1).安全に個別環境適応が可能な連合学習技術(担当:日本電気株式会社):
データ分布や性能の異なるクライアント間で高精度かつセキュアな連合学習を行うパーソナライズド連合学習技術と、データ項目に差異のあるクライアント間で連合学習を可能にする転移連合学習技術を開発する。さらに連合学習における安全性を秘密計算技術などで担保するとともに、連合学習の運用や安全性に関する標準化活動等を通じ、連合学習の安全性に関するコンセンサス形成を目指す。
2).連合学習フレームワーク技術(担当:株式会社ピコラボ):
AIモデルの管理や交換、機械学習アルゴリズムのモジュール化等、大規模分散連合学習を実行するために必要となる機能を共通化して提供する連合学習フレームワークを開発する。
3).エッジ・クラウド連携による基盤モデル最適化技術(担当:さくらインターネット株式会社、プラナスソリューションズ株式会社、ギリア株式会社):
研究成果を集約したデータ連携AIプラットフォームの参照実装を開発し、システム基盤構築と機械学習モデル構築を最適化する技術を検討する。
4).スマートシティ市民サービスにおける検証技術(担当:凸版印刷株式会社):
市民向けアプリを対象に、各種データとの連携、リスク情報の個別通知、市民向けアプリによる情報収集を行う技術を開発し、市民向けアプリを通じた安心・安全な移動の支援への有効性を評価する。
●この研究開発に期待される効果
この研究開発で確立した分散型機械学習技術を活用し、多様なデータを安全に連携させることを可能とする「データ連携AIプラットフォーム」を創出する。これにより、分野を横断したデータ活用を進め、社会課題の解決や産業競争力の向上に貢献する。

10者は、本コンソーシアム活動を通じて安全なデータ連携による最適化AI技術の研究開発を推進していく。

(参考)2023年3月24日 総務省報道資料:
「情報通信技術の研究開発に係る提案(ICT重点技術の研究開発プロジェクト)」の公募の結果https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin03_02000367.html
コンソーシアム構成団体一覧 :
(代表)KDDI 株式会社 (本社:東京都千代田区、代表取締役社⾧ CEO:郄橋 誠)(研究開発団体)KDDI 株式会社 (再掲)株式会社 KDDI 総合研究所 (本社:埼玉県ふじみ野市、代表取締役所⾧:中村 元)国立研究開発法人情報通信研究機構 (本部:東京都小金井市、理事⾧:徳田 英幸)グリーンブルー株式会社 (本社:神奈川県横浜市、代表取締役社⾧:杉本 健司)日本電気株式会社 (本社:東京都港区、代表執行役社⾧ 兼 CEO:森田 隆之)株式会社ピコラボ (本社:東京都港区、代表取締役社⾧:青木 保一)さくらインターネット株式会社 (本社:大阪府大阪市北区、代表取締役社⾧:田中邦裕)凸版印刷株式会社 (本社:東京都文京区、代表取締役社⾧:麿 秀晴)プラナスソリューションズ株式会社 (本社:東京都新宿区、代表取締役社⾧:臼井 宏典)ギリア株式会社 (本社:東京都台東区、代表取締役社⾧ 兼 CEO:齋藤 真) (敬称略)