阿部顕嵐、新境地で「“ガチオタのすさまじさ”を表現したかった」<『BLドラマの主演になりました』SPインタビュー>
すずり街による人気BL漫画『BLドラマの主演になりました』がドラマ化される。
人気No.1イケメン俳優・赤藤優一郎(阿部顕嵐)と、元売れっ子子役だが、今はパッとしない地味系俳優・青柳萌(阿久津仁愛)。
対照的な2人が、超人気BL漫画の実写化でW主演することに。緊張しつつも一生懸命コミュニケーションをとろうとする青柳に対し、赤藤は終始そっけない態度。なぜなら、実は赤藤は青柳の“ガチオタ”だったのだ…!
青柳への重すぎる愛ゆえに塩対応をとってしまう赤藤と、そんな赤藤に嫌われていると勘違いし、ますます落ち込む青柳。そんな2人のピュアすぎる“すれ違い”と“キュン”をコミカルに描いていく。
本作は、《地上波×TELASA》の完全連動企画となっており、2023年12月24日(日)より動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」にて『クランクアップ編』EP.01「キス練してもいいですか?」を配信。さらに2024年1月1日(月・祝)に『クランクイン編』を地上波にて放送する。
そこで、注目の『クランクアップ編』を前に、赤藤優一郎役の阿部顕嵐にインタビュー。
いつもの自分とはまったく違うという“あかゆー”の役づくりについて語ってもらった。
<取材:横川良明>
◆男同士だからって一切ふざけることはなかった
――これまでBLドラマや映画に触れたことは?
あります。海外の映画では、ティモシー・シャラメの『君の名前で僕を呼んで』などを観ました。BLに対して、僕の中で偏見はまったくなくて。男女の恋愛も、男同士の恋愛も、全部一緒の感覚なんです。
――では、実際に自分が演じるとなっても?
変な先入観はまったくなかったですね。あ、でも体が近づくシーンは女優さんよりもやりやすかったです。気を遣わないですむから、何も考えずにできました。
スタッフのみなさんもいいものをつくろうという気持ちはみんな同じ。目指す方向が一緒だったからこそ、男同士だからって一切ふざけることなく、真剣にできました。
――このドラマの取材でも、写真撮影などでは何度も阿久津仁愛さんを相手にバックハグされていますね。
もう当たり前ぐらいの感覚でした(笑)。
――ドラマ公式X(旧Twitter)アカウントでは2人がバックハグしている動画がアップされていましたが、阿部さんが阿久津さんの耳元で何かささやいているのを見て、ファンのみなさんが「どんな話をしているんだろう」とウワサしていました(笑)。
マジか〜。何をしゃべったかまったく記憶にない(笑)。それくらい他愛のないことだと思います。バックハグも、照れくさいとかそういうのが一切なくて。やりやすかったです。
◆仁愛くんは「目も心も綺麗です」
――阿部さん演じる人気No.1イケメン俳優・赤藤優一郎は、阿久津さん演じる青柳萌の“ガチオタ”です。愛が重めなキャラクターを演じる上でこだわったところは?
ただのオタクじゃなくて、“ガチオタのすさまじさ”というのが、今回表現したかったポイントです。
現場でも、青柳に対する“好き”を表現する台詞に関しては、監督から「気持ち悪めに言って」とか「普段の顕嵐くんが言わなさそうな感じで言って」とか、そういうリクエストをたくさんいただきました。普段の僕だったら絶対やらないような表現がいっぱいあったので、演じていて楽しかったです。
――それはたとえば、ガチオタ特有の早口だったり、声のトーンだったり?
声もですし、体の動きとか、もう全部ですね。結構派手に動いているシーンもあるし、それこそ床にゴロゴロ転がっているようなシーンもあります。
普通、会話の途中でいきなり寝転がったらおかしいじゃないですか。そこを、観ている人に「こういう人もいるよね」と思ってもらえるようにするためには、どうクレッシェンドをつけていけばいいのかというのは結構考えました。好きがあふれるあまり床に寝転がるという行為を、いかにナチュラルに見せるか。
フィクションとノンフィクションの世界をつなぐためにどうすればいいかというのは頑張ったところです。
――では、今回はいつもの“カッコいい阿部顕嵐”ではない姿がいっぱい見られるということですね。
ガチオタのところに関しては、カッコつける要素はゼロです。とにかくこの作品が面白いものになればいいという一心でやったので、ぜひ楽しみにしていてください!
――そんな“あかゆー”並みのテンションで、今回W主演する阿久津仁愛さんのことを褒めてください。
仁愛くんはとにかく目が綺麗! そして心が綺麗です! ただその分、ちょっとシャイなところはあるかな。でも、決して暗い人ではない。打ち解けたらすごく気さくに話しかけてくれる。
最初はちょっと距離があるかなと思ったんですけど、もともと気が合うんでしょうね。一緒に過ごす時間が増えていくうちに、自然と心が近づいて、いつの間にか一緒にいたらすごく楽しい関係になっていました。
◆ブラピと同棲できるなら…「絶対します!」
――ちなみに、阿部さんには3次元のガチ推しっていますか。
3次元ではいないんですよね。あ、でも、ブラッド・ピットとかレオナルド・ディカプリオは大好きですよ。
――では、このドラマのようにブラピと一緒に暮らせることになったら…?
したいです! もし「する?」って言われたら、1回はマジでしますね。だって憧れの人の生活を間近で見られるんですよ。なぜこれだけのスターになれたのか、その理由が見られるかもしれないじゃないですか。絶対したいです。ルーティンとか普通に知りたい。
――あかゆーみたいに、推しに対して緊張のあまり塩対応になっちゃうことはなさそうなんですね。
僕はあんまりないですね。むしろ会えたらうれしい。「××について教えてください!」とかガンガン聞きにいくタイプだと思います。
――では、もし阿部さんと同棲生活を送るとしたら、何か取扱注意事項はありますか?
僕のペースを乱さないでほしい。基本的に1人が好きなんですよ。ご飯を食べるタイミングとか、お風呂に入るタイミングとか、ゲームしたり本を読んだり映画を観たり、生活にはいろんなタイミングがありますけど、それを強制されたくない。
僕、親に対してもそうなんです。「ご飯食べて」とか言われるのが、あんまり好きじゃない。わかるんですよ、せっかく出来たばっかりなんだから今食べてほしいっていう気持ちも。めっちゃわかるんですけど、僕は僕のタイミングで食いたいっていうタイプ。自分の生活のペースを崩されたくないというのはあります。
――映画を観ようと思っているタイミングで「一緒に観たい」と言われるのは大丈夫ですか?
それは平気です。あ、でも映画を観ている最中に普通にしゃべる人っているじゃないですか。
――お互い初見なのに、「え? なんでここでこうなったの?」って聞く人とか?
そうそう(笑)。そういうのはちょっとやめてほしいかな。もし相手がそういうタイプだったら、1人で観てほしい。映画は集中したい派なので、基本的には黙って真剣に観たいです。
――生活のルールはどうですか? きっちりしているほうですか?
物の場所とか、すごくこだわりがあります。化粧水を置く場所とか、この並びでなきゃっていうのがあるし。ペットボトルとかもサイズはまちまちですけど、ちゃんと高さ順に並んでないと気持ち悪くなっちゃうし、ラベルが前に向いてないとダメ。
だから、僕の冷蔵庫の中を開けるとびっくりすると思いますよ。たくさんペットボトルが入ってるけど、超綺麗です。
――なるほど。結構面倒ですね(笑)。
ウザいですよ、僕は。一緒に暮らすにはちょっと面倒くさいタイプです(笑)。