【巨人】新選手会長・大城卓三の来季に求められる働きとは

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大城は打てる捕手としても知られる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 V奪回を目指す巨人で阿部慎之助監督がセンターラインの強化を掲げている。

 今季は中堅でチーム最多出場となったルイス・ブリンソンは攻守にわたって穴が多かった。またセンターラインを固める意味でも、今年134試合に出場、キャリアハイの成績を残した捕手・大城卓三の存在感も増しそうだ。

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 今春のWBCにも侍ジャパンの一員として参加、シーズンでも134試合に出場し、打率・281、自身最多となる16本塁打、55打点をマーク。フル回転の活躍を見せた。

 来季からは菅野智之に替わって、新選手会長に就任することも決定している。今季4位と低迷するチームでは投手陣の底上げが欠かせないとあって、バッテリーの協力で強固な投手陣を築きたいもの。

 その意味では10月4日に行われたシーズン最終戦(東京ドーム)の内容が今後につながるものとなりそうだ。若きエース候補、山崎伊織は最多勝左腕、DeNA・東克樹との投げ合いを制し、被安打2、無四球の6奪三振と完璧なピッチングで自身初の完封勝利をあげ、10勝目を飾った。

 この試合でバッテリーを組んだのが東海大の先輩でもある大城だった。山崎伊も常日頃から大城のサポートに感謝の気持ちを示しているが、緩急を使ったリードで強力DeNA打線を封じこめたのだ。

 チームには本格覚醒が待たれる若手投手陣が多い中、このような好ゲームが1試合でも増えれば、自然と勝ち星もついてくるというもの。その意味で、V奪回を目指す来季、大城のリードにもより注目が高まりそうだ。

 また、大城には「打てる捕手」として16本塁打をマークした長打力にも期待がかかるが、シチュエーションに応じて犠打をしっかりできていることも評価されている。シーズンで「21犠打」を記録。ひざをやわらかく使い、しっかりバントを決めるシーンも目立った。本塁打とシチュエーションに応じたチーム打撃の継続も引き続き、求められそうだ。

 いずれにせよ、V奪回を目指すチームのキーマンとなることは間違いない。新選手会長がどんな形でチームを引っ張っていくのか。注目の存在となる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]