©︎picture alliance / ASSOCIATED PRESS

 おそらく現時点で世界最高のサッカー選手として数えられるであろう、キリアン・エムバペは負傷でもなく、出場停止でもなく、フランス1部リーグ・アンの開幕戦で起用される可能性は、おそらくないだろう。少なくともその可能性は日増しに高まりをみせている。フランスのスポーツ紙『RMC Sport』が日曜夕方に報じたように、アジアツアーから戻ったパリ・サンジェルマンの月曜からの練習には、エムバペはそのメンバーから外されることになったようだ。

 ちょうど日本へと向かう2週間前に、クラブ側は同選手を遠征メンバーから外すという大きな決断を下しており、代わりにエムバペはパリに残ってトレーニングを積んでいた。そしてそれはエンリケ新監督らが戻ってきた、いまもなお続いていくということ。伝えられるところではいわゆるトレーニンググループ2に組み込まれ、つまりはトップチームの構想から外れた選手ら(ユリアン・ドラクスラーやレアンドロ・パレデス、ジョルジニオ・ワイナルドゥム含む)とともに、朝の10時から練習を開始。ちなみにトップチームの練習開始は15時からとなっている。そのため開幕戦、そしてフランスメディアでは続くトゥールーズとのアウェイ戦についても出場はないと見ているところ。

 キリアン・エムバペは来夏でパリ・サンジェルマンとの契約を満了し、そしてフリーでレアル・マドリードへ移籍したいと考えているものの、パリ側はそれを認めず買い手となるおそらくは移籍期日ギリギリにしかオファーしないであろう、レアル・マドリードとの時間との戦いを続けており、ただ仏紙レ・キップによれば2022年にような『一転、延長』という事態を避けるためエムバペの意思を確認した上で、最大2億ユーロを支払う用意もあると報じている。