台米の貿易協議、最初の協定を数週間以内に締結へ＝台湾の交渉窓口が発表
同協議の対象となっている12分野うち、貿易円滑化や良好な法整備、中小企業、腐敗防止、サービス業の国内法規の5分野について交渉が完了した。同オフィスは、完成した中国語と英語の協定文書も公開した。
法整備では、国内の法整備の調整機能を強化し、中央行政機関が規制を検討する際には中小企業への影響を考慮するよう台米双方に求める。
サービス業の国内法規の項目は台湾企業の米国市場開拓を後押しするもので、今後は台湾の中小企業が米国でサービス業の許可を申請する場合、台湾と同様に客観、公正、透明の原則で申請を処理されるようになる。
汚職防止に関しては、台米が共同で汚職の撲滅や防止を図っていく。
中小企業の分野については、台米は今後、育成センターや輸出支援センターなどの機関に対する協力を相互に促進し、中小企業の融資や教育訓練計画などにおける情報交換を強化していく。
同オフィスは、農業やデジタル貿易、労働者、環境保護など残る7分野についても交渉を完了させ、最終的には台米自由貿易協定（FTA）の締結を目指すとしている。
蔡英文（さいえいぶん）総統は19日、台米の貿易関係がさらに深化したことに肯定的な評価と期待を表明し、今後の交渉によって台米の貿易発展にさらなる機会が生み出されるよう期待を寄せた。
（温貴香／編集：名切千絵）
