埼玉高速鉄道では、8両編成の車両が運行されていますが、全て他社車両となっています。埼玉高速鉄道が保有する車両の8両化はどうなるのでしょうか。

8両編成の新型車両を1編成導入へ

 埼玉高速鉄道線では、東急や相鉄の車両による8両編成が運行されており、今後は東京メトロの車両も8両化される予定です。ただ、埼玉高速鉄道が保有する車両は依然として6両編成で残っています。今後、埼玉高速鉄道が保有する車両の8両化はどうなるのでしょうか。同社に聞きました。


埼玉高速鉄道の2000系。今後も6両で運用される見込みとなっている(画像:写真AC)。

――埼玉高速鉄道が現在保有する車両は、いつ頃から8両化されるのでしょうか?
 
 8両化に関しては計画が流動的な面があり、スケジュールに関しては現時点では未定です。
 
――埼玉高速鉄道が保有する車両を8両化する際は、既存の6両編成に2両を増結するのでしょうか。それとも最初から8両編成の新型車両を導入するのでしょうか?
 
 現時点では、既存車(2000系)に2両を増結する計画はありません。6両のままとする方針です。今後、8両編成の新型車両を1編成導入する予定です。これは予備車を確保する意味合いもあります。
 
――8両編成の新型車両は、その1編成のあと増備していくのでしょうか?
 
 現時点では、導入するのは1編成のみとなります。
 
――新型車両の仕様について教えてください。
 
 東京メトロと車両の調達契約を締結し、東京メトロで発注した車両を購入する形で導入する予定です。仕様に関しては未定です。以前、東京メトロ17000系と共通仕様の新型車両の導入を検討しましたが、車両限界の問題があり白紙となりました。
 
――現在、埼玉高速鉄道の車両乗り入れは新横浜駅までとなっていますが、新型車両による相鉄線への直通は想定していますか?

 現時点では、相鉄線への直通は想定していません。
 
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 車両の8両化をめぐっては、埼玉高速だけでなく東京メトロも、2023年3月24日に発表した事業計画において「保有車両の8両化」を明記しています。今後は、東急や相鉄の車両だけでなく、東京メトロや埼玉高速鉄道が保有する車両の8両編成を見ることができそうです。