チャールズ国王の戴冠式に出席することが発表されたヘンリー王子。ただしウェストミンスター寺院での戴冠式礼拝に出席するだけで、正式な役割は与えられないそうだ

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ヘンリー王子(38)が、現地時間5月6日に執り行われるチャールズ国王(74)の戴冠式に出席することが正式に発表された。王子は単独で渡英し、妻のメーガン妃(41)と2人の子供達は米国に留まるという。王室関係者によると、国王はヘンリー王子に会えることを喜んでいるが、メーガン妃や孫達が来られない状況を理解しているそうだ。

バッキンガム宮殿は現地時間12日、声明文を発表して「ヘンリー王子が、5月6日にロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われるチャールズ国王の戴冠式礼拝に出席することを喜びをもって発表します」と伝えた。

宮殿によれば、ヘンリー王子は単独で渡英し、妻のメーガン妃、息子のアーチー王子(3)、娘のリリベット王女(1)は米カリフォルニア州の自宅に留まるという。夫妻の子供達は3月に、王室から正式に“プリンス(王子)”と“プリンセス(王女)”の称号を与えられたばかりだ。

ヘンリー王子はウェストミンスター寺院での戴冠式礼拝に出席するだけで、正式な役割は与えられない。寺院を出た後のパレードには参加せず、またバッキンガム宮殿のバルコニーで王室メンバーと一緒に立つこともないとみられている。さらにウィンザー城で開催する祝賀コンサートなどにも出席する予定はないという。

王室関係者は英メディア『The Sun』の取材に応じ、「国王は“ダーリン・ボーイ”と呼ぶ息子ヘンリーが、寺院に来ることを喜んでいます。国王は彼に出席して欲しかったのです。メーガン妃や孫達に会えないのは悲しいことですが、国王は状況を理解しています」と明かした。

戴冠式が執り行われる5月6日は、偶然にもアーチー王子の4歳の誕生日と重なる。同メディアによると、メーガン妃に近い関係者が、彼女の決断には多くの要因があったと述べており、米国に留まる主な理由がアーチー王子の誕生日を祝うためだと語ったという。

ヘンリー王子とメーガン妃は昨年6月、エリザベス女王の即位70周年「プラチナ・ジュビリー」を祝うために子供達2人とともに英国を訪れた。滞在中にはリリベットちゃん(当時)が1歳の誕生日を迎え、フロッグモア・コテージでガーデンパーティを開催した。

同年9月には夫妻がイベントに出席するため英国を訪れていたが、エリザベス女王が崩御したことから滞在を延長して葬儀に参列した。この際、子供達2人は米国に残したままだった。

今年3月5日にはヘンリー王子とメーガン妃の広報担当者が、バッキンガム宮殿から戴冠式への招待状を受領したことを発表したが、出席の可否については明らかにしていなかった。

その後英国では、夫妻が戴冠式に出席するかどうかについて「親族から冷たくあしらわれるだろう」という懸念の声や「メーガンは、あの場所に行けるほど勇敢でも強くもない」といった声もあがっていた。

同月27日にはヘンリー王子がお忍びで英国に帰国し、ロンドンの高等法院で行われた予備審問にサプライズで出席した。王子は昨年、歌手エルトン・ジョンら著名人とともに英タブロイド紙の発行元「Associated Newspapers Limited(ANL)」を提訴していた。

今月3日には戴冠式の招待状への返答の締め切り日を迎えたが、ヘンリー王子夫妻は出欠の可否を伝えていなかったことから、王室関係者が「頭痛の種だ」と明かしたことが報じられていた。

画像2枚目は『Team Rubicon 2021年12月23日付Instagram「We’re grateful to Archewell Foundation and Prince Harry and Meghan,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)