西武は山川穂高の人的補償に誰を選ぶ? 伸び悩んでいる若手スラッガーが有力か

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ソフトバンク入りが大筋合意に達したという山川。報道によれば19日にも行われるという(C)CoCoKARAnext

 国内FA権を行使していた山川穂高のソフトバンク入りが大筋合意に達していることがわかった。球界を代表するスラッガーであることに加えて、不祥事を起こしたことからも移籍先は特に注目されていた山川。当初の予想通りソフトバンクを選ぶ形となった。

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 FA移籍はFA権を取得した選手の移籍だけではなく、人的補償による移籍も注目される。山川の今季年俸は2億7000万円(年俸は推定)でAランクとみられる。人的補償に加えて年俸の50%、または年俸の80%を西武に渡すことになるが、とりわけ、選手層の厚いソフトバンクはプロテクト外になる選手も優れた選手ばかりと見られ、西武がどの選手を獲得するのか、その注目度は高い。

 まず予想されるのがリチャードだろう。山川という長距離砲を手放したことにより、同じく長距離砲獲得に動くことは定石。リチャードは2020〜2023年でウエスタンリーグの4年連続本塁打王を記録しているが、一軍では思うような結果を残せていない。仮にプロテクトを外れれば、西武も前向きに獲得を検討することは濃厚だ。

 リチャードと同様の理由から野村大樹の獲得も考えられる。身長こそ171センチと小柄ではあるが、パンチ力を秘めている23歳のスラッガー。今シーズンはプロ入り初本塁打をマークしており、今後の成長が期待できる。また、今シーズンは二軍で打率.314をマークするなど率を残すこともでき、リチャードとはまた違う魅力を持つ打者だ。

 西武は現在40歳の中村剛也(17本塁打)がチームトップの本塁打を放つなど、長距離砲が不足している。とはいえ、郄橋光成や平良海馬などエース格がメジャー移籍を希望していることもあり、先発投手の補強も進めなければいけない。そのため、武田翔太を指名する可能性も低くない。

 2015年、2016年に二桁勝利を上げるなどソフトバンクのエースとして君臨していた武田。近年は登板機会は減っており、プロテクトから外れるかもしれない。それでも、能力も実績も十分であり、どの球団に入ってもローテーションの一角を任せられるだろう。

 誰を獲得しても西武の大きな戦力になることは間違いない。山川の移籍に伴い、西武がどのような選択をするのかも多くの注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]