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次世代ガールズバンドプロジェクト「BanG Dream!(バンドリ!)」から誕生した“現実(リアル)”と“仮想(キャラクター)”が同期するバンド、MyGO!!!!!。今夏に放送されたTVアニメ『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』で話題をさらい、リアルバンドとしても数々の大舞台を経験して注目を集める彼女たちが、待望の1stアルバム『迷跡波』を完成させた。これまでのシングル表題曲やアニメの主題歌/挿入歌、そしてMr.FanTastiCが提供した音楽の素晴らしさを高らかと歌い上げる青春パンクな新曲「歌いましょう鳴らしましょう」を含む全13曲を収録。その全容と11月4日(土)に行われるバンド最大規模のワンマンライブへの意気込みについて、メンバーの羊宮妃那(高松 燈役/Vo)、立石 凛(千早愛音役/Gt)、青木陽菜(要 楽奈役/Gt)、小日向美香(長崎そよ役/Ba)、林 鼓子(椎名立希役/Dr)に話を聞いた。

INTERVIEW & TEXT BY 北野 創

これは名盤確定!迷子たちの軌跡を辿る“地図”のようなアルバム



――TVアニメ『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』は話題作になりましたが、改めてファンや身の周りの方からの反応・反響をどのように受け止めていますか?

林 鼓子 私はSNSで「(椎名)立希が好きです!」とか「ここがかわいいです」という意見を聞けるようになったことが嬉しかったです。立希は(高松)燈との関係性が目立ちますけど、アニメでは(千早)愛音や(要)楽奈、(八幡)海鈴との絡みも結構あって……(長崎)そよとはバチバチでしたけど(笑)。YouTubeのショートアニメでは掘り下げられなかったみんなの関係性を観てもらえたことで、MyGO!!!!!だけでなくキャラクター1人1人をより愛してもらえるようになったと思います。

小日向美香 ファンの方がキャラクター同士の関わりを想像して描いてくださったイラストを、「バンドリ!TV LIVE」でご紹介させていただいたり、Xのタイムラインでお見かけする機会がすごく増えました。特にそよちゃんは今回のアニメで、ショートアニメの頃とはまた違った一面がたくさん見えてきたと思うので、それを踏まえてまた愛してくださったり、想像を膨らませてくださったり、キャラクターが皆さんの中で色んな生活をしたり、生き続けている姿を見られるのがとても嬉しいなと思っています。

羊宮妃那 私はMyGO!!!!!を音楽的に評価してくださっている声が多いというお話を聞きました。個人でバンドをやっている方も楽曲を褒めてくださったりしていて。アニメの内容についてもご感想をいただくことが多いので、今回のアニメをきっかけにMyGO!!!!!が色々な形で広がったと思います。

立石 凛 反響で言うと、MyGO!!!!!のアニメは中国でもすごく人気で、bilibili動画のフォロワーが20万人を超えたというお話を聞いたんですよ。特にストーリーが向こうの方に刺さっているらしいんですけど、私も自分のSNSやMyGO!!!!!のYouTubeチャンネルのコメントで海外の方からのメッセージが増えていることを実感しています。

青木陽菜 それこそ私はこの間、上海のイベントに出演してきたのですが、現地のMyGO!!!!!人気がすごくて、「いつか中国でライブをやってください!」という声もすごく大きかったです。私が個人の活動でやっているイベントにも、上海から見に来てくださった方がいらっしゃったりするんですよ。

――MyGO!!!!!の音楽は世界にも届いているんですね。そんななかリリースされる今回の1stアルバム『迷跡波』、皆さんはどんな作品になったと感じていますか?いきなり大喜利的な質問で恐縮ですが、アルバムのキャッチコピーを付けていただけると嬉しいです。

小日向 じゃあ私から!“地図”はどうですか?例えば楽曲が目的地だとしたら、その曲に行くまでに色んな道のりがあって、1stシングル、2ndシングル、3rdシングル、そしてアニメを経たMyGO!!!!!の道のりがこのアルバムでは描かれていると思うんですね。その道の中には「無路矢」や新曲のような新しい道もあったりして。MyGO!!!!!が歩んできた色んな道が見えるので“地図”だと思います。

一同 おおー!(拍手)。

青木 ボケに走ると思ったのに(笑)。

林 もうこれ以上は出せない、無理です!(笑)。でも、私も“地図”っぽいことを考えていました。今回のアルバムはMyGO!!!!!の軌跡がわかるもの、という印象だったので。

小日向 だよね。MyGO!!!!!のモチーフはコンパスをイメージしていたりするし。

林 そうそう、これまで1年半やってきた道のりがわかってもらえるアルバムだと思いますね。「これがMyGO!!!!!です!」っていう名刺代わりの1枚みたいな。

立石 本当にどの楽曲も欠かすことができないし、アニメで描かれていた結成に至るまでの長い道のりが詰まった作品になっているので、“MyGO!!!!!結成までのまとめ”とかかなあ。

青木 私は全曲思い入れがありすぎるので、“全曲A面CD”で(笑)。これは名盤確定ではないでしょうか!

羊宮 私は今2つ浮かんでいて。1つは“ちいさな一瞬”。アニメに「一瞬一瞬が一生になる」というセリフがあったなかで、みんなにとってもこのアルバムが1つの一瞬であってほしい、これから重ねていく第一歩であってほしいなという想いがあって。もう一つは、そのまま“アルバム”というのもいい気がしています。写真を収めるほうのアルバムも、振り返ると色んな景色が見えてくるものなので。



――さすが、皆さん上手いですね。ちなみに、アルバムタイトルの『迷跡波』という言葉はあまり聞き慣れないものですが、皆さんはこのタイトルをどのように解釈していますか?

青木 最初に知ったときからMyGO!!!!!っぽいなと思いました。MyGO!!!!!の楽曲は漢字3文字でどう読めばいいのかわからないものが多いので(笑)。でも、みんなのアルバムに対する印象の話を聞いて、迷子の“迷”や軌跡の“跡”という漢字が入っているので、その意味でもピッタリなタイトルですよね。

林 あと、『迷跡波』って元々ある言葉からつけられたらしいんですよね。何だっけ?

立石 確か“航跡波”だよね。

林 そうそう、航海の“航”と書く“航跡波”から取ったというお話で。MyGO!!!!!は「バンドリ!」プロジェクトの中でも“星”のイメージが強いと思うんですけど、その“航跡波”のお話を聞いて、“海”でもあるのかなと思ったんですよね。

羊宮 おおー、それは深いね。

林 海はどこまでも広がっているし、潜ると底がわからないほどの深さで。この1stアルバムは、そういう大海原に出るイメージもあるのかなと思いました。MyGO!!!!!は“難破船”だと考えたらすごくかっこよくない?

青木 確かに!

――色々な想像が膨らむタイトルですね。あと先ほど“星”の話が出てきましたが、今回のアルバムの通常盤のジャケットも、メンバー全員が手を繋いで星形になっているイラストが採用されています。

林 そもそも最初のオリジナル曲の「迷星叫」が“迷う星の叫び”ですからね。それこそ“ちいさな一瞬”も流れ星という想像ができるし。でも、このジャケット、かわいいしエモいですよね。

小日向 そよちゃんがみんなと手を繋いで、一緒にニコニコしているのを見るだけで感動しちゃいます。アニメの物語を終えて、MyGO!!!!!がそよちゃんの居場所になったことが、このジャケットからより感じることができて。

通常盤ジャケット

青木 これは狙ってなのかはわからないですけど、そよの両隣にいるのが楽奈と愛音で、元CRYCHICではないメンバーと手を繋いでいるんですよね。CRYCHICに執着していたそよちゃんが新しいメンバーと手を握っているのが、すごくエモいなあと思っていて。立希と燈が手を繋いでいるのもいいですし。

林 そう!しかも(燈の)握り方が愛音と立希でちょっと違うんですよ。愛音とはギュッと握っているのに、立希とは握りがちょっと甘くて(笑)。これは考察が捗りますね。

――もう1つのBlu-ray付生産限定盤のジャケットも良いですよね。5人が笑顔で並んでいるイラストで。

立石 愛音ちゃんが真ん中にいるのが意外だったけど、センターが似合うなあと思いました。MyGO!!!!!はボーカルの燈ちゃんがセンターにいることが多いけど、愛音ちゃんは真ん中に立ちたがる子なので、心なしか嬉しそうに見えて(笑)。

林 アニメの世界線だったら絶対に立希やそよに「ダメ!」って言われてそうだもんね。

立石 そうそう。初アルバムのジャケットでセンターをゲットしました(笑)。

小日向 MyGO!!!!!のストーリーを最初に始めてくれたのは愛音ちゃんだしね。

林 それを思うとすごくエモいジャケットだね。燈が手に掬い上げている輝きを愛音が拾おうとしている感じのイラストになっていて。

Blu-ray付生産限定盤ジャケット

新曲「歌いましょう鳴らしましょう」が開いたMyGO!!!!!の新しい扉



――今回のアルバムには、MyGO!!!!!のオリジナル楽曲をほぼ網羅した全13曲を収録。皆さんが感じるアルバム作品としての聴きどころ、推しポイントを教えてください。

小日向 1曲目が「迷星叫」で始まるのは、私たちが最初に披露したオリジナル楽曲でもあるし、1stシングルの表題曲でもあるので、やっぱり私たちの始まりは「迷星叫」なんだと実感できて感慨深い気持ちになっていました。あと、そよちゃんとしては「春日影(MyGO!!!!! ver.)」から「詩超絆」の流れは触れざるを得ないポイントで。アニメだとMyGO!!!!!バージョンの「春日影」にはそよちゃんのコーラスは入っていないんですけど、このアルバムのバージョンには入っているので、もちろんCRYCHICのことも忘れずに、MyGO!!!!!としてみんなと一緒に改めて「春日影」を作り上げたことがこのアルバムで感じられると思います。あと、「詩超絆」もアニメと違ってみんなのコーラスが入っているので、燈ちゃんの言葉をみんなで形にして作ったという意味では、この2曲はすごく泣けるブロックだと思っていて。ここはアルバムのジャケットを眺めながら聴いてほしいです(笑)。

林 「春日影」「詩超絆」から「迷路日々」に繋がる流れも感動的ですよね。アニメのストーリーを思い出してしまうので。あと、この3曲にはどれも“離さない”というワードが入っているんですよ。CRYCHICのときも、みんなと離れたくない気持ちを“離さないでいて”(「春日影」)と歌っていて。MyGO!!!!!になって改めてこのメンバーを離したくないと歌ったのが「詩超絆」と「迷路日々」。燈の言っていることは一貫していることがこの3曲でわかって、いいなあと思います。

羊宮 私は6曲目の「潜在表明」から7曲目の「音一会」にいくところも好き。「潜在表明」は最後の歌詞が“声抱えて 生きる”で、つらい気持ちすらも自分の中に抱えて生きようっていう内向きの想いを描いていると思うんですけど、「音一会」の歌詞は“僕の居場所はB5”で始まっていて、自分の中にしかなかった居場所が、みんなと出会えたことで、また違う形に変わって、“「ありがとう」”と言えるものになったんですよね。すごくつらい言葉ばかりで綴られていたノートに、“「ありがとう」”という言葉も書かれるようになったことが感じられるので、私はここの流れがすごく好きです。

立石 私は単純に1曲目から13曲目を通して実際にライブでやってみたいなあと思う曲順だと思っています。最初は「迷星叫」から始まって、「壱雫空」「碧天伴走」「影色舞」「歌いましょう鳴らしましょう」の流れは絶対に爆盛り上がりすると思いますし(笑)、そこから「潜在表明」でMyGO!!!!!の色を出しつつも、「音一会」で拳を突き合わせて、MyGO!!!!!として1つになっていく楽曲が続いて、最後は「栞」でしっとりと終わる。きっとMyGO!!!!!を好きな人なら楽しんでもらえるんじゃないかなって思います。

青木 私は11曲目の「無路矢」から12曲目の「名無声」のブロックが好きです。MyGO!!!!!は長調の楽曲が多くて、「潜在表明」もA・Bメロは短調だけどサビは長調になるので、「無路矢」「名無声」は数少ない短調曲なんです。それが繋がっているのは流れとしてまとまっているし、MyGO!!!!!のかっこいい一面をしっかり見せられる感じがして、良い曲順だなと思いました。



――「無路矢」は楽奈役の青木さんがギターだけでなくホイッスルボイスでも活躍する楽曲ですしね。4th LIVEで初披露されたときは、あまりの高音ボイスに驚きましたが。

青木 私も音源と楽譜をいただいたときに「これ1オクターブ高くなってる、間違いでは?」と思ったんですけど「合ってます」と言われて(笑)。

――そして今回のアルバムには、Mr.FanTastiCさんが書き下ろした新曲「歌いましょう鳴らしましょう」も収録。いわゆる青春パンク路線のアップテンポな楽曲ではありますが、今までのMyGO!!!!!にはない新しさも感じました。

林 これは激熱ソングですからね。今までも2ビートでガツガツ攻めるロックな楽曲はありましたけど、そのなかでもさらに無骨だなあと思います。最初にデモ音源をいただいたとき、これを燈がどう歌うのか想像がつかなかったくらいで。実際に完成音源を聴いたら、歌声がいつもよりパワフルになっていて、歌詞もこちら側に語りかけてくる感じになっているのが新鮮でした。

小日向 それこそデモ音源の仮歌はメガテラ・ゼロさんが歌っていたので、男性ボーカルだしキーも違っていて、MyGO!!!!!で歌うところが全然想像できなかったんです。でも、例えば2番の歌詞の“感情表明この気持ちを歌うのを聴いてくれますか?”のところは、メガテラさんは叫ぶような歌い方だったのが、燈ちゃんは語りかけるような歌い方になっていたり、そのあとにある“ねぇ”もメガテラさんはシャウトっぽかったのが、燈ちゃんは「詩超絆」みたいに心の底から絞り出す感じになっていて。燈ちゃんの歌声になることでMyGO!!!!!らしさが出来上がることを、この曲で改めて実感しました。



羊宮 この曲に関しては、燈ちゃんが歌詞を書いたのか、提供してもらったのか、そこをあえて決めずに歌うことになったので、私としては「じゃあ燈としてどんな気持ちで歌えばいいんだろう?」となってしまって、そこが一番難しかったです。この楽曲では初めて“私”という言葉を使っているのですが、メガテラさんはすごく優しくて、「全然“僕”に変えてもらって大丈夫ですよ!」と言ってくださったんですけど「いやいやいや!」みたいなやり取りもありました(笑)。燈ちゃんは普段、届かないものを自分に語りかけるかのようにしゃべっている印象があるので、この曲ではどの目線で歌うべきかを色々と考えました。例えば先程の、「私」という一人称も、燈ちゃんの中ではその時々の燈ちゃんがいると思いますし、“ぜんぶ ぜんぶ 僕だから”という歌詞がある楽曲もあるので、そういう解釈を元に「私」という一人称の燈ちゃんとして歌ったりと。スタッフさんとも一緒にすり合わせもさせていただきましたので、今回も素敵なレコーディングができたと思っています。

青木 私は音楽の楽しさについて語っているこの楽曲が大好きなんですよ。Aメロでは不安を歌っているけど、サビでは“不安すらも喜びも思い出も さぁ 鳴らしましょう?それが音楽ってもんでしょう?”と歌っていて。テンポ感も含めて、不安すらも考えさせない、音楽の楽しみ方が詰まった楽曲だなって思います。

羊宮 歌っている本人もきっと楽しいよ!

青木 やっぱりそうなんだ!

羊宮 燈としてこの言葉が出るということは、その瞬間だけでもそう思えないとダメだから、私も燈ちゃんとして、心からの楽しさみたいなものを感じながら歌っていて。でも叫ぶところはいつもみたいに心で叫んでいます。

――この楽曲では、歌い方も普段とは変えたというお話ですよね。

羊宮 そうなんです。この楽曲はMyGO!!!!!としては最初の「ガルパ(バンドリ! ガールズバンドパーティ!)」のイベント楽曲になるので、アニメやライブとはまた違うアプローチで歌ったほうがいいのかな、という意識があったんです。なのでまた新しい燈ちゃんになれたらと思って、いつもよりかっこいい感じで歌いました。

――力強くてヒロイックな雰囲気で。

羊宮 息の聞こえ方はミックスの力も大きいと思います。「歌ってみた」の楽曲とオリジナル曲でも歌声のミックス感が違っている印象が個人的にあって、「ここは硬めになるんだ」とか「ここは息の量がフワッとなるんだ」と感じることが多いです……こんな裏側のお話をしていいのかわからないですけど(笑)。

林 でも、ミックスも含めての楽曲だからね(笑)。

――それこそ、リスアニ!で展開したアニメ『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』の連載特集第5回でも、サウンドディレクターの札ノ辻泰紀(エースクルー・エンタテインメント)さんがMyGO!!!!!楽曲のミックスのこだわりについて語っていたので。



INTERVIEW【連載】アニメ『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』第5回:長谷川大介×木下龍平×札ノ辻泰紀×緒方航貴――楽曲クリエイターと音楽制作陣が語る“迷子たち”の音楽論

青木 あれ、めっちゃ面白かったです!ああいう記事をもっと読みたい。ファン目線みたいになっちゃいますけど(笑)。

小日向 あの記事で、(MyGO!!!!!の音源の)ベースを演奏されている木下(龍平)さんが、「ベースのフレーズを難しくしてしまったけどライブでちゃんと弾いてくれている」というお話をされていたじゃないですか。私もまさにお話していたところをちゃんと弾けるように頑張って練習していたので、読みながらめっちゃ嬉しくなってしまいました(笑)。私が普段習っているベースの先生にも「なので、私は今後も音源通りのフレーズを弾きます!」と宣言して。

林 おおー、言ったなあ。楽しみだなあ(笑)。

小日向 ヤバい、今、とんでもない宣言をしてしまったかもしれない(笑)。

――立石さんは「歌いましょう鳴らしましょう」についてどんな印象をお持ちですか?

立石 いつもの燈ちゃんならもっと深く考えるような気がするけど、この楽曲のサビはどちらかというと愛音ちゃんのマインドに近いような気がしていて。(愛音の声音で)「大丈夫だって。それが音楽じゃん?」とか「歌って、鳴らして、音楽やってたら、人生もなんとかなるよ」みたいなことを言いそうなので。

青木 わー!愛音だ(笑)。

立石 今までのMyGO!!!!!の楽曲は、どちらかと言うと背中を押してくれるような楽曲だと思うんですけど、この曲は引っ張ってくれるような楽曲という印象でした。

――ラストの“それが音楽ってもんでしょう?人生ってもんでしょう”というフレーズは、羊宮さんの力強いロングトーンを含め、本当にグッときます。

林 いいですよねー!このフレーズをグッズにして掲げたいくらい。Tシャツの背中にプリントしたりして(笑)。

青木 “NO MUSIC, NO LIFE.”みたい(笑)。

初の「バンドリ!」ナンバリングライブ、“リスアニ!LIVE”といった大舞台を前にして

初の「バンドリ!」ナンバリングライブ、“リスアニ!LIVE”といった大舞台を前にして



――アルバムでは皆さんが楽器を演奏しているわけではないですが、ライブや練習での演奏面において、特に印象深い楽曲はありますか?

林 私の中で練習に一番時間がかかったのは「音一会」ですね。これが初めての2ビートだったので、まず2ビートを習得するところから始まりました。しかも、この楽曲の譜面をいただいたときに、「今後は2ビートの楽曲が増えていく」というお話を聞いて「マジか!」と思って(笑)。「壱雫空」も2ビートですけど、この楽曲はリズムパターンがすごく多くて、サビも常に動いて展開していくんですよ。最初に合わせたときはみんな戸惑うところがありました。

青木 テンポが速いのもあるし、特にベースとバッキングギターがシンコペーションしていて、拍を見失いやすいフレーズになっているので、みんな「どこを聴けばいいんだろう?」という感じになってしまうんです。なのでこの曲はたくさん練習しましたね。

林 でも、おかげで2ビートが体に染みつきました。「壱雫空」のほうがBPMは早いんですけど、全然叩けるなと思って。(小日向に向けて)だって私たち、「音一会」は頑張ればBPM220くらいのテンポで演奏できるよね?

小日向 いける!

青木 即答だ(笑)。



林 「音一会」はリズム隊の2人で何度も練習したんです。そのときにチェンジアップという、だんだんテンポを上げていく訓練をしていたので、本来のテンポに戻して演奏したときに、2人で「遅いー!」って言いながらやっていました(笑)。

小日向 私もそのテンポに追いつくために、家でもBPM230で「音一会」を練習していたから。

林 私よりも速いテンポで練習してくるから、逆に合わなくなったりするんですよね(笑)。美香ちゃんは意外とせっかちさんなんですよ。

小日向 あれ?バレてた(笑)。

林 これは、みんなが転がし(モニタースピーカー)で私だけイヤモニで練習していたときに気づいたんですけど、MyGO!!!!!はベースが先に走って、ギターが後ろに引っ張りがちなんですよ。普通はその逆だと思うんですけど。多分、ギターの2人は歌うから、ゆっくりになるんですよね。ただ、MyGO!!!!!の中で一番テンポキープが上手いのは凛ちゃんなんですけど。

立石 よく褒めてもらっています(笑)。

林 クリックを聴いている人しかわからないくらいの微妙な差なんですけどね。これがMyGO!!!!!のグルーヴ感なんだなあと思いながら聴いていました。

羊宮 面白い!

小日向 私もテンポキープは意識してやっているんですけど早めに走りがちで、そういう風にガツガツいく感じのベーシストはあまりいないらしくて、以前にバンド練習を見てくださっていた方が「小日向さんのベースは唯一無二な感じで好き」と言ってくださったんですよ。もちろんテンポキープも大事ですけど、自分なりの個性も大事にしたいので、これからもたくさん練習して自分なりのベースの弾き方を見つけていけたらと思います。

林 いやあ、良いと思います。バンドには推進力が必要だと思うので。

小日向 ありがとう!あと、これはこの間、mika先生とお話していて聞いたんですけど、MyGO!!!!!の楽曲は練習しておけばほかの色んな楽曲にも応用できるフレーズが多くて、演奏の基礎力が身につきやすいらしいんです。私もベースを演奏するときはピックと指を使い分けていて、難しいなとは思いますけど、両方の力が付いてきたんですよね。なのでもし楽器をやっている方や興味のある方は、今度MyGO!!!!!のバンドスコアが発売されるので、ぜひ練習していただければと思います!

林 ここから始めるには結構ハードな教材だけどね(笑)。

小日向 確かに、難しいからね(笑)。

――ギターのお二人は、演奏面で印象深い楽曲はありますか?

立石 私はバッキングなので、そこまで複雑なことはやっていないんですけど、でもいざ合わせてみるとリズムが取りにくかったり、そもそもテンポの速い楽曲が多いので、毎回新曲をいただく度に成長を感じられるくらい色んなことをしていて。なので楽曲単位というよりも全部ムズいです(笑)。それを1つ1つクリアしてきたことで今はだいぶ弾けるようになったと思います。

青木 私はハイフレットの高い音を鳴らすフレーズが好きなんですけど、最近は「碧天伴走」「音一会」「迷路日々」みたいに、サビでそういうメロディを鳴らす譜面が多くなって。なので私も弾いていて楽しいですし、CDで聴いていても「楽奈ちゃんはここを弾いているんだな」というのが浮かびやすいと思います。

――また、アルバムのBlu-ray付生産限定盤には、今年4月に行われた“4th LIVE「前へ進む音の中で」”の映像が収録。皆さんが初めて顔出しをして、アニメ化の発表も行った、転機となった公演です。

青木 4th LIVEは紗幕を使った演出がすごくかっこよかったので、それを映像として観ていただけるのはすごく嬉しいですし、私ももう一度観返すのが楽しみです。

小日向 今回のBlu-rayには、紗幕の向こう側で演奏していた私たちの映像も収録されているんです。なので、紗幕越しからしか観ることのできなかった私たちが、どんな演奏や表情をしていたのかも楽しんでいただければと思います。

林 でも、やっぱりアンコールはぜひ観てほしいですね。紗幕が落ちて私たちが初めて顔出しするところは何回観ても感動すると思うので。私たちも演奏しながら「オオー!」と思いましたし、皆さんも落ちた瞬間の感動をまた味わってほしいなと思います。

立石 4th LIVEでは「無路矢」「音一会」「壱雫空」の3曲が初披露だったんですけど、私たちがライブで拳を突き合わせるようになった始まりが、このときの「音一会」だったんです。今や拳はMyGO!!!!!の中で大切なものになっていて、“アニサマ(Animelo Summer Live 2023 -AXEL-)”に出演したときもステージ上でみんなで拳を合わせてから演奏しましたし、ファンの方もお渡し会のときに拳を出してくれたりして。その始まりのライブをぜひ観返していただけたらと思います。



――そしてアルバムのリリースの直後となる11月4日(土)には“BanG Dream! 12th☆LIVE:DAY2 : MyGO!!!!!「ちいさな一瞬」”が開催されます。バンド最大規模となる東京ガーデンシアターでのライブ、どんなステージを見せたいですか?

林 まず「バンドリ!」の先輩たちと一緒にナンバリングライブに出させていただくことが本当にありがたくて。先輩方が繋いできたバトンをちゃんと握ったうえで、「バンドリ!」ファミリーの一員として中日をしっかり盛り上げたいです。タイトルに“ちいさな一瞬”とあるように、MyGO!!!!!は「一瞬一瞬を重ねて一生にする」というのが大切なキーワードでもありますし、ライブは本当にその瞬間しかないもので、1曲1曲の一瞬一瞬を皆さんとライブで共有して、みんなにとってこの瞬間が大切なものになればと思います。私自身は高望みをしていなくて、ただただ来てくださる方と楽しい時間を共有したいので、これまで積み上げてきたMyGO!!!!!を丁寧にお届けできればと思っています。

小日向 私は以前に好きなアーティストさんのライブを観たときの記憶が鮮明に残っていて、それはきっと死ぬまで忘れないと思うんですけど、今回のライブを準備をしているなかで、そういう素質を持っているライブになりそうな予感があって。もし今回のライブが成功したら、皆さんの心にずっと刻まれ続けるライブになると思うんです……ちょっと大きく出すぎているかもしれないですけど(笑)、そんなステージを作り上げるために頑張りたいです!

青木 今までも色んなライブをしてきましたけど、アニメの放送を経て色んな経験を超えてきたので、パワーアップした我らを見せられるんじゃないかなと思っています。もちろん初めてMyGO!!!!!のライブに来る方もいると思うので、変わらずいつも通りのMyGO!!!!!らしさを出せる、楽しいライブにしたいなと思っています。

立石 変わらず最高に楽しいライブをお届けしたいですし、MyGO!!!!!のライブは音楽で繋がるライブだと思っているんです。MyGO!!!!!のキャラクターたちもアニメで色んなことがありつつ、最終的には音楽で繋がったバンドなので、今回は大きな会場でたくさんのお客さんと全員で1つになれたらと思っています。

羊宮 私はライブのことを考えると、心臓がキュッとなるくらい、すごく不安なんですけど……でも、こうなったら「頑張ります!」のひと言に尽きます(笑)。我々も今、色んなことを考えて練習に臨んでいるので、精一杯頑張りますので、来ていただけると嬉しいです。



――そして来年の1月28日(日)には“リスアニ!LIVE 2024”への出演も決定しました。皆さんにとっては初の日本武道館になりますが、今、どんな実感をお持ちですか?

青木 いやあ、実感なんて全然ないです(笑)。

林 武道館と言えば、バンドマンが目標にする場所じゃないですか。私も実際にお客さんとしてライブを観に行ったことがありますけど、みんなが目指す場所ならではの重圧感があると思っていて。活動を始めてまだ2年足らずの私たちがそこに立たせていただけること自体が恐れ多くてドキドキします。けど、きっと良い経験になると思うので、まずは武道館を楽しんじゃおうと思います。

小日向 今までのライブではいつもすごく緊張していたんですけど、武道館では初めて楽しもうという気持ちが沸いています。MyGO!!!!!を知らない皆さんにも、MyGO!!!!!を好きな皆さんにもぜひ盛り上がっていただければと思います!

青木 私はまだ今の活動を始める前に“リスアニ!LIVE”を観に行ったことがあるんですよ。なので“リスアニ!LIVE”に出ることも武道館に立つことも実感がないんですけど、もしかしたらステージが終わってから、「もう1回この5人で立ちたいな」と思うのかもしれないですし、立ったときにどんな気持ちになるのかが今から楽しみです。

立石 私もアニソンフェスには昔から憧れがあって、出演は目標の1つでもあったので、“リスアニ!LIVE”に出させていただくことも、武道館に立たせていただくことも本当に楽しみです。でも、この間、練習のときに先生から「武道館は音の反響が特殊だから演奏が大変だよ」と言われたんです(笑)。なのでちょっと不安もあるんですけど、精一杯楽しんで頑張りたいです。

羊宮 私は逆に実感がなさすぎて楽しみです(笑)。今は目の前にあるライブの練習をしているのでまだ大丈夫ですけど、ライブが終われば直後に控える“ANIMAX MUSIX 2023”の緊張をするんだろうなと思っていて。なので、「楽しみ」と思えている今のうちに「楽しみです!」とお伝えしておきます!

抽選で1名様にMyGO!!!!!の皆さんのサイン色紙をプレゼント!





●応募期間

2023年11月1日(水)〜2023年11月8日(水)23:59

●応募方法

1:リスアニ!編集部の公式アカウント(@Lis_Ani)をフォローする

2:該当ツイートをRTする

【応募に関する注意事項】

・厳正なる抽選の結果当選された方には、リスアニ!編集部公式アカウントのダイレクトメールにて後日連絡させていただきます。リスアニ!編集部公式アカウント(@Lis_Ani)のフォローをお願いします。

・プレゼントキャンペーンは予告なく変更・中止することがあります。あらかじめご了承ください。

・応募期間中にフォローを取り消された場合は、応募が無効となります。

・複数のアカウントで応募された場合は、1アカウントのみ有効となります。

・Twitterアカウントを非公開にしている場合は、応募対象外となります。

・落選者へのご連絡はございませんのでご了承ください。

・当選結果に関してのお問い合わせにはお答えすることはできません。

・応募は日本国内にお住まいの方に限らせていただきます。

・賞品および当選の権利は当選者本人のものとし、第三者への譲渡・転売することは一切禁止させていただきます。譲渡・転売が発覚した場合、当選を取り消し賞品をお返しいただく場合があります。

・賞品の不具合、破損に関する責任は一切負いかねます。

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・お客様からいただいた個人情報は、当キャンペーン当選者へのお問い合わせのために利用いたします。なお、個人情報を当該業務の委託に必要な委託先に提供する場合や関係法令により求められた場合を除き、お客様の事前の承諾なく第三者に提供することはありません。上記をご承諾くださる方のみご応募ください。

●リリース情報

MyGO!!!!! 1st Album

「迷跡波」

11月1日(水)発売

【Blu-ray付生産限定盤】



価格:¥9,900(税込)

品番:BRMM-10716

【通常盤】



価格:¥3,850(税込)

品番:BRMM-10717

<CD>

1.迷星叫

2.壱雫空

3.碧天伴走

4.影色舞

5 .歌いましょう鳴らしましょう

6.潜在表明

7.音一会

8.春日影(MyGO!!!!! ver.)

9.詩超絆

10.迷路日々

11.無路矢

12.名無声

13.栞

<Blu-ray>

・MyGO!!!!! 4th LIVE「前へ進む音の中で」

初回生産分限定封入特典

・2024年開催予定 MyGO!!!!!単独ライブイベント最速先行抽選申込券

・2024年開催予定 MyGO!!!!!出演ライブイベント最速先行抽選申込券

・オリジナルキャラクターカード1枚(10種+シークレット箔押しサイン入り10種)

商品詳細はこちら

●ライブ情報

BanG Dream! 12th☆LIVE DAY2 : MyGO!!!!!「ちいさな一瞬」

2023年11月4日(土) 開場17:00/開演18:00(予定)

会場:東京ガーデンシアター

配信チケット:5,500円(税込)

※会場チケットは完売

詳しくはこちら

●イベント情報

リスアニ!LIVE 2024

2024年1月27日(土)SATURDAY STAGE

開場15:00/開演16:00(予定)

2024年1月28日(日)SUNDAY STAGE

開場14:00/開演15:00(予定)

会場

日本武道館

MyGO!!!!!は1月28日(日)SATURDAY STAGEに出演!

チケット(※すべて全席指定)

1月27日(土)SATURDAY STAGE、1月28日(日)SUNDAY STAGE

¥10,000(税抜)/\11,000(税込)

2次先行受付(イープラス)

受付期間:2023年11月2日(木)12:00〜11月26日(日)23:59

受付はこちらから

https://eplus.jp/lisani2024/

関連リンク



TVアニメ『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』公式サイト

https://anime.bang-dream.com/mygo/