ClariSがラップに挑戦!TVアニメ『カノジョも彼女』Season 2のEDテーマ「ふぉりら」で見せる“新しいClariS”の舞台裏に迫る!
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TVアニメ『カノジョも彼女』Season 2のEDテーマとなっているClariSの27thシングル曲「ふぉりら」は、ラップにも挑戦して“新しいClariS”を表現したかわいらしい楽曲。新たな挑戦となるこの新曲への想いや、自然な表情が魅力的なMVの撮影秘話をクララとカレンが語る。11月24、25日には“ClariS AUTUMN LIVE 2023 〜Arcanum〜”の開催も控えるClariS、大躍進の2023年はまだまだ終わらない!
TEXT BY 金子光晴
PHOTOGRAPHY BY 梁瀬玉実
あえて感じるままに女の子の気持ちを表現
――「ふぉりら」は今までで最も“新しいClariS”を表現しているんじゃないかと思います。お二人にとってどういう曲になりましたか?
クララ タイトルの「ふぉりら」は、歌詞に“fall in love”という言葉が入っているところからきていて、ひらがなもすごくキャッチーでかわいい印象になっているなと思います。中身も「かわいすぎてどうしよう!」というくらいかわいい歌詞と、キャッチーなメロディでラップにも挑戦しています。ラップというとかっこいい感じをイメージするかもしれませんが、今回のラップは背伸びした大人の部分も感じていただけるような、色んな要素が詰まった私たちらしい1曲に仕上がったんじゃないかなと思います。
カレン Aメロ・Bメロ・サビでリズムやメロディが変わるので、聴いていて遊びがあって楽しい曲ですね。アニメの内容も1人1人の子たちが「好き」という純粋な感情で想い合って一緒にいるという物語なので、自分の中でうごめく感情が歌詞にすごく表現されているなと思います。全員がすごく素直な子だからこそ、好きな気持ちにウソがつけない感じが歌詞からも伝わってきて、「若いなぁ……」っていう気持ちになりながら歌いました(笑)。
――若さとか幼さがあるからこそ背伸びした表現になるので、そういったかわいらしさ、純粋さがすごく詰まっていると思いますよね。
クララ アニメも高校生をテーマにした作品なので、その時期にしか感じられないような、嫉妬しちゃったり、それに対してモヤモヤしちゃう気持ちがわかりやすく描かれているのがこの曲の良さだと思います。私たちも歌を入れる段階でもあまり考えすぎずに言葉通りの表現をしようと心がけて歌ったので、「女の子ってこんなふうにドキドキして、モヤモヤして過ごしてるんだよ」という気持ちが皆さんに伝わればいいなと思って歌いました。
カレン あえて口に出さない感情こそ、伝えたいじゃないですか。それを全面に感じていただけるんじゃないかと思います。それと、いつもみたいにユニゾンで歌を合わせるのではなく、あえてお互いの感じたままに歌うことで、色んなキャラクターが登場するこの作品らしさを出しているんですね。だからクララとカレン、それぞれの女の子としての一面も出たのかなと思います。
――この作品って、言ってしまえば超非日常を日常として描いた作品じゃないですか(笑)。でもラブコメとしては王道で純粋な恋心が詰まっていて、「ふぉりら」もそれが表現されているなって。
カレン ホントに、(主人公の向井)直也はズルい男だ!(笑)。
クララ 最初にアニメの概要を見るじゃないですか。「どういうこと!?」って(笑)。
カレン 「信じられない!」って2人で話していました。
クララ でも観始めると、みんなが真っ直ぐすぎて「この形もアリなのかな……」って(笑)。最初は「えーっ!?」みたいな部分もあったんですけど、どんどん引き込まれて、1人1人のことがすごく好きになってキャラクターが大事になっていく作品だと思います。女の子が4人登場しますけど、「ふぉりら」にはそれぞれの感情に当てはまる部分があると思うんですよ。「ここの部分はこの子かな」という楽しみ方を、聴く皆さんにもしていただけるんじゃないかと思います。
カレン 現実では「二股」って、絶対にダメじゃないですか(笑)。この作品では二股、三股を全部クリーンに正当化するんじゃなくて、「ちょっとちょっと〜、そこは違うんじゃない!?」って思わせるところがあるので、観ていて飽きないですね。ちゃんと許せない面もあるからこそ人間味もあって、自分も1人の女の子としてキャラクタ1人1人に感情移入することもできますし、そこが魅力の1つなのかなと思いました。
今までのClariSでは考えられなかった
――今までもClariSはダンスポップナンバーを歌ってきましたが、今回は明らかにトレンドの取り入れ方がこれまでとは違いますよね。これまではレトロポップなサウンドや、シンプルな四つ打ちのダンスナンバーが多かったように思いますが、この曲に辿り着いたのはどういう経緯なのかも気になるところです。
クララ このタイアップのお話をいただいて、いつものように何曲かデモを録って声を当てていくなかで、どの曲もかわいくてアニメの良さが伝わるような楽曲だと思ったんですけど、この「ふぉりら」は1曲だけ異質な存在で、ラップの部分が入っているというのも私たちとしても今までになかった部分ですし、すごくキャッチーで聴いていて色んな要素があるので、すごく印象的だったんですね。それで、やったことのないことに挑戦したいし、今回のアニメならぴったりマッチするんじゃないかなということで、「私たちはこの曲がいいです」とリクエストしたんです。
カレン 受け取り手によって解釈が変わる歌詞ってあると思うんですけど、この曲は“そのまんま”すぎて、「絶対これでしょ」と思いました。感情を綴るというよりは、声に出してそのまま言っているかのようなストレートな歌詞で、それも今までにない感じがして、歌っていてもいい意味で違和感があったんですね。この違和感を完成形にしたいと思って、絶対この「ふぉりら」がいいと思いました。
――この1〜2年くらいのClariSのテーマとして、新しいことに挑戦してClariS色に染めていくというのがありましたけど、その一番斬新な形という気がしていて。
カレン 最初、ファンの方にタイトルだけ発表した時に、「タイトルを聞いただけでは結びつかないテイストの楽曲だと思います」というのはお伝えしていたんですけど、いざ配信になってみると「いい意味でClariSっぽくない」という感想をいただいて、「そうそう」って(笑)。
クララ 私たちもそれを求めていました(笑)。
――メロディとラップの中間的な表現に挑戦している楽曲はこれが初めてだと思いますけど、今までのClariSと違う表現ができる予感はあった?
クララ そうですね。「好き」という言葉がすごく出てくるんですけど、今までは「読み取れるけど、きっと好きなんだな」という歌詞で終わるみたいな。
カレン 溜めて溜めて……みたいなね。
クララ でもこんなにストレートに、しかも「好きじゃない」「でもやっぱり好き」というのは、今までのClariSだったら考えられなかった表現ですけど、今の私たちだからこそここまで振り切って歌えたのかなと思います。ClariSらしいファンタジックな世界観というよりは、クララ・カレンの日常の一コマが詰め込まれているんじゃないかなという要素もあるので、皆さんが知らなかった部分をこの曲から1つ知ってもらえたら嬉しいです。
カレン FCでお届けしている私たちみたいなわちゃわちゃした感じが出ていますね。でも、重永(亮介)さんが作ってくださったということもあって、歌ってみるとそれもClariSらしさになるっていう。本当に重永さんは私たちの幅を違和感なく広げてくださるので、どんどんどんどん歌える幅が広がっているのは重永さんのおかげと言っても過言ではないと思います。
MVのドッキリシーンにカレンは……!?
――2人とも様々な音楽を吸収している中で、MVの中のお芝居を観ていてもアイソレーション(ダンスで身体の一部分だけを動かすこと)がしっかりしていて、この曲もかつてないリズムなのにノリの軸がぶれていないし、改めてClariSの「音楽身体能力の高さ」をめちゃくちゃ感じたんですよ。
クララ えー!全然感じてませんでした(笑)。
カレン 自覚はなかったけど嬉しいです!
――そうなんだ(笑)。とっても楽しいMVになりましたが、撮影はいかがでしたか?
クララ 今回は学校を舞台に、私たちも制服風の衣装で、青春に戻ったような気持ちで撮影できました。色んなシーンを撮影して、今までで一番髪型や場所が変わったMVだと思います。撮影した時は色んなものを撮ったので、お気に入りのシーンも使われないのかなと思ったけど、出来上がったら「全部詰め込まれてる!」って。今までに見たことのない姿とか、ジャージに白衣とか、制服以外にも楽しんでいただける要素がたくさん詰まってます。楽曲と一緒で色んな要素が重なっているので、すごく見ごたえがあるものに仕上がったんじゃないかと思います。
カレン お互い、学生時代の学校で過ごしている様子を知らなかったので、1日で学生時代の数年分の思い出を一緒に作れたような気持ちになりました。踊るシーンも学校祭のステージで踊ってる気分になれたり、校則じゃ許されないことがMVでは許されたので、ちょっと悪いことしてる楽しさもありましたね。今回は、新曲では初めて、振り付けは私たちでさせていただいて、みんなで一緒に踊ったので、「楽しい!」しかない1日でした。
――楽しいのは観ていて伝わってきます。昨今のMVで見られるお芝居とはまた違って。
カレン そうですね。楽曲の世界観に合わせた表情が多かったので、斬新なMVになりました。
クララ より普段の私たちが出たMVだったので、それが皆さんに伝わるのはちょっと恥ずかしい気持ちもありますね。でも、カレンが楽しそうすぎて、MVを観ていて幸せな気持ちになるので、ぜひ踊っているカレンを存分に見てほしいなと思います(笑)。
――キレキレのダンスでした。
クララ そうなんですよ!MVを観返してみると、同じ振りをしてるんですけど、カレンのほうがすっごいキレキレで(笑)。「ダメな理由」という歌詞でバッテンを作るところなんか、カレンの指の残像が見えるくらいキレキレでした(笑)。
カレン 今回、『カノかの』ではお互いをライバルに思う時、お互いに寄り添う時がアニメの中でもあったので、そういった感じで違う彼女だと思って振りを付けたいと思ったんです。それである程度お互いのキャラクターが出てもいいし、「自分たちで付けた振りだから自由!」と思って、心を解放して踊りました。
――2人の個性が出たことによって魅力が倍増しているから、そこも注目して観てほしいですね。
カレン CDの初回限定盤にはダンスビデオも付くので、それもぜひ観てほしいです!
クララ 私、間違わないで踊れたので(笑)。
――間違えたまま製品化はされないでしょう(笑)。
カレン 「これ間違えてない!」ってクララが言うから、「当たり前だよ!」って(笑)。
――2人の表情だけ見ていても楽しめますよね。
クララ 確かに、肝試しのシーンとか。
カレン あれは「驚く演技をしてください」と言われたんですけど、私は怖いのが苦手で、大きい音も苦手なんです。だからあらかじめ「聞いてないドッキリはないですよね?」って聞いたんですよ。「ないないない!……多分ね」って言われて、実際の撮影ではやられてしまいました(笑)。
クララ やっぱりそういうシーンは臨場感が必要だから!
カレン リアルに驚きすぎたんですけど、そのテイクが使われてましたね(笑)。
クララ それで2回目のテイクはスタッフさんも「こんなに驚かせちゃいけない」というのを感じたみたいで、あんまり驚かさないようになりました(笑)。
カレン 最初、7回くらい撮る予定だったんですけど2回で終わりました(笑)。
ライブで披露される“秘められたもの”とは!?
――せっかくなのでカップリングの話も聞かせてください。「幻想恋慕」も重永さんの楽曲ですが、重永さんといえば「恋待かぐや」などがあります。まさにその系譜にある、和の要素をドラマチックに盛り込んだポップナンバーの最新版といった印象ですね。
クララ タイトルもそうなんですけど、和を感じるような楽曲で、私たちも重永さんの和の楽曲が大好きなんですね。これも少し前の段階で聞かせていただいていた楽曲なんですけど、その時は見送られたので「絶対にこの曲はどこかで歌いたいのでキープしたいです」とお願いして、どこかで合いそうなシングルやアルバムに入れましょうという話になり、今回念願叶ってカップリングに入れていただくことになりました。今までの和を感じる楽曲とは違って、かっこ良さや疾走感を感じる楽曲で、知らない方は「本当に『ふぉりら』を書いた人の曲なの?」って思うかもしれないですね。そんな曲調や歌詞の世界観に合わせて、私たちもいつもとは違って重めの響きを引き立たせる歌い方を研究して歌いました。
カレン 「ふぉりら」からのギャップをすごく感じる楽曲で、学生を飛び越えて、歳を重ねた大人の恋愛ソングだなとすごく感じました。ワード1つとってもすごく知的な表現で、直接的には表現しないけど恋する想いを馳せる、相手を想っているというのがすごく伝わってきて、時代を超えて昔の古典の作品を読んでいるような気分になれるくらい、しっとりしたおしとやかな女性を感じる楽曲ですね。私は逆に感情を解放して歌うほうが、カレンらしさを表現できるなと思いました。歌い上げるという難しさはあったんですけど、重永さんが作ってくださる和テイストの曲がすごく大好きなので、今回のシングルのカップリングで「幻想恋慕」を皆さんにお届けすることができてすごく嬉しいです。
――そして、もう1曲の「君色」。こちらは丸山真由子さんの楽曲ですね。すごく愛らしい要素が詰まっていて、シャッフルするリズムがキャッチーな曲だと思いました。
クララ 聴いていただいて感じる通りの楽曲で、真っ直ぐでピュアでかわいらしい女の子の気持ちを歌った楽曲に仕上がっています。恋をする女の子って色んなことを考えて、ああでもない、こうでもないって色んな感情を繰り返すと思うんです。そんな脳内会議を言葉にしたような楽曲になっていて、音符と言葉のハマり方やリズム感もいいのですごく楽しく聴けますね。「ふぉりら」もそうですけど、恋をしている女の子のモヤモヤした気持ちや葛藤がかわいく描かれていて、歌割りもコロコロ変わっていくのが心の移り変わりを表しているようでお気に入りの部分ですね。
カレン タイトルの通り、「君色」に染まりたいという想いが描かれていて、恋人になってから染まっていくんじゃなくて、片想いの段階から相手の好きな自分になっていくこともすごく楽しいんだろうな、という想いが伝わってきました。「困らせていたいの ねぇごめんね?」という歌詞のちょっとワガママな部分が「この子になら振り回されたいな」って思わせてくれるんじゃないかなって(笑)。そんなピュアさを持った、「こんな子がいたら最高じゃない?」って思えるようなキラキラした歌詞なので、歌いながらキュンキュンが止まらなかったです。
――そんな大充実のシングルがリリースされた直後に、単独ライブも目前に迫っていますね。どんなライブになりそうですか?
クララ 今年の春の“Neo Sparkle”という公演で、初めてバンドスタイルでお届けしたんですけど、それが新しいClariSとして皆さんにも楽しんでいただけて、私たちも音の中に自然に乗って楽しめたという感覚があったんですね。今回もライブハウスということもあって、さらに一歩進化した新しいことにも挑戦したいと思って準備をしているので、成功するかどうかは当日のお楽しみということで!タイトルを“Arcanum”にしたのも、この単語には“秘められたもの”や“隠されたもの”という意味があるからなんです。新しいことを予感させてくれるタイトルになっているので、それを皆さんにちゃんと回収していただけるようなライブにしたいなと、今絶賛頑張っています。
カレン 新しいことにも挑戦しつつ、今年のClariSの歴史を感じられるようなコーナーもあるんですよ。ライブのロゴのモチーフは宝箱が開いて色んなカードが出てくるというものになっているんですけど、1つのライブを通して色んな面を観てもらえるようなライブになる予定です。
クララ 曲もそうですし、衣装も「これ、ClariS!?」という要素も入れようと考えているので、今回のシングルもたくさん聴いて来てほしいなと思います。
――去年も色々新しいことに挑戦しましたけど、今年も輪をかけてすごい1年でしたね。
カレン 自分たちが一番、「ホントに?」と思うような1年で、「こんな場所に立てるなんて」と思うようなところにもたくさん呼んでいただきましたし、本当に貴重な機会をたくさんいただけました。1つ1つ丁寧に、その時にしかお届けできないClariSの姿で立てるように、これからもパフォーマンスを磨いていきたいです!
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●応募期間
2023年11月22日(水)〜2023年11月29日(水)23:59
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●リリース情報
11月22日発売
ClariS 27thシングル
「ふぉりら」
■mora
通常/配信リンクはこちら
ハイレゾ/配信リンクはこちら
【初回生産限定盤(CD+Blu-ray)】
品番:VVCL-2370
価格:¥2,090(税込)
【通常盤(CD)】
品番:VVCL-2372
価格:¥1,430(税込)
<CD>
01. ふぉりら
作詞・作曲・編曲:重永亮介
02. 幻想恋慕
作詞・作曲・編曲:重永亮介
03. 君色
作詞・作曲・編曲:丸山真由子
04. ふぉりら -Instrumental-
<BD> ※初回生産限定盤
01. ふぉりら Music Video
02. ふぉりら Dance Video
【期間生産限定盤(CD+DVD)】
品番:VVCL-2373
価格:¥1,980(税込)
<CD>
01. ふぉりら
作詞・作曲・編曲:重永亮介
02.幻想恋慕
作詞・作曲・編曲:重永亮介
03. 君色
作詞・作曲・編曲:丸山真由子
04. ふぉりら -TV MIX-
<DVD>
01.TVアニメ「カノジョも彼女」Season2ノンクレジットエンディングムービー
●ライブ情報
「ClariS AUTUMN LIVE 2023 〜Arcanum〜」
11月24日(金) 開場 18:00/開演 19:00
11月25日(土) 開場 12:00/開演 13:00 (昼公演)
開場 17:00/開演 18:00 (夜公演)
会場:Zepp DiverCity (東京)
「ClariS AUTUMN LIVE 2023 〜Arcanum〜」情報
https://claris-room.com/ClariS-Autumn-Live.html
関連リンク
ClariS 公式サイト
https://www.clarismusic.jp/
ClariS 公式X
https://twitter.com/ClariS_Staff
ClariS 公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC-zeaPnxZHE3EcTyVl1fTdw
ClariSオフィシャルTikTokアカウント
https://www.tiktok.com/@claris.official_
ClariSオフィシャルファンクラブ「ClariS Room」
https://claris-room.com/