【巨人】坂本、大勢、中田まで…コンディション不良選手続々でピンチをチャンスとできるか 注目集める「ヤングジャイアンツの名前」

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昨年坂本離脱時に最も多く遊撃を守った中山(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人は25日の広島戦(マツダ)に2−3と敗れ、2連敗で4位に転落した。昨年まで主将を務めた坂本勇人離脱から2試合連続黒星、それ以外にもコンディション不良の選手が出ており、重苦しさが増している。

 先発は若きエース候補、山崎伊織、2回はデビッドソンに一発を浴び、4回も田中広輔に適時打を許した。6回途中7安打3失点、試合は作ったものの勝負どころで甘く入ったことが悔やまれた。

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 一方、打線は広島を上回る10安打を放ちながら、2得点とつながりに欠いた。

 奮起が求められているのは若い力にもある。この日「8番・遊撃」で先発出場した中山礼都は3回の第1打席で右前打を放つも、ともに走者を置いた6回、9回の場面では結果を残せず。悔しげな表情を浮かべた。

 このカード、2戦目には消極的な走塁も指揮官から叱咤されていた。それでも3戦目はスタメン起用と本格覚醒を願うベンチの期待に応えたいところではあった。

 チームは非常事態にある。交流戦で貯金4を作り、リーグ戦再開でさらに上昇気流を捉えたいところだったが、23日の同カードの試合初回に坂本勇人内野手が走塁時に右太ももを痛めて交代するアクシデントが起きた。右太もも裏の肉離れとみられており、前半戦の復帰は絶望的。長期離脱は避けられない情勢となっている。

 さらにこの日は絶対守護神の大勢もコンディションを考慮され、ベンチ外となった。また野手では勝負強い打撃が持ち味の中田翔も2打数2三振の後、4回の守備からベンチに退いた。

 右太もも裏肉離れで戦線離脱していた中田が一軍合流したのは5月25日の試合から。痛めた箇所に負担をかけないように走法なども工夫しつつ試合に出続けているが、現在も万全の状態にはなく、日々ケアしながら試合に臨んでいる。

 打棒も直近5試合では17打数2安打と湿りがちで状態が心配されている。

 一方、こういった主力の離脱時に力が期待されているのは先の中山含め、最近では3番に定着した秋広優人、鉄壁の守備で知られるスーパールーキーの門脇誠など。イキのいい若手が存在感を発揮すればそれだけチームも活気づくことは間違いない。

 27日のヤクルト戦(こまち)からはブリンソンが再昇格することも濃厚。球宴までのここから15試合前後はどの球団も踏ん張りどころといわれるだけに何とか持ちこたえたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]