京奈和道の開通で現実味を帯びてきました。

調査計画にはじめて記載


阪和道と関西空港を直結する関西空港連絡道路(画像:Peach)。

 国土交通省 近畿地方整備局は2023年度の道路予算や調査計画を発表。その中で、大阪南部・和歌山都市圏と関西国際空港とのアクセス道路について、府県と連携してネットワークの検討を実施するとしています。

 これは、2021年に策定された近畿地整の「新広域道路交通計画」に挙げられた「京奈和関空連絡道路」に相当するものです。関西空港連絡道を阪和道の泉佐野JCTからさらに南へ延伸し、山を越えて京奈和道の紀の川IC付近へ繋げる構想ルートとなっています。同計画では「利用者負担による有料道路事業を前提とする」とされています。

 京奈和道については、奈良市内の「大和北道路」、橿原市内の「大和御所道路」(橿原北〜橿原高田)をのぞき開通済み。橿原市から和歌山市まで高速道路で結ばれています。そこからさらに延伸構想として、城陽以北の延伸部「京奈北道路」と、阪和道からさらに西へ抜ける「和歌山環状北道路」がありますが、後者は前年度から検討が続けられていました。

 今回、「京奈和関空連絡道路」はこの京奈和道延伸と合わせる形で、はじめてネットワーク検討に名前が挙がりました。これに合わせ、地元の和歌山県紀の川市でも今年度から組織改革で「京奈和関空連絡道路推進室」が新設。県も昨年度に調査業務を発注するなど、整備に向けた機運が高まっています。