田中麗奈「すき花」でフジ木曜劇場初出演、大きな鍵を握る重要人物「共感していただける女性に」
田中麗奈が演じる志木美鳥(C)フジテレビ
田中麗奈が、先週放送された、フジテレビ系ドラマ『いちばんすきな花』(毎週木曜よる10時〜)の第7話で4人の主人公たちが紡ぐ物語の中で重要な役どころともいえる“美鳥”役として初登場した。事前告知もなく、突然の登場となっただけに「X」において「#いちばんすきな花」が今回もトレンド入りをしただけでなく、「#美鳥ちゃん」、「#みどりちゃん」、「#美鳥さん」というハッシュタグを付けた田中の登場に関しての驚きの声も大きな反響を呼んだ。
この物語の主人公は潮ゆくえ(うしお・ゆくえ/多部未華子)、春木椿(はるき・つばき/松下洸平)、深雪夜々(みゆき・よよ/今田美桜)、佐藤紅葉(さとう・もみじ/神尾楓珠)という別々の人生を送ってきた4人の男女。そんな年齢も性別も、育ってきた環境も全く違う4人がある日、「唯一心を許せた異性の友達が、結婚を機に友達では無くなってしまった」、「結婚を考えていた彼女を、彼女の男友達に奪われた」、「友達になりたいだけなのに、異性というだけで勝手に恋愛と捉えられてしまう」、「友達の友達もみんな友達と思っていたが、気付けば本音を話せる相手はいなかった」と、それぞれの日常のなかで“友情”や“恋愛”にまつわる人間関係に直面してしまう。境遇だけでなく、考え方も全く違う彼らが、ふとした出来事を機に巡り会い、“友情”と“愛情”というテーマに自然と向き合っていくことになるストーリー。
田中が演じるのは主人公・ゆくえにとって“好きな人”とも表現されるほど大切な存在の志木美鳥(しき・みどり)。美鳥は、ゆくえが高校時代に通っていた塾の先生だったが、その後、桜新町に移り住んでいた。しかし、ゆくえも上京し、ある日久しぶりに美鳥に会いに行こうと連絡した際には北海道に引っ越してしまっているなど、謎に包まれた女性でもある。また、“美鳥”という存在は、ゆくえだけでなく、椿や夜々、紅葉にとっても、忘れられない大切な人と同じ名前だったことも発覚。ゆくえの“みどりちゃん”が、紅葉がその人に会いに来るために最初に椿家を訪れた“高校の先生”、夜々が常々大好きと話していた“いとこのお姉ちゃん”と、もしかしたら同一人物かもしれないという、視聴者の予想を超える展開にSNS上は話題沸騰となっているが、その真偽が今夜の8話で明らかになる。
田中は映画『がんばっていきまっしょい』(1998年)で主演を演じ女優デビュー。その鮮烈で印象に残る演技力が高く評価され、「第22回 日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞するなどデビュー時から大きな話題に。その後も映画『はつ恋』(2000年)や映画『犬と私の10の約束』(2008年)、映画『幼な子われらに生まれ』(2017年)など、数多くの映画作品に出演。その活躍はスクリーン上だけにとどまらず、『Over Time』(1999年1月期/フジテレビ系)でドラマデビュー。さらには『猟奇的な彼女』(2008年4月期/TBS系)ではヒロインを演じるなど、連続ドラマへ本格出演し、『真昼の悪魔』(2017年2月〜3月/東海テレビ・フジテレビ系)でフジテレビ系連続ドラマ初主演も務めた。今回演じる“美鳥”という役柄に関して田中は「美鳥もまた新たに“あ、そういうとこある”など、共感していただける女性になっているかと思います」とコメント。“美鳥”が4人の主人公たちの物語にここからどう絡んでいくのか。難しくも期待高まる役柄を田中がどのように演じてくれるのかご注目頂きたい。なお田中にとって木曜劇場への出演は今回が初となる。
さまざまな物語がさらにつながり、巡り始めてきた木曜劇場『いちばんすきな花』。現在TVer・FODでは第1話から第3話までと、田中が登場する最新第7話を無料配信中だ。
田中麗奈:コメント
今回、志木美鳥を演じさせていただくことになりました。これまで生方さんがお書きになり、出演者の皆様や、スタッフの皆様が作られてきた4人それぞれの人物像に、“あー分かる、分かる”と共感しながら見てこられた視聴者の方も多いかと思いますが、美鳥もまた新たに“あ、そういうとこある”など、共感していただける女性になっているかと思います。こういった形で、出演になるのは緊張もありますが、視聴者の皆様に更にドラマを楽しんでいただけるように美鳥を演じていきたいと思います。よろしくお願いします。
プロデュース 村瀬健(フジテレビ ドラマ・映画制作部):コメント
オリジナル連続ドラマの楽しさの一つに、予想のつかない展開を登場人物と同時にリアルタイムで楽しんでいけることがあると思います。先週の『いちばんすきな花』は、その楽しさを感じていただけたのではないでしょうか。ゆくえ(多部未華子)が第1話から何度も電話していた相手の“みどりちゃん”が終盤に差し掛かった第7話のここに来て登場すると予想していた人は、きっといなかったのではないでしょうか。しかも、その“みどりちゃん”が、椿(松下洸平)の家を買い戻そうとしている前の住人で、夜々(今田美桜)がときどき話していた“大好きないとこのお姉さん”で、紅葉(神尾楓珠)がずっと話を聞いてほしいと願っていた“高校の先生”かもしれないというまさかの展開に、きっと皆さん、驚かれたことと思います。そして、それぞれが語る姿が全くの別人に映っているなか、最後の最後に登場した“美鳥”。それが田中麗奈さんであったことで、放送直後のSNSは僕たちの予想をはるかに上回る盛り上がりとなりました。いつも人を殴っていて椿を恐れさせていた人で、夜々に将棋を教えてくれたぽわぽわした人で、紅葉の前でいつもイライラしていたけど的確にものを言う非常勤講師で、ゆくえにとっての憧れの存在である頭のいい塾講師…。もしかしたら、この全てに当てはまるかもしれない美鳥を演じるのが田中麗奈さんである、とわかった瞬間、“田中麗奈さんなら納得!”、“全てに当てはまる!”というコメントがたくさん、たくさん流れてきて、キャスティングをした僕としては、“やったぁ!!”の気持ちでした。これまで、シリアス、コメディー問わず多くの作品で印象的な役を演じてきた田中麗奈さんだからこそのリアクションだと思います。しかも、連続ドラマへの出演が決して多くない彼女は、ミステリアスな魅力にもあふれています。たったワンカット顔が映っただけで、『いちばんすきな花』の世界観にぴったりという声も多数いただきました。僕自身が感じていたこと、田中さんをキャスティングした理由のすべてが、放送直後のSNSのタイムライン上にあふれていました。こんなにうれしいことはありません。プロデューサーの自分と、見てくださっている視聴者の皆さんの思いが同じだったとわかり、うれしくて、うれしくて、たまらない気持ちになりました。皆さんが言ってくださる通りです。ここに来て『すき花』の世界に登場してきて、しかも、この後の物語で重要な役割を果たす美鳥を演じてもらえるのは、田中麗奈さんしかいなかったと思っています。このプレッシャーのかかる難しい役のオファーを受けてくださった田中さんには、感謝しかありません。田中さんと4人の主人公たちとの間で描かれていく、ここからの物語に、ご注目いただければと思います。最終回まで、ひと時も目を離さずにじっくり、ゆっくりと見守っていただけたらうれしいです。
8話あらすじ
潮ゆくえ(多部未華子)や深雪夜々(今田美桜)、佐藤紅葉(神尾楓珠)が集まる春木椿(松下洸平)の家に以前住んでいた人の名前が“志木美鳥”だとわかった。おのおのが“美鳥”という知り合いがいるという話になるが、名字が違っていたり、印象も違うなど、どうもそれぞれの想像した人物像が重ならない。いっそのこと本人に直接確かめてみようと、唯一連絡先を知っているゆくえが連絡をしたが、美鳥は電話に出なかった。そこでゆくえは「春木椿、深雪夜々、佐藤紅葉、この人たち知ってる?”」とLINEでメッセージを残すことに。すると、春木家からの帰り道、ゆくえのスマホに美鳥から着信が…。
椿は仕事帰りに実家に寄り、家族に聞いてみるのだが、鈴子(美保純)も楓(一ノ瀬颯)も転校した後の “志木美鳥”には心当たりが無いようで…。