ラツィオ加入が秒読みと伝えられた鎌田。。(C)Getty Images

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 今度こそ、正式決定に至るのか。

 イタリア衛星放送『Sky Sport』は8月2日、ラツィオ鎌田大地が口頭合意に達したと報じた。3日にもサインが交わされる見込みという。

 一時はミラン加入が有力視されていた鎌田だが、正式に成立しないうちに技術部門の人事など状況が一変。EU圏外枠の問題もあって契約に至らず、以降は様々なクラブの関心が噂されていた。

 Sky Sportによると、ラツィオと鎌田はボーナス別の年俸300万ユーロ(約4億7000万円)で合意。1年の延長オプションつきとなる2年契約を結ぶ見通しとなっている。

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 一部では、ラツィオのスポンサーであるミズノ社がサラリーを一部負担するとも報じられている。ただ、ラツィオ専門サイト『Lalaziosiamonoi』は、「ミズノの直接関与を否定する声もある」と伝えた。なお、契約金の設定もないはずだという。

 一方、鎌田への関心報道もあったナポリの専門サイト『calcionapoli24』は、代理人への手数料が400万ユーロ(約6億2000万円)だと報道。「おそらくはまさにこの手数料の高さが、こういったマーケットの策略を嫌うナポリ会長を遠ざけた」と伝えている。

 いずれにしても、クラブと現場が評価していなければ、契約に至ることはない。マウリツィオ・サッリ監督の4−3―3のシステムに加わった場合、鎌田はインサイドハーフとしての起用が見込まれる。

 Lalaziosiamonoiは、サッリ監督が鎌田獲得に「すぐにイエスを出した」とも報じた。

「監督とクラブの考えでは、彼が(退団した)セルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの後継者だ」

 近年のラツィオを支えてきたミリンコビッチ=サビッチの代役となれば、期待と重圧は小さくない。昨季のセリエAで2位となり、新シーズンのチャンピオンズリーグにも出場するだけになおさらだ。

 だが、まずは何よりも正式な加入決定の知らせが待たれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部