早いものでもう来年に完成です!

12月に新東西通路が開通


新設される予定の「渋谷駅南口 北側自由通路」(画像:渋谷区)。

 渋谷区は2023年10月3日(火)、駅南西側で再開発中の「桜丘口エリア」について、道路や駅アクセスをはじめ、エリア内の交通環境がどうなるのか、詳細を発表しました。

 桜丘口には古い中低層ビルなどが密集する「昔ながら」の地帯でしたが、2019年から解体工事で更地になり、現在は2棟の大規模複合高層ビル「Shibuya Sakura Stage」が完成間近となっています。

 一時期の「何もない空間」がウソのように、渋谷の新たなランドマークとしてそびえ立ち、2024年の開業まで秒読み段階となっています。渋谷駅とのアクセスなど、どうなっていくのでしょうか。

●「国道246号の南側」に新たな「JRをまたぐ通路」が2本誕生

 これまで国道246号の南側といえば、JR山手線などで完全に分断され、線路の向こう側へ行くには国道アンダーパス、もしくは遥か南側の猿楽橋まで通路がなく、「隔絶されたエリア」の印象でした。

 しかし、再開発後は、2つの新通路で、線路の東側へ渡れるようになります。まずは「渋谷駅南口 橋上駅舎」が国道246号の南側まで到達し、そこで「渋谷ストリーム」方面へ直結します(2026年度完成予定)。もうひとつは現在の「新南口」の橋上施設に直結するもので、特に線路東側へ行きづらかったエリアの利便性が向上します(2023年12月開通予定)。

●渋谷駅西口の「国道246号の歩道橋」が「渋谷駅コンコース直結」に

 これまで「国道246号の向こう側へ越える」ためだけに存在した歩道橋ですが、歩道橋の高さからそのまま新たな「渋谷駅南口」、さらには巨大な橋上駅舎を抜けて渋谷スクランブルスクエア方面へ直結するようになります。

道路アクセスも変わる

●国道246号〜桜丘口〜代官山つなぐ「南北道路」一部完成(2023年12月から)

 渋谷駅南側、国道246号南側の桜丘地区の道路は「裏路地」の様相で、山手線の線路際へはいつくばるような細道でした。

 この道路は将来的に拡幅され、代官山方面へ車で通行しやすくなります。実際現地では、一部で用地が確保され、道路拡幅の将来像をイメージすることができます。

 その道路が、桜丘口エリア内でひとまず完成します。うねる地形を縫うような路地は、車道幅員15mの2車線道路に生まれ変わります。ビル脇にはタクシー乗り場も設置されています。

●「ハチ公バス」が桜丘口へ乗り入れ(2023年12月から)

 渋谷区コミュニティバス「ハチ公バス」夕やけこやけルートは、渋谷区役所を起点に、渋谷駅・渋谷図書館・恵比寿駅・広尾駅・恵比寿ガーデンプレイス・代官山駅を経由し、高低差の激しい細道だらけの住宅地を、80分かけて周る路線です。

 これまで、代官山駅からやってきた当バスはセルリアンタワー裏から国道246号へ回り込んでいましたが、12月からは満を持して「桜丘口経由」に経路変更されます。ただしバス停はエリア内には設置されず、最寄りは手前にある「渋谷インフォスタワー」となります。