「創造力を遊びこむ」をコンセプトに、2022年12月16日オープンした「星野リゾート リゾナーレ大阪」。先進的な乳幼児教育の一つであるイタリア発の「レッジョ・エミリア・アプローチ」を取り入れた「アトリエ」とは？　「ハイアット リージェンシー 大阪」とのコラボホテルってどうなってるの？　旅行ジャーナリスト・小野アムスデン道子さんがレポートしてくれました。

大人もやってみたくなる、大阪の絶景ホテルで最先端乳幼児教育！？

「星野リゾート リゾナーレ大阪」は、大阪メトロ南港ポートタウン線中ふ頭駅から歩いて3分のところにあり、JR大阪駅からハイアットリージェンシー大阪の無料送迎バスを利用することもできます。リゾナーレ大阪は、このハイアットリージェンシー大阪の中にあるので、一階の広々したロビーにフロント、フィットネスやプール、クラブラウンジなどを利用することができるのも大きなメリット。

●アトリエ

まずは、最上階の28階にある広さ約470�屬痢屮▲肇螢─廚悄�

全面の窓からは素晴らしい眺めが広がり、積み重ねたパレットは物流拠点の大阪南港をイメージしています。

室内は地域との結びつきが自然と理解できる興味エリア、いろいろな素材が用意されて自分の気になるを見つける探索エリア、「アトリエスタ」と呼ばれる芸術の専門家がサポートして表現を深める表現エリアに分かれています。

それぞれ、大人もワクワクするほど楽しさに満ちています。

・興味エリア

興味エリアでは、歯車やアクリルなど、地域のものづくりで生まれるいろいろな素材に触ることができます。

カラフルな糸のオブジェは、埋め立て地の南港を自由につくるイメージで遊べます。

・探索エリア

探索エリアには、簡単な織りものもできる色鮮やかな糸や布、さまざま絵の具や絵筆などの画材、いろいろな種類の粘土を楽しめるコーナーがあります。

自然物、工業製品、工芸品がずらり並んだ「マテリアルライブラリー」は、子どもが触って使って表現を試せる素材がぎっしり。

砂に触って遊べるコーナーも。

素材を白い布や壁に投影して、平面と立体の見え方の違いや光と影の性質などを感じられるプロジェクターなどは、大人が見ても美しい！

・探索エリア

アトリエでは、アトリエリスタと子どもが一緒に過ごすプロジェクトの時間（1回約60分、1日5回）以外は親も一緒に過ごせます。

アトリエ滞在料金は15000円（子ども1泊1人あたり）。取材で訪れた際は、子どもが絵の具で自分の好きな色をつくるのに熱中していました。画用紙だけでなく、窓など表現の場もいろいろ。

●専用色鉛筆で壁や窓にお絵描きできる客室

客室があるのは、眺望のよい23・24・26階で、アトリエルームの壁にはアーティスト・picnique 為永泰之（タメナガ ヤスユキ）氏による、創造をかきたてるグラフィックが描かれています。

専用色鉛筆で壁や窓にお絵描きもできます。4つのベッドが並ぶ部屋や子どもが遊べるように天井からネットが張り巡らされた部屋など、泊まるのも楽しそう。

●コース仕立てのお子様メニューに朝食ブッフェ

ホテル内のイタリア料理レストランでは、サラダ、スープ、パン、4種類から選べるメインにデザートという、コース仕立てのお子様メニュー（3,000円 税サ込）があります。

朝のブッフェにも、キッズパンやナゲット、ポテト、乳幼児向けの野菜ピューレなどがあります。

子どもはこんな表現ができるのだと、大人から見ても新鮮なアトリエでの活動。アトリエは0歳児から小学校6年生までが対象ですが、推奨年齢は3〜6歳とのこと。

大人向けには、「ハイアット リージェンシー 大阪」の24時間オープンのフィットネスジムやプールが無料で利用できます（大浴場・スパなど温浴施設は別料金）。

また、アトリエと同じフロアには、眺望のよいクラブラウンジがあり、カフェタイムやカクテルタイム、朝食などのフードやドリンクの提供も充実しています。クラブアクセスは1名6,215円（12歳以下半額、大人1名につき5歳以下は無料。朝食込み）。

宿泊者全員での申し込みが条件なので、こちらで食事をすませるゲストもいるそう。子どもがプロジェクト参加中に大人はこちらでくつろぐこともできます。