閉経前後に訪れる、心身ともにゆらぐ更年期。対処法を知って、女性ホルモンのアップダウンによる波を上手に乗りこなしましょう。産婦人科専門医の高尾美穂先生、アロマセラピストの藤田めぐみさん、料理研究家の金丸絵里加さんに、更年期の上手な乗りこなし方を教えてもらいました。今回は「イライラ・憂うつ」についてです。

イライラ・憂うつしたときにするといいこと4つ

怒りっぽくなったり、落ち込んだり。メンタルのアップダウンの波が大きく、自己嫌悪になることも。

●1:おやつタイムは抹茶ドリンクでホッとひと息

リラックス成分として知られるテアニンは、抹茶に含まれています。「抹茶オレでひと休みするのもいい方法。温かい飲みものは高ぶった気持ちを落ち着かせます」(金丸さん)

ときには甘いものをごほうびに

スイーツを食べて、ときには自分を甘やかすのもあり。「ただ、砂糖のとりすぎは血糖値を乱高下させイライラを招くことも。毎日ではなくごほうびとして食べて」(金丸さん)

●2:イライラを手放すヨガの「合蹠(がっせき)のポーズ」

イライラを落ち着けたいときは、股関節を柔軟にして骨盤回りを温めると効果的。「腰回りがほぐれ、リラックスできますよ。生理痛の緩和にもなるので痛みでイライラしたときにも」(高尾先生)

(1) 床に体育座りをする

(2) 足の裏を合わせて、股関節を開く

(3) 両手で足先をつかみ、息をゆっくり吐きながら、上体を倒して腰をストレッチする

●3:イランイランの香りで緊張や怒りを鎮める

「花のなかの花」という意味のイランイラン。「甘い陶酔を誘う香りが魅力的。心身のバランスを整え、心と体の緊張をほぐします。イライラしたときに嗅いでみて」(藤田さん)

手首や耳の後ろなどに塗れる、ロールオンタイプのフレグランス。

・プカリト ロールオンフレグランスtayutau 6ml \1980(生活の木)

●4:胸を開いて伸びをすると気持ちが前向きに

落ち込んで背中を丸めると、胸にたくさん空気を送り込めないため呼吸が浅くなって交感神経が優位に。「そんなときこそ胸を開いて目線を上にして深呼吸。前向きになれますよ」(高尾先生)

ツボ押しやヨガ、アロマセラピーなどを行う場合、妊娠中やその可能性がある方、持病のある方は事前に医師と相談してください。また、試してみて痛みや不調があるときは、すぐに中断してください。

西洋医学に基づかない鍼灸やマッサージ、アロマセラピーは体質改善を目指すものであり、効果・効能には個人差があります