これでメンバー3人死亡!X JAPANのライブは絶望的なのか、YOSHIKIの構想は…

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 X JAPANのベーシスト・HEATHが亡くなっていたことがわかった(享年55)。YOSHIKIが11月3日、Instagramに喪服姿をアップした際の「身内に不幸があり、自分の判断で急遽日本に戻って来ました」の身内というのはHEATHの急逝だったのだ。

 これでX JAPANメンバーの逝去は3人目。HIDE(98年死去、享年33)の知り合いだったHEATHは、初代ベーシストのTAIJI(2011年死去、享年45)脱退後、1992年8月にX JAPANに加入した。

 X JAPANは1997年12月に解散。2007年に再結成したが、2018年9月に予定していた千葉・幕張メッセ最終公演を台風24号の影響で無観客ライブとして決行して以降、活動を休止している。

 HEATHはYOSHIKIが今年8月20日に行ったディナーショーの最終公演(グランドハイアット東京)に、特別ゲストとして出演。YOSHIKIのピアノ演奏に合わせ「Rasty Nail」を披露し、次はX JAPANのライブで、という約束を交わしたばかりだった。

 だがボーカルのTOSHIは前述の2018年幕張ライブ以降、X JAPANには参加しておらず、ソロで活動中。ギターのPATAは消化器系の持病で療養後、自身のバンド「Ra:IN」のライブ活動を続けている。HIDEの死後、HIDEのパートを演奏している元LUNA SEAのSUGIZOは2022年11月、YOSHIKIがHYDEらと一緒に結成した「THE LAST ROCKSTARS」に参加している。YOSHIKI本人も頸椎を痛めており、昔のようにドラムは叩けない。

 生活拠点も音楽活動もバラバラのメンバーを、人柄が穏健なPATAと技巧派ベーシストHEATHがまとめていた部分があり、HEATHの急逝でX JAPANのライブ構想は再び頓挫してしまった。

 今後、X JAPANをどうするのか。YOSHIKIは11月8日、X公式アカウントで「親族の方々と順を追って、これまでのこと、これからのこと、を話し合っているところです」「少し時間をください。自分の気持ちは、それを終えたのちに話します」と書くにとどめた。

 先月、急逝したBUCK-TICKの櫻井敦司もHEATHもYOSHIKIも、若い頃はかなりの酒豪だった。ロックスターの宿命とはいえ、人生のステージから降りるにはあまりに早すぎる。