北朝鮮が2019年5月4日に発射した戦術誘導兵器。ロシアの短距離弾道ミサイル「イスカンデル」と酷似している(2019年5月5日付朝鮮中央通信)

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【ニューヨーク共同】ロイター通信は7日、北朝鮮のハッカー集団がロシアのミサイル開発企業のネットワークに侵入していたことが専門家の分析などで分かったと報じた。北朝鮮が友好国もサイバー攻撃の標的にしていることが判明したとしている。

ロイターによると、北朝鮮のハッカー集団「ラザルス」などは、極超音速ミサイルや人工衛星技術で知られるロシア企業「NPOマシノストロエニヤ」のシステムに情報を抜き取りやすくする「バックドア」を組み込んでいた。データが盗まれたかどうかは不明。

ネットワークへの侵入は2021年末ごろから始まり、22年5月まで続いた。同社の技術者は調査のため、サイバー攻撃の情報を専門家らが使う民間のウェブサイトに掲載。その際に誤って漏らした社内のやりとりを専門家が分析し、今回のサイバー攻撃が露見したという。