指導力は折り紙つき?中田翔の加入で期待される中日の”若きスラッガー”たちの飛躍

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秋広の飛躍を後押しした中田。中日でも兄貴分としての働きが期待される(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人から自由契約になっていた中田翔の中日入りが決定。中日は今シーズン12球団ワーストの390得点、71本塁打と打撃陣が振るわなかった。加えて、長年ファーストをが守っていたビシエドは今シーズン、打率.244、6本塁打、23打点と不調。来日して初めて本塁打数が一桁に留まった。来シーズンからは日本人選手扱いになり起用しやすくなるとはいえ、クリーンアップを担わせるには不安が残る。

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 今シーズン92試合の出場ながら15本塁打放った中田が加入したことで、得点力不足だけではなくファースト問題も解消されるため、中日としては願ってもない補強となった。

 中田加入によってビシエドにも火が付けば、チーム内競争も活性化するだろう。本塁打を狙える選手が加入しただけではなく、打線のパターンも増えたことによって来シーズンの中日の得点力は確実にアップするはずだ。

 さらに、中田加入の効用はそれだけではない。

 中田は過去にトラブルがあったとはいえ、基本的には後輩の面倒見が良い兄貴肌。巨人では打率.273、10本塁打、41打点をマークして後半戦は不動のレギュラーになった秋広優人の飛躍に、中田の存在が一役買った。

 秋広は2021年オフから中田翔の自主トレに志願して参加。その後も中田を師匠と仰ぎ、2022年は二軍で最多安打を獲得、そして今シーズンは一軍に定着するなど順調に成長している。実際、各メディアで秋広は中田に対する感謝を口にすることが珍しくない。

 中日には石川昂弥や鵜飼航丞、ブライト健太など、期待されているがなかなか結果を出せていないスラッガー候補が多い。中田の指導の下、秋広のように打撃力が向上する選手が登場するかもしれない。そうなれば打線はより活発になるだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]