まるで双頭竜! 「世界最大の怪鳥飛行機」3か月ぶりに空へ 翼に「謎の航空機」を抱えて
「ジャンボ」が小さく見えるのはオカシイでしょ!
10度目のテストフライト
ストラトローンチ・システムズが現地時間2023年4月1日、同社の手掛ける世界最大級の飛行機「ロック(Roc)」が、同社の拠点である米・カリフォルニア州のモハーベ空港で、10度目となるテストフライトに成功したと発表しました。同機のフライトは2023年1月14日以来、約3か月ぶりです。
ストラトローンチ・システムズ「ロック」(画像:ストラトローンチ・システムズ)。
「ロック」は、「空飛ぶロケット発射台」として開発された飛行機で、初飛行は2019年4月。世界に1機のみの機体で、6発のエンジン、約73mの全長、そして飛行機としては世界最大となる約117mの全幅をもちます。またこの機は、胴体のあいだのスペースにロケットなどを搭載するため、1つの機体に2つの胴体がついた「双胴機」のスタイルを採用。大きさ、その形とともに唯一無二の飛行機となっています。
今回のテストフライトでは、現在開発が進められている極超音速飛行試験機「Taron-A」を、2本の胴体の中央に備わった機構「パイロン」に搭載した状態で約5時間フライト。「Taron-A」を翼に吊り下げてのフライトは今回が3度目で、ここでは「ロック」と「Taron-A」とを切り離し方法の確認や、通信の確認などが実施されています。
「ロック」は今後、「Taron-A」との分離をテストフライトを実施する予定で、2023年以降には、「極超音速飛行試験機」を用いて、「極超音速飛行」のサービス化を目指しているといいます。