TCL JAPAN ELECTRONICSは、ゲームに特化したという4K液晶テレビ 3シリーズ12機種を5月18日から順次発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、ミニLEDと量子ドット技術のQLEDを採用した「C84」シリーズの55型が20万円前後など。

“ゲーム特化”のTCL新テレビ発売。(左から)スタンダードの「P745」、ミニLED×量子ドット採用の最上位「C845」、量子ドット機「C645」

パネルや映像エンジンの仕様が異なる3シリーズを用意。上位機種のC845はミニLEDと量子ドットを採用して画質を高め、さらに滑らかな映像描写を可能にするリフレッシュレート144Hzと、ちらつきやカクツキを抑えるVRRをサポート。C64シリーズは量子ドット技術で明るさと自然に近いカラーを追求しており、この2シリーズでは効率よく色のロスを低減し、高色純度を実現する。スタンダードのP74シリーズは広色域表示に対応するが、量子ドット技術は採用していない。

ラインナップと店頭予想価格は以下の通り。

■C84シリーズ(ミニLED+量子ドット)

65型「65C845」:30万円前後

55型「55C845」:20万円前後

65型「65C845」

■C64シリーズ(量子ドット)

75型「75C645」:17万円前後

65型「65C645」:12万円前後

55型「55C645」:10万円前後

50型「50C645」:9万円前後

43型「43C645」:8万円前後

75型「75C645」

■P74シリーズ

75型「75P745」:15万円前後

65型「65P745」:11万円前後

55型「55P745」:9万円前後

50型「50P745」:8万円前後

43型「43P745」:7万円前後

75型「75P745」

○主な特徴

Google TVを全機種で採用。「Algoエンジン II」と名付けた映像エンジンを搭載しており、画質解析のアルゴリズムを採り入れて、放送とネット配信映像を適切に解析してから映像処理を行う。最上位C84シリーズのみ「AlgoエンジンMax II」を搭載し、AIオート高画質機能も装備する。

C84シリーズはミニLEDバックライトを採用し、従来の液晶テレビと比べてLEDの数を数十倍に増やし、明るさを4倍に引き上げている。ゾーンごとにオン/オフ制御するローカルディミングでコントラストもアップさせた。対応するHDR方式はHDR10+、Dolby Vision IQ、Dolby Vision Gaming。

最上位C84シリーズの設置イメージ

ゲーミング機能を強化しており、C84シリーズのみリフレッシュレート144HzとVRRをサポートする「ゲームマスター」を利用可能。「現在のeスポーツレベルの高性能ゲームを快適にサポートする」としており、ゲームモードをオンにすることでパフォーマンスモードに移行、0.8msの応答速度で優れたゲーム体験を提供するという。FreeSync Premium Proも利用できる。

C64シリーズとP74シリーズの55/65/75型は、リフレッシュレート120HzとVRRをサポートする「ゲームアクセラレーター」を装備。C64シリーズではゲームモードオンでテレビの処理速度を高め、応答速度1msを実現する。対応するHDR方式はC64シリーズがHDR10、HLG、Dolby Vision、P74シリーズはDolby Vision。

サウンド面では、全機種でDolby Atmosに対応。最上位C84シリーズのみ、DTS Virtual:Xもサポートする。いずれもAI音声分類技術とダイナミックレンジ圧縮技術により、インテリジェントサウンドと音声強化技術を実現。音を自動調整することによって、適切な音質体験を提供するという。

C64シリーズの設置イメージ

P74シリーズの設置イメージ