2030年代半ばまでに乗用車の新車販売が100%、電気自動車になるとの報道もありますが、クルマを買い替えるなら電気自動車やハイブリッド車がいい? ガソリン車の方が使い勝手がいい? クルマのプロに聞きました。

クルマを買い替えるなら「電気自動車」VS「ハイブリッド車」VS「ガソリン車」

クルマを買い替えるならどのクルマがいいのでしょうか? ここでは、自動車情報サイト「CORISM」編集長・大岡智彦さんにお話を伺いました。

●電気自動車、ハイブリッド車、ガソリン車のおトクの比較

電気自動車、ハイブリッド車、ガソリン車のどれがおトクか? を車両価格、燃費、税金・補助金、下取り価格の4点で比較すると、いちばんおトクなのは、ハイブリッド車ということになります(上表)。

理由は、ガソリンと電気の両方を動力とするハイブリッド車は、ガソリン車と電気自動車のそれぞれのメリットを兼ね備えていることにあります。ハイブリッド車はガソリン車よりも高額ですが、燃費がいいため、走行距離を増やすことで価格差を相殺できる可能性があります。

一方、電気自動車は、燃費はいいのですが、車両価格がガソリン車の2倍近く、燃費のよさで価格差を相殺するには、かなりの走行距離を必要とするため、実現は難しいかも。

●車両価格は電気自動車ほど高額ではなく、燃費はガソリン車よりいい「ハイブリッド車」がおトク

また、ハイブリッド車は車種によってはエコカー減税や補助金の対象になり、さらに買い替え時の下取り価格が高めに設定されるので、その点でもおトクです。

一方、電気自動車は下取り価格が低めに設定される傾向が。この先、電気自動車がもっと安くなれば逆転することも考えられますが、現時点ではハイブリッド車がもっともおトク。