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 4ヶ月に渡り続いたメルギム・ベリシャの退団に関する話題は、ついに夏の移籍市場閉幕直前となり実現をみることとなった。昨季にフェネルバフチェからレンタルで加入し、そしてドイツ代表に選出(2試合でプレー)されるまでの飛躍を遂げた、400万ユーロでの買い取りオプションも行使したばかりのFCアウグスブルクから、TSGホッフェンハイムへと移籍することが発表。

 以前よりマーセン監督はベリシャのステップアップへの願望と、クラブとしてはあくまで金銭的に折り合いがつかなければ応じない姿勢をみせていたが、キッカーが得た情報によれば1400万ユーロで決着。昨季ブンデス23試合に出場して9得点4アシストをマークしていた25歳のストライカーを、ヴォルフスブルクやドルトムントとの争奪戦を制する形で迎え入れている。

 ローゼン競技部門取締役は、「メルギムはアウグスブルクでどのような相手と対戦していても、常に得点において大きな脅威となりうるところをみせてきた。そしてそれだけでなく彼は非常に守りにくく、フィジカル的な存在感に加えて、彼自身も高いレベルのディフェンス力を兼ね備えているよ」と評価。ただやはりホッフェンハイムとしては「相手からゴールを効率的に奪うこと。それは我々にとって非常に大きな助けとなる資質だ」と強調しており、「ここのところ彼がみせていた成長ぶりは目をみはるものがあったよ。それを着実に継続していくためできる限りのサポートをしていく」と語った。

 一方でベリシャはホッフェンハイムについて、「エキサイティングな選手たちが揃った興味深いチーム。その発展と成功の中で、僕自身その役割を果たしていきたいと思っているし、ここでのパフォーマンスを発揮する場はまさに理想的な物が揃っていると思う。それはここにいる多くの選手にもいえることだよね」との印象を述べている。なおホッフェンハイムとの契約期間は2027年まで。

サレンレン・バゼーは3部移籍、ヴュートリヒは獲得ならず

 またFCアウグスブルクでは更にFWが移籍、ノア・サレンレン・バゼーが過去2年でブンデスからブンデス3部に転落した、アルミニア・ビーレフェルトに移籍することとなった。27歳のドイツ系ナイジェリア人アタッカーは新天地では背番号37を着用、ただし契約期間についての詳細は特に明かされていない。一方で獲得に迫っていたグレゴリー・ヴュートリヒについては、メディカルチェックをクリアできずに28歳のディフェンダーの獲得は見送られている。

Willkommen bei der #TSG, Mërgim #Berisha!

Der 25 Jahre alte Angreifer wechselt vom FC Augsburg in den Kraichgau und unterschreibt einen Vertrag bis zum 30. Juni 2027. https://t.co/9cVvLCyA33 pic.twitter.com/xnxojqUhMm

- TSG Hoffenheim (@tsghoffenheim) August 30, 2023