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●岡山県民が熱愛するご当地パンを調査。50年以上販売しているロングセラーパンを食べてみた

 1919年創業、岡山で多くの人に愛され続けている『岡山木村屋』。岡山県民ならだれでも知っているであろう、ご当地ならではのパン屋さんです。初めはあんパン店として開業しましたが、現在は36の直営店(岡山35、広島1)で約150種類のパンを販売しています。

 年間50種以上の新作パンが登場しますが、中でも根強い人気を誇るのが「バナナクリームロール」です。今回は「バナナクリームロールパン」、「バナチョコロール」、「バナナクリーム」を食べ比べてみました。

岡山県民に愛され続ける「バナナクリームロール」

「バナナクリームロール」135円

 50年以上も愛されているロングセラー商品「バナナクリームロール」。朝食、昼食、おやつにと、ついつい手が出る一品です。当時はバナナがなかなか食べることのできない高級品だったため、それを手軽に楽しめるようにとのアイディアから生まれたのだそうです。

 やわらかいロールパンに特製のバナナクリームをサンドしたシンプルなパンですが、これが美味しすぎる!

 断面を切ってみるとこんな感じ。特製のバナナクリームが端までしっかりと入っています。このバナナクリーム、ほんのり甘い味でバナナらしさを感じるのですが、バナナは使っていないそうです……驚きです! コッペパンもクリームもふわふわの食感で、ペロリと食べてしまいました。

バナナクリームにチョコを合わせた「バナチョコロール」

「バナチョコロール」162円

 先程紹介した、「バナナクリームロール」にコクのあるチョコクリームを加えた、「バナチョコロール」。コクのあるチョコレートクリームを使用しており、バナナ味もチョコ味も一度に楽しめる贅沢なロールパンです。

 パッケージのイラストで、バナナがチョコレートを食べているのもキュートですね。

 断面を見ると、バナナクリームとチョコクリームが同量入っています。たっぷりと入っているので、一口頬張る毎にこぼれそうなほどです。チョコレートの味が強めで、チョコバナナを食べているような気持ちになりました。

「バナナクリームロール」と「バナチョコロール」を並べてみるとこんな感じに。コッペパンの柔らかさも断面から伝わってきます。ファンの中には、あえてつぶして口の中にたっぷりとクリームを入れて食べる人もいるのだとか。

好きなパンに塗って楽しめる「バナナクリーム」

「バナナクリームカップ(小 105g)」216円

 自家製のバナナクリームをカップに詰めた商品。いつでも自分でバナナクリームパンを作れるという、夢のような一品です。大小のサイズ展開があり、大は250g(334円)、小は105g(216円)で販売しています。

(食楽web)

 何に塗って食べるのがおすすめですか? と聞いてみると、シンプルな食パンに塗って、焼かずに食べるのがおすすめとのこと。ふわふわなバナナクリームをスプーンに取って、たっぷりと食パンに塗って一口。コッペパンにロールされているときよりも、よりバナナクリーム自体の味わいを楽しめるので、甘党の方はこちらを買って、好きなパンに塗るのが良いかもしれません。

 後ほど、焼いた食パンに乗せて食べてみましたが、温かいとバナナクリームが溶け出してしまうこともあり、特徴であるクリームの柔らかさが半減してしまうので、柔らかいパンと合わせるほうがより美味しく食べられそうです。

まとめ

 岡山県で長年愛されるご当地パン「バナナクリームロール」は、どこか懐かしく、優しい甘さが特徴のパンでした。直営店は岡山県と隣接する広島県福山市のみ。岡山駅にも店舗がありますので、岡山旅行に訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてください。

(撮影・文◎加藤あやな)

●DATA

岡山木村屋

https://www.okayama-kimuraya.co.jp/