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 ウクライナ代表戦では3失点後になんとか追いついての痛み分けを演じ、ポーランド代表戦、そして続くコロンビア代表戦でも敗戦を喫した、ドイツ代表。ワールドカップ2大会連続でのGL敗退から再起を目指して半年、その問題は一行に改善の兆しをみせていない。ドイツサッカー連盟のベルント・ノイエンドルフ会長は、「電話でハンジ・フリック監督と話をしたが、監督はもとより選手たちも自分たちを大いに責めており、指揮官は9月こそは別の顔をみせると誓っていた」とSIDに対してコメント。そして改めて「あのW杯以降は我々は国際大会での成功を願ってきたのだが、それだけにこの敗戦は非常に悔しいよ」と付け加えた。

 また今年1月にドイツ代表に就任した際に、「私はこのチーム自体はまだ良いチームであると信じている」と強調。「決して自分たちを必要以上に小さくみせる必要などないし、来夏のユーロでタイトル争いを演じられる可能性は十分にある。」と意気込みをみせていた、ルディ・フェラーSDは、もはや「今日の試合では、もう次の代表戦にはいないだろうなという選手もいたね。全力は尽くしていてもクオリティの問題は指摘せざるを得ない。そこは少し過小評価していたかもしれない」と考えを改めており、ただハンジ・フリック監督については、むしろ「かわいそうに思う」とRTLに対して擁護。あくまで選手自身に対して、「次の指名でみえてくるだろう。誰が必要で、誰がそうではないかを見極める必要がある」と厳しい言葉を残している。「トップクオリティの欠如が理由であれば戦術面で調整していくほかない」

ハマン氏、後任候補にナーゲルスマン監督やジダン監督

 そんななかで元ドイツ代表ディディ・ハマン氏はキッカーに対し、「私はすでにワールドカップ後から、フリック氏の代表監督継続に否定的にみていることを公言していた。彼はそれまでにチームを好転させることができておらず、それをいまになってできるようになるとどうやって信じられるだろう」と指摘。3バックや4バックの議論については、「そもそも闘争心あふれるチームが組織できているのであれば、そういった問題はまったくもってどうてもいいことだ。ただそこが全然みられていなかった。ただただ酷いプレーをみせているにすぎない」と述べており、とにもかくにも「ドイツサッカー連盟としては話をしていかなくてはならないだろう」と 強調。なおハマン氏の脳裏にはその候補者としてユリアン・ナーゲルスマン監督や、ドイツ人以外にもジネディーヌ・ジダン監督などがあるようだ。