2021年12月撮影
 - (2023年 ロイター/Andrew Kelly)

写真拡大

[ブリュッセル 4日 ロイター] - 欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会は4日、操作で技術的な問題が指摘されている任天堂のゲーム機「ニンテンドースイッチ」に関し、任天堂が法的保証期間外でも無料で修理することで合意したと発表した。

 欧州消費者機構(BEUC)と9つの国の消費者団体が2021年、「劣化が早すぎる」として欧州委に苦情を申し立てていた。

 この問題は「Joy-Conドリフト」と呼ばれる操作上の欠陥で、「ニンテンドースイッチ」と「ニンテンドースイッチライト」の両方のゲーム機で起きている。

 欧州委によると、任天堂はこの問題に対処することに合意した。

 欧州委は声明で「任天堂は、欠陥のあるJoy-Conコントローラーは原因が欠陥によるものか消耗によるものかを問わず、また任天堂のメーカー保証期間が切れていても、任天堂の修理センターで無料で修理することを提案し、明示することに同意した」と発表した。

 BEUCはこの発表を歓迎しながらも、短期的な解決策に過ぎないと批判。BEUCのウルスラ・パクル副事務局長は「これは消費者が欠陥製品を無料で修理できるようにするための短期的な解決策に過ぎない。これでも任天堂は潜在的なバグがあるゲーム機を引き続き販売できてしまう」とのコメントを出した。