アンミカさんも大絶賛「愛のある料理に脱帽!」7分で完成する″魔法のおもてなしごはん″とは

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スーパーで買える食材を使い、1品約10分で“セレブごはん”が作れると聞いたら、作ってみたいと思いませんか?料理の写真を見ると、とても10分で作ったとは思えないような料理ばかりが掲載されているレシピ本「おうちで作るセレブごはん - とっておきの"魔法"を教えます」。著者である料理家・杉山絵美さんの料理は、多くの著名人からも大絶賛されています。

小さな頃から夢だった、料理に関わるお仕事


――杉山さんはファッション業界に長く携わられていますが、料理家としてご活躍されるようになったのはいつ頃からですか?

2018年から『marie claire[マリ・クレール]』でレシピの連載をはじめました。そのお仕事が、料理家として活動するきっかけになりました。

――もともと、お料理が好きだったのですか?

母や叔母がとても料理好上手なので、その影響も大きいと思います。私、「キユーピー3分クッキング」を見るのが大好きな子どもだったんです。「大きくなったら、3分クッキングの先生になりたい!」と言っていたと母から聞きました(笑)。子どもの頃から、家族の誰かのお誕生日には必ずホームパーティーを開き、お客さまをおもてなしする家だったので、自然とお料理好きに育ったように思います。

――杉山さんのお料理は、”おもてなし料理”というイメージが強いです。普段からホームパーティーなどをよく開催されているんですか?

大学卒業後、イギリスに留学をしてフラワーアレンジメントのディプロマを取りました。その時、同じ学校のエンターテイニングのクラスでお料理やおもてなしについても一緒に学びました。帰国後はDIOR(ディオール)の広報の仕事に就いたのですが、プライベートな時間に、お友達にフラワーアレンジメントを教えたり、料理をふるまったりしていたんです。その頃から、お友達を呼んでお料理を振る舞うことが日常になっています。


アンミカさんからの大絶賛コメント


――今回、初めてのレシピ本、「おうちで作るセレブごはん - とっておきの"魔法"を教えます」を発売することになった経緯を教えてください

忙しく仕事をしていると、あっという間に月日が経ってしまうことに気づきました。なので私は、1度しかない人生いろんなことをやりたくて、あえて1年に1つ新しいことに挑戦しようと決めています。その中で、お料理をお仕事にしたいと思ったこと自体が挑戦だったし、その挑戦の先にはレシピ本を出すという夢も持っていました。私が尊敬するオノヨーコさんが「夢は声に出して言ったほうが良い」とおっしゃっていたので、いろいろな方に自分の夢の話をしていたら、 今回このレシピ本のお話が実現したんです。

――杉山さんのお料理ファンの中には、著名人の方がたくさんいらっしゃいますよね。本の帯で、「大絶賛!」とご紹介されている方々も錚々たる顔ぶれです。みなさんが、杉山さんのお食事を食べたときの感想を教えてください。

本の帯に名前を出させていただいた、神田うのちゃんやアンミカちゃん、小雪ちゃん、SHIHOちゃん、みんな付き合いの長いお友達です。そんなみんなが、私のお料理をInstagramで紹介してくれたり、レシピを紹介してくれたりしたことで、私のお料理を知っていただくことが増えていきました。

アンミカちゃんから、私の料理の感想をもらったのでご紹介します。

「絵美ちゃんが作るお料理は、レストランのフルコースで出てくるような華やかさがありおいしい! それなのに、誰にでも簡単に、しかも数分でできるという手軽さ! 手を抜いて見えない料理が手抜きで作れて、作る人の負担と作ってもらう人の喜びを思いやった愛ある料理です。幾多ものおいしいお料理を食べてきた絵美ちゃんの歴史と、舌を再現するセンスに、毎回脱帽です!」(アンミカさん)


――ありがとうございます! アンミカさんの感想を聞いても、杉山さんのお料理がどれだけおいしくて、しかも手軽にできるのかが伝わってきます。今回、本の中で紹介されているレシピを特別にご紹介いただくことはできますか?

もちろんです。これは本当に簡単で、頑張れば7分で完成するレシピ。このレシピのYouTube撮影の時に、冷蔵庫から食材を取り出すところから時間を計ったら本当に7分で出来ました。私はホームパーティ ーと普段のおうちごはん、作るものは基本的に同じです。どんなシーンでもおいしく食べられるものを作るだけです。このソースは、チキンだけじゃなくて、魚でも良いし、パスタでもおいしいです。

チキンのマッシュルームクリームチーズソース





撮影:杉山絵美

材料(2人分)


鶏むね肉…1切れ(250g)
薄力粉…適量
ソース
クリームチーズ(室温に戻す)…100g
マッシュルーム(エリンギやエノキダケでもよい)…10個
オリーブオイル…適量
塩…適量
黒コショウ(お好みで)…適量

作り方


1.フライパンを中火で温める。温めている間に、鶏むね肉を半分開くように切って、2枚にし、両面に薄力粉を軽くまぶす。フライパンにオリーブオイルを入れ、鶏肉を焼く(目安として片面2分ずつ)。肉の両面に軽く焦げ目がついたら、フライパンに蓋をする。
2.マッシュルームをさっと水洗いし、薄くスライスする。別のフライパンを熱し、オリーブオイルを入れ、マッシュルームを炒める。火が通り、しんなりして半分ほどの大きさになったら、クリームチーズを加えて溶かす。マッシュルームとチーズがほど良く絡まったら、火を止める。塩を少し加えて、味を調える。
3.鶏肉をフライ返しなどで押してみて、弾力が感じられたら焼き上がり。皿に盛りつけて、上から2のソースをかける。お好みで黒コショウ(粗びき)をかける。

――7分で完成したとは思えない見た目なのに、本当に簡単でびっくりしました。もう1品、相性の良いレシピを教えてください。

料理とは言えないくらい簡単なスープをご紹介します。冷蔵庫に余っている野菜を細かく刻んだらお皿に盛って、そこにトマトジュースを注ぐだけで完成です。グリルしたエビを入れてもおいしいですよ。

野菜たっぷり冷製トマトソース





撮影:杉山絵美

材料(2〜3人分)


トマトジュース…400ml
にんじん…1/2本
ズッキーニ…1/2本
きゅうり…1/2本
アボカド…1/2本
パプリカ…1/2本
オリーブオイル…適量
塩、コショウ…適量

作り方


1.トマトジュースを冷やしておく。野菜をサイコロ状に切る。
2.器に野菜を盛りつけて、トマトジュースを注ぐ。
3.トマトジュースの部分に塩・コショウをし、オリーブオイルを回しかける。

五感を意識したレシピ作り


――杉山さんがレシピを作る上で大切にしていること、こだわっていることを教えてください。

食材数は少ないほうが作りやすいと思ってます。食事って、五感でいただくものなんです。視覚、嗅覚、聴覚、味覚、触覚。この五感全てで100%とすると、このうち、味覚はたった1%。視覚が87%なんです。つまり、おいしいと感じるということには見た目がすごく大切なんです。人は、お食事を味わうときに、お皿や盛り付け、会話やBGM、料理の熱さ冷たさ、香りを総合して味わっているということになります。そういったことを意識してレシピを作っています。

――最後に、この記事を読んでいる読者へのメッセージをお願いします。

DIORのPRをしていた頃から、お友達を呼んでホームパーティーを開いていましたが、仕事をしながら手の込んだお料理でおもてなしをするのは大変!なので、1時間で何品作れるかな? という感じでお料理を作っていたんです。職業柄、いろいろなレストランに行き、有名シェフと直接お話をする機会がありました。真似したいと思って作り方を聞くと、「食べに行くのが一番!」と思うくらい手が込んでいるんです。当たり前ですよね(笑)。でも、そのおいしいお料理を、おうちで再現するならどう料理をするか……と考えた結果生まれたレシピを今回の本ではたくさんご紹介しています。

見た目は手が込んでいそうだけど、10分以内にできるものも多いですし、使っている食材も、スーパーで買えるもの、普段から冷蔵庫に入っているものばかりです。
今回ご紹介した2つのレシピをぜひ試してみてください。本当に簡単でびっくりすると思いますが、おいしさにも驚いていただけると思います。

(TEXT:山田かほり)

メイン画像撮影:武田裕介

杉山絵美さんの最新著書


おうちで作るセレブごはん - とっておきの"魔法"を教えます』(中央公論新社)


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杉山絵美

芸術家の家系に生まれる。慶應義塾大学卒業後、イギリスに留学。英国王室御用達である、コンスタンス・スプライ・フラワースクールにてディプロマ取得。隣接されていたカンパナフィニシングスクールにてエンターテイニングとクッキングを同時に学ぶ。その後ケネス・ターナーに師事し、エリザベス女王主催の晩餐会の装飾のアシスタントなどを経験。帰国後、クリスチャンディオールに広報として勤務する。2005年に独立し、PRエージェンシーSTEP inc.を設立。ラグジュアリーブランドのPRを手がける。20年には株式会社FOOD LOSS BANKを友人と共同設立し、食品ロスの問題にも取り組む。料理好きがこうじて、世界中を食べ歩いて研究したレシピをもとに料理教室を開催。ファッション誌『マリ・クレール』『VOGUE JAPAN』『mi−mollet』などで料理家として活躍中。本書は初の料理レシピ本となる