部屋が片づいている人は家計管理も上手な傾向が。暮らし上手のお宅を参考に、ものの適正量を知り、ムダな買い物をしないことで部屋がすっきりし、お金も貯まる好循環を目指しましょう。

ここでは、ものとの向き合い方を変えて身軽に生きるヒントを多数紹介するムック『これからは「捨てる」「手放す」でもっと身軽に!』より、お金が貯まる片づけ習慣を抜粋してご紹介。

お金が貯まる!片づけ習慣

片づけと貯蓄の深い関係性に詳しく著書もある、ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんに教えてもらいました。

整理整頓と貯蓄に必要な考え方は共通。身の回りのものの片づけを習慣づけるのが、お金を貯める第一歩です。どこから手をつけていいかわからないなら「ものを増やさない」「必要なものの量や数を決める」2点からスタート。

●ものを増やさない

年齢が上がるにつれてものは増えるもの。選別は厳しめに

現時点でものが多いなら、これ以上増やさないように供給を遮断します。無料でももらわない、安いからといってムダ買いしがちな100円ショップには出向かない、事前に買うものを決めて、用がない売り場には行かないなどのルールを決めて。年齢を重ねるほどものがたまりやすく、捨てにくくなるので、取捨選択もより厳しく。

<「ニーズ」と「ウォンツ」を見きわめる>

ものを買うときは、必要なもの=「ニーズ」なのか、欲しいだけのもの=「ウォンツ」なのか、よく考えましょう。今、手元にないものは、たいていは、なくても暮らせるもの、すなわち「ウォンツ」です。

⇒「無料」「安い」に飛びつかず、家に入ってくるものをシャットアウト

●必要なものの量や数を決める

まずは自分の適正量を知ることから始めて。今あるもので工夫を

必要であっても、毎日の暮らしのなかで使える量や数には限界があります。自分にとっての適正量を意識して、最低限の量で暮らすクセをつけましょう。人によって、必要なものや量は違うので「洋服は何着、器は何枚…」と、一律に決める必要はありません。新たになにかを購入する前には、本当に必要かを考え、今あるもので代用し、工夫することを楽しんで。

<3つに分類すると捨てやすくなる>

不要なものは「捨てる」か「譲る」か「売る」。保留にしたいものは、「〇か月使わなったら捨てる」など期限を決めて箱に入れておくと判断しやすくなります。

⇒要不要を判断して本当に必要なもの以外は手放す

『これからは「捨てる」「手放す」でもっと身軽に!』では、年齢とともにたまってしまう不要なものや習慣、家事を手放して、自由に軽やかに生活を楽しむ工夫を紹介しています。