北米の台湾系企業でつくる「北美洲台湾商会聯合総会」の訪問団と面会する蔡英文総統（手前右）

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（台北中央社）蔡英文（さいえいぶん）総統は8日、台湾と米国が立ち上げた新たな貿易協議の枠組み「21世紀の貿易に関する米台イニシアチブ」について、年内の交渉完了に期待を示した。北米の台湾系企業でつくる組織「北美洲台湾商会聯合総会」の訪問団と総統府で面会した際に述べた。

蔡総統は、同イニシアチブは2回の交渉会合を経て大きな進展があり、双方は引き続き意思疎通を続けることで合意したと紹介。年内に交渉を完了させ、次の段階では自由貿易協定（FTA）の調印の機会を探りたいと意欲を見せた。

その上で、台米双方の産業構造には補完性があるとし、台米間の協力関係を深化し続けられれば、双方の人々にさらに多くのメリットをもたらせることだろうと述べた。

同イニシアチブは昨年11月に初の交渉会合が行われ、今年1月に2回目の会合を開催。台湾は貿易円滑化や法整備、中小企業、腐敗防止などの分野に焦点を当て、交渉を進めている。

（葉素萍／編集：名切千絵）