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 ボルシア・ドルトムントが遂にこの難題を最高の形で解決してみせた。今季チャンピオンズリーグにおいて『死の組』と称されたグループFを、初戦で敗戦し2戦目でもドロー発進となりながら、最終節を待たずして突破を確定、さらにパリとのリベンジマッチでは痛み分けで首位確定。リーグ戦ではホーム2敗目で5位と苦戦が続くなかで、詰めかけた大観衆からは盛大な拍手が送られていた。

 試合後テルジッチ監督は、「これほど大きなクラブを相手にして、我々は素晴らしい試合ができた。しかもこのグループで首位突破など並大抵のことではないよ。攻守にわたって良いプレーが多く見られていたね。だから喜びもひとしおだよ」とコメント。ニクラス・ズーレも「ファンの皆さんの前で勇敢に戦う姿を、素晴らしい試合を目にしてほしかった。僕たちはかなり積極的にプレスをかけて相手にロングボールを強いていたし、そのあたりは褒められるところだと思う」と胸を張る。

 それはテルジッチ監督もこの試合で評価していたことで、「我々は非常に高い位置で、そして非常に勇敢にディフェンスをした。結果ボール奪取につながり、それが得点にもつながった。これが自身につながる」とDAZNに対してコメント。「重要なのはうまくいかなかったとき、どう対処するか。勇気を持ち続け、前に出続けられるか?決して消極的になってはならない。いかなる場面も一致団結して臨むこと。それが今日は良いダイナミクスとエネルギーが試合を通じて見受けられた」

 実際パリを相手に懸命な守備を展開していたにも関わらず、それでも特に前半途中ではドルトムントの最終ラインが何度も炎上することに。前半18分にはGKコーベルを交わしたキリアン・エムバペが、無人のドルトムントのゴールにシュート。これを間一髪でズーレがクリアしたが、「まぁ、あれは確かに見事なプレーだ」と笑顔のズーレ。「いや、あれは反射的な動きだよ」と控えめに述べている。「もっと事前にうまく守れたところもあるだろうし」

 そして「最初はオフサイドが頭をよぎっていたんだ。僕らのマッチプランとしては高い位置でプレスをかけていく感じで、そうなるとどうしてもディフェンダーはオープンな展開となる。もっと早く戻るべきプレーだったし、ただ僕自身スピードには距離があれば自信はあるけど、でも流石にエムバペ相手ではそうもいかない」と自己反省を口に。

 しかしむしろ指揮官は賞賛。「あそこでクリアしてくれたんだから、何の不満があるだろう。見事のひとことにつきる。エムバペもあれが決まらず驚愕した事だろうね。あの場面は我々から見れば1得点を決めたのと同いくらい価値ある、セービングだったよ」と述べ、さらにケールSDは2017年ドイツ杯準決勝バイエルン戦での、似たようなクリアでその後、語り継がれることになったスウェン・ベンダーのプレーを引き合いにだし、「あれは見事なタックルで、ワールドクラスだよ。素晴らしい動きだ」と同調した。

 ただズーレはさらに自分自身のみならず、チームについても警鐘を慣らしており、今回またチャンピオンズリーグでみせた奮闘が、むしろなかなかうまく事が運ばない国内での戦いにおける姿勢の問題として指摘される可能性があると説明。「確かに僕らはCLでは普段よりも力強さがあるというか、違う意思をみせているという指摘を受けたりしているし、もちろんチームの中の誰もやる気のない選手なんて存在しないんだけど、でも僕ら自身このことに向き合っていく必要はあるだろうね」

 ケールSDも下位相手に勝ち点を取りこぼしがちな展開を危惧しており、これから迎えるアウグスブルク戦とマインツ戦にむけて「我々としては今回と同様に、勇気あるアプローチと姿勢をもって取り組むことで、この2試合で勝利をおさめ順位表を高めていきたい」と更なる奮起を促している。