写真は同州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・マジック・キングダムで2022年7月撮影
 - (2023年 ロイター/Octavio Jones)

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[17日 ロイター] - 米フロリダ州のデサンティス知事は17日、ウォルト・ディズニーがテーマパーク「ディズニーワールド」の運営に関するデサンティス氏の介入を防ぐために講じた措置について、州議会の与党共和党がこれを無効化する法整備を行うと表明した。

 州議会は2月、ディズニーワールドのある特別区を監督する機関の役員会をデサンティス氏が実質的にコントロールすることを認める法案を可決。これに対してディズニー側は、デサンティス氏側のメンバーが送り込まれてくる前に、現在の監督機関との間で新たな役員会の権限を数十年にわたって制限する取り決めを結んだ。

 デサンティス氏は「ディズニー側はわれわれが行った全てのことを帳消しにできる取り決めを生み出せたと考えたようだが、そうは問屋が卸さない」と述べた。

 同氏によると、州議会が策定する新法案を通じて、特別区の管理権は知事の任命で選出される監督機関役員会に戻される。また新役員会は、ディズニーのテーマパークの隣接地の開発についての裁量権も獲得する。

 同氏と州議会は、ディズニーワールドと特別区を巡り、ディズニーに対して50年以上にわたって付与されてきたさまざまな「特権」は公平性を欠くと主張し、廃止する取り組みを進めている。

 ディズニー側はこうした措置について、デサンティス氏が打ち出した性的少数者に関する教育の制限を同社が批判したことへの報復とみなし、強く反発している。