「打順を下げて状態上がるならクリーンアップを打つ資格はない」打撃不振の阪神サトテルに球団OBから飛んだ「愛のゲキ」とは

写真拡大 (全2枚)

ここを乗り越えることが期待されている佐藤輝(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 阪神・佐藤輝明内野手がファームで調整を続けている。

 6月は月間打率・179、1本塁打、8打点と打撃不振に陥っていたことで6月25日に出場選手登録を抹消、当日のウエスタン・中日戦に出場し、すぐさま3安打を放った。

【動画】2軍降格後初打席であわや本塁打! 佐藤輝明の怪力安打をチェック

 佐藤輝の状態に関しては球界内からも様々な考察の声が出ている。

 かつて岡田政権下で投手コーチも務めた球団OBの中西清起氏が26日に更新した自身のユーチューブチャンネル内で佐藤輝の現状について言及している。

 リーグ戦再開となったDeNA3連戦を振り返る企画の中で「完全に状態のいいDeNAとどん底のタイガースというチーム状況の現れた3試合だった」とした。

 さらに進行役からカード途中の3戦目で佐藤輝を登録抹消した意図について聞かれると、ゲーム数がまだ半分にもいってないとした上で「現状試合に出しながらやっても、状態は戻らないと判断した」と見たという。

 勝負はまだ先と見て「急がば回れじゃないけど、ファームでフォーム固めして(状態を)上げてこいといけない時期と踏んだんじゃないですか」と首脳陣の考えを補足する場面もあった。

 一方、佐藤輝の降格に関しては未だにSNS上などで賛否両論が渦巻いている。この点に関して、中西氏も今回の判断に賛成か反対かを問われると「上に置いても打てないようであれば」と首脳陣の考えに寄り添う姿勢を見せた。さらには「打順を下げて状態が上がるならクリーンアップを打つ資格なし」ときっぱり言い渡す場面もあった。あくまでクリーンアップを任されているほどのバッターならば、苦しみながらもしっかりと重責と向き合って結果を残してほしいと願っている。

 岡田彰布監督も「4番・大山、5番・佐藤輝」の固定は就任時から温めてきたプランでもある。ルーキーイヤーから2年連続20本塁打をマークと現状、打線不振で苦しんでいるチームにおいては若き主砲の復活が何より欠かせないピースでもある。

 厳しい言葉も愛情の現れ。プロ3年目、佐藤輝の挑戦は続いていく。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]