「揶揄するつもりなかった」広島マツダが障害者のマネ動画を謝罪するも鎮火ならず「言い訳すら最低」
TikTokに投稿された動画(画像は一部加工しています)
ここ数日、広島県のカーディーラー・広島マツダの従業員が障害者を揶揄しているような動画がSNSで拡散され、物議を醸している。5月1日、同社は公式サイトで謝罪文を掲載したが、騒動はまだ収まっていない。
問題となった動画は、同社の従業員が電動車いすに乗り、体に不自由のある障害者のマネをするような言動を取ったもの。動画には、周囲の人間と思われる笑い声も入っていた。4月下旬にTikTokに投稿されて以降、SNSで拡散され、批判が殺到している。
事態を受け、同社は《ご覧になられた皆様に大変不快な思いをさせてしまったこと、またお客様ならびに関係各位には、ご心配ご迷惑をおかけしておりますこと、深くお詫び申し上げます》と謝罪。
だが、多くの人が引っかかったのが、次の一文だった。
《本動画を撮影しSNSに投稿した従業員、動画に映っている従業員、および撮影時に周囲にいた従業員に対して事実確認を行ったところ、決して障害者を揶揄するつもりはなかったと申しておりますが、会社としては軽率な行動に対して厳重注意を行い、当該従業員も深く反省しております》
動画撮影に至った詳しい経緯も明かされず、「揶揄するつもりはなかった」という言い訳めいた説明に、SNSでは怒りの声が相次いでいる。
《「〜つもりはなかった」は謝罪ではない。マツダは大失敗した。》
《いい車作ってるのに、こんなのがいたら、100%人類を敵に回してるわ。言い訳すら最低》
《障害者をバカにするつもりはなかった?これが「悪意なき差別嘲笑」なんだろうな。》
「動画には、撮影者が『もう一回、もう一回』と笑いながら促す声も入っているのに、『揶揄するつもりがなかった』と、当事者の釈明をそのまま掲載しています。広島マツダは、問題が起きてすぐに謝罪文を出す迅速な対応を見せましたが、下手な釈明が逆効果になってしまいました」(週刊誌記者)
SNS投稿が炎上した場合、《企業側が不適切投稿にまつわる事実関係の調査を迅速に行い、消費者や関係者への丁寧な対応を公式コメントなどを通じて発信していくことが、何よりも重要》と「中小企業基盤整備機構」は公式サイトで指南している。
同社は、今後、再発防止に向けた取り組みをおこなうとしているが、上滑りの言葉にならないよう、真剣な対処が望まれる。