フランス人の夫と結婚し、パリに在住するフリーアナウンサーの中村江里子さん。現在50代、日々自分らしいファッションを楽しんでいる中村さんに、大人だからこその楽しみを教えてもらいました。

中村江里子さんの「大人のおそろい」

両親や祖母にも時計をプレゼントしていたほど私は昔から時計好き。上は2点とも20代の頃から憧れていたブランド「ヴァシュロン・コンスタンタン」の時計。右の「Patrimony」は結婚前にオークションで購入して夫のバルトさんへ。左の「1972」は15〜16年前に自分用に求めたもの。

【写真】夫婦でおそろいのカラフルな革靴

一目瞭然でそれとわかるというより、自分自身が豊かになる「おそろい」が好き。ひとりで身につけていても、大切な人とつながっている気持ちになれる大好きなものたちです。同じイニシャルが入っている服とかではなく、さりげなくおそろい。素材が同じでも色が違うとか、デザインが微妙に違っているとか、それくらいのおそろい加減がいまの気分です。

ここでご紹介するのは夫とおそろいのものですが、友人とおそろいの服も持っています。大人の女性ふたりがまったく同じ格好でいっしょに歩いていたらちょっと気持ち悪いかもしれませんが、『これはあの人とおそろいなのよね』と思うと、すごくうれしい気分に。

同じタイミングで身につける必要もないし、だれかに見せるものでもない。けれども、大切な人とおそろいのものを着たり、身につけたりして楽しむのは、自分自身の気持ちの豊かさにつながる。それが大人のおそろいの楽しみかな、と思います。

●香港の仕立て屋さんでつくってもらったシャツ

香港の仕立屋さんに作ってもらったシャツ。見本として私の手持ちのシャツを夫に預け、現地で彼が生地を選んでオーダーしています。

●カスタマイズ可能なサングラス

40歳でのヴェネチア旅行以来リピートしている「CarraroEyeweardesign」のサングラス。色などをカスタマイズできます。

●型は同じで色が違うおそろいのシャツ

お気に入りのシャツのブランド「SÉBLINE」。春夏物の展示会の際に注文した軽めのコットンシャツで、型は同じで色が違うおそろいです。

●夫婦で選んだ革靴

『セゾン・ド・エリコ Vol.17』でもご紹介した靴のブランド「J.M.Weston」で3年ほど前にあつらえたもの。夫婦でお店に出向き、革の配色などをいっしょに選びました。

●誕生日用に購入したおそろいの靴

ネットショッピングが得意なバルトさんが見つけた「DIVLOS」というブランドのさりげなくおそろいの靴。今年のふたりの誕生日用に購入。

好評発売中のパーソナルマガジン『セゾン・ド・エリコ Vol.18』(扶桑社刊)では、中村江里子さんのすてきなデイリー・スタイルをたっぷりご紹介しています。