界王座に連続チャレンジするも結果が出ていない状況。新日本マットでシングル王座戴冠を果たし、東京ドームで2024年の好スタートを切りたいところだ。
世界を震撼させるザックのサブミッションテクニックに、グラウンドレスリングに定評のある棚橋がどんな戦略で対応するのか? “15分間”という特殊な試合時間も含めて、見逃せない一戦となりそうだ。
◆名勝負が東京ドームで再現!
さらに第5試合のNEVER無差別級選手権では、王者・鷹木信悟とタマ・トンガが激突する。
2人の対戦は、10月に行われたラスベガス大会にさかのぼる。
当時NEVER王者だったタマ・トンガが初防衛戦の相手として、2023年の「G1 CLIMAX」公式戦で20分時間切れ引き分けとなった鷹木を指名してタイトルマッチが実現した。
試合は25分を超える一進一退の大激戦を展開。終盤、タマはガンスタンの体勢に入るが、切り抜けた鷹木は掟破りのガンスタンをお見舞い。パンピングボンバーからラスト・オブ・ザ・ドラゴンにつなぎ、タマを撃破して通算3度目のNEVER王座戴冠を果たした。
11月のダラス大会では、鷹木は初防衛戦の相手としてトレント・バレッタを迎撃。こちらも破天荒な死闘となったが、最後は鷹木がラスト・オブ・ザ・ドラゴンで粘るバレッタを沈めて、NEVER王座“V1”に成功した。
試合後、前NEVER王者のタマが登場。「前回のラスベガスは、俺の想定通りに行かなかった。わかってると思うけど、俺はそれ以来ずっと胸糞悪かった。あの悔しさが忘れられない」とあらためて鷹木にリマッチを要求する。
すると鷹木は「オフコース! ラスベガスの次は日本でだ! 1.4『WRESTLE KINGDOM 18』東京ドームで勝負だ!」と王座戦を快諾した。
ともに1982年生まれ。40代ながらコンディションも充実している。
スピード、パワー、テクニックでも互角と言えるだけに、東京ドームでは再び一進一退の好勝負が期待できそうだ。果たして2024年の幕開けを勝利で飾るNEVER王者は、鷹木か? タマか?
◆対戦カード
・第0試合 「KOPW 2024」進出権争奪ニュージャパンランボー
・第1試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合
TJP&フランシスコ・アキラ(挑戦者) vs. クラーク・コナーズ&ドリラ・モロニー(王者)
・第2試合 NJPW WORLD認定TV選手権試合
棚橋弘至(挑戦者) vs. ザック・セイバーJr.(王者)
・第3試合 スペシャルシングルマッチ
辻陽太 vs. 上村優也
・第4試合 スペシャルタッグマッチ
海野翔太&清宮海斗 vs. EVIL&成田蓮
・第5試合 NEVER無差別級選手権試合
タマ・トンガ(挑戦者) vs. 鷹木信悟(王者)
・第6試合 IWGPタッグ&STRONG無差別級タッグ選手権試合
後藤洋央紀&YOSHI-HASHI vs. ヒクレオ&エル・ファンタズモ
・第7試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合
高橋ヒロム(王者) vs. エル・デスペラード(挑戦者)
・第8試合 IWGP GLOBALヘビー級選手権 初代王者決定3WAYマッチ
ウィル・オスプレイ vs. ジョン・モクスリー vs. デビッド・フィンレー
・第9試合 スペシャルシングルマッチ
オカダ・カズチカ vs. ブライアン・ダニエルソン
・第10試合 IWGP世界ヘビー級選手権試合
SANADA(王者) vs. 内藤哲也(挑戦者)