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 木曜夜にヨーロッパリーグ16強1stレグ、ユベントス・トリノとのアウェイ戦に臨むSCフライブルクだが、しかしながらこのビッグゲームに足を運ぼうとしていた多くのファンを、騒然とさせる発表が突如としてなされた。「ユベントス・トリノとイタリアの現地当局が下した、会員権を通じて購入されたフライブルクファンのチケットが、キャンセルされるという判断を下したことを遺憾に思います」と、SCフライブルクは月曜日に発表。「我々はユベントスに他の解決策を求め、追加のセキュリティコンセプトの導入にも協力する姿勢を示しましたが、残念ながらそれらの申し出は却下されてしまいました」と言葉を続けている。

 個人所有のチケットなど一部のチケットのみが有効となっているため、フライブルクファンの数は必然的に制限的なものになるのだが、しかもその入場の際にも細かなデータチェックが行われることから、本人確認がとれた場合のみ入場が可能。チケットの譲渡などは不可能ということに。確かにフライブルクでは本拠地のスタジアムにて、パブリック・ビューイングを設置して応援体制を構築。キャンセルとなったお金は返金となるのだがそれでも、すでに現地に足を運んでいる人々はじめ、旅費やホテル代の負担を余儀なくされる人々も少なからずいるはずだ。

飛躍続けるフライブルク、競技部門と財務部門の取締役と延長

 SCフライブルクは2人の取締役、オリヴァー・レキ氏、そしてヨッヘン・ザイアー氏との契約を、2024年から2027年まで更新したことを発表した。2013年にマネージング・ディレクターとしてケルンから加入したレキ氏は、2014年より財務・組織・マーケティングを担当する取締役に就任。6歳下で44歳のザイアー氏は2013年までスポーツ経済学を専攻し、フライブルクのサッカースクールを率いて同じく2014年に競技部門の取締役に昇格。その範囲は女子やユースなど競技面すべてに及ぶ。

 ブライト相談役会会長は「フライブルクは現在、競技面や財政・組織面においてクラブ最高の状況にある。その発展をレキ氏とザイアー氏が形成し、大きな影響を与える役割を担ってきた。」と早期延長に向けて喜びのコメント。またフライブルクのみならず、さらにドイツサッカーリーグ機構においても暫定で今季いっぱいまで共同で指揮をとるレキ氏は、ザイアー氏と共に「このクラブは私にとって様々な意味で特別な存在であり、クラブとのつながりを深く感じている。これからも楽しみにしている」と述べた。

Der #SCF hat die Verträge mit seinen beiden Vorständen Oliver Leki und Jochen Saier vorzeitig bis zum Jahr 2027 verlängert!

Alle Infos: https://t.co/o5BsXITbIs pic.twitter.com/RACDQw2l4R

- SC Freiburg (@scfreiburg) March 6, 2023

ハルテンバッハSDとも延長

 さらに火曜日にはクレメンス・ハルテンバッハSDとの契約延長も発表されている。こちらの契約期間もまた2027年までとなっており、2001年よりフライブルクのユースコーチとして加入し、その後にサッカースクールのSDとスカウト担当となった同氏は、48歳となった10年前よりSDへと就任。レキ氏やザイアー氏とともに長きにわたりフライブルクを構築してきた人物である。ザイアー取締役は「クレメンスと彼のスカウト陣は近年の成功した発展における、基礎的な構成要素であり、非常に信頼と責任に満ちた共同作業を今後も続けられることを嬉しく思う」とコメント。

 一方のハルテンバッハ氏は今回の延長にあたって、「フライブルクで仕事をすることは、リーグ戦や国際試合への出場を維持できるかにかかわらず、私にとって非常にエキサイティングでチャレンジングなことであり、競技面における基盤を永続的かつ持続的に形成していくことに貢献していくこと、それは私の日々の力の糧になっています」と言葉を続けた。

Der #SCF und Sportdirektor Klemens Hartenbach setzen die langjährige und erfolgreiche Zusammenarbeit fort!

Alle Infos zur Vertragsverlängerung: https://t.co/EuCc78rNaN pic.twitter.com/H0gSIkiJ4b

- SC Freiburg (@scfreiburg) March 7, 2023