今永昇太は128億円を超える可能性も 大型契約締結の“肝”は大谷翔平、山本由伸も絡むMLBの移籍事情に!?

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ポスティングが正式に認められ、メジャー移籍を目指す今永。その去就は米メディアでも注目を集めている。(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 11月11日、DeNAは今永昇太のポスティング(入札)制度の利用を承認。今オフのメジャーリーグへの挑戦が正式決定した。

 現在30歳の今永。年齢を考えれば決して若くはない。しかし、日本球界で通算防御率3.18、WHIP1.12と安定した成績を残してきた左腕だけに、米球界でも彼の存在は「好投手」として認知されている。

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 それを裏付けるのが、米メディアによる確かな評価だ。米スポーツ専門局『ESPN』は「代理人や球団幹部の意見を交えた予想」として今永の契約について4年6800万ドル(約102億6800万円)と予想。ちなみにこの場合にはDeNAには15%のポスティングフィーが支払われる形となる。

 もちろん、メジャー球界で「懸念」が全くのゼロというわけではない。

 大物選手から順次契約が決まっていく傾向が強いメジャーリーグ。そのなかで今オフは、大谷翔平、ブレイク・スネル、アーロン・ノラといったFA(フリーエージェント)に加え、日本球界から山本由伸(オリックス)もポスティングとなるなど大型契約が見込まれる有力選手が乱立する。それだけにスティングを正式に発表するタイミングによっては「リスク」が伴う事情があるという。

 メジャーリーグの移籍情報を発信する移籍専門サイト『MLB Trade Rumors』は「興味深いことに、代理人事務所のオクタゴン社は、顧客であるイマナガが他の大物の陰に隠れないようにするようだ。だが、この戦略はリスクを伴う」と指摘。大谷や山本の移籍先が決まるまで決断を待てば、今永の契約が遅れてしまう可能性を説いている。

「ヤマモト側も『オオタニの去就が決まれば、市場の動向もより明確に見極められる』との思いがある。このシナリオ通りに進んだとすれば、イマナガのポスティング公示は来年1月までずれ込むかもしれない。そうなった場合、45日間のポスティング交渉期間を経て、納得できるチームと契約した頃には、各チームの春季キャンプが始まってしまう。つまり彼のアメリカ野球へのアジャスト期間が削られることになるのだ」

 さらに同メディアは「大物のFA選手たちはオフの後半まで、じっくり時間をかける戦略を採用する可能性もある。そうなると、あらゆる交渉も詰まるかもしれない。オオタニやヤマモトを待っていたイマナガが『さあ、ポスティング公示だ』と決意した頃には、より良い選択肢事態が少ないという事態も普通に考えられる」と断じている。

 もっとも、『MLB Trade Rumors』も今永の実力を「素晴らしい経歴がある」と高く評価。契約に関しても5年8500万ドル(約128億3500万円)と『ESPN』を上回る予想をしている。

 一連の推察から、今永が今オフにメジャーリーグ移籍を叶えるのは確実と言える。それだけにポスティングを公示するタイミングが肝となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]